公営ニュース

『公営レース賛成派』のブログです。衰退する公営競技の楽しさ・面白さを宣伝し、売上向上→未来永劫存続を目指します
ギャンブルを楽しくする選手・潰す選手
 本日からスタートの蒲郡・MB記念。ドリームメンバーからはあまり景気のいいコメントは聞けないものの、何と言っても注目なのは2年ぶりにSGに乗り込んできたアウト屋・阿波勝哉今回の蒲郡は、従来のチルト制限(1.5度まで)を阿波が斡旋されたがために(たぶん)3度までに変更するというイキな計らい。これを事前に知った阿波本人は、とにかく直前にFは切るまい(すでにF1持ち)と、江戸川のお盆開催をひたすらガマンのスリットで凌いだそう。もちろん6日間アタマで買い続けますとも! 知り合いの競艇素人に話をしたところ、「面白そうなのでその選手の狙い方を教えて欲しい」と言われたが、狙い方なんてない! ひたすらアタマで買ってマクるのを待つだけ(笑)! 単純かつ痛快なギャンブルが楽しめます。

初日の阿波は2Rの一回走り。

【2R 予選】
1.鳥飼 眞
2.中村有裕
3.阿波勝哉
4.平石和男
5.大嶋一也
6.川崎智幸


 阿波の大外回りに加え、地元御大・大嶋の前付け確実で、予想的にも興味深いことこの上なし。

 実際のレースもやはり進入 ▲512/463 となり、スリットは6号艇よりやや遅い感じだが、そこからが伸びる伸びる! 1マーク手前では約1艇身リードしてマクリ体勢。が、そこにイン・大嶋の張りが入り、あえなく外へ飛ばされる。非常に惜しいところで、もう3分の1艇身伸びていればマクリきったようなところだ。

 結局その1マークの内を突いた平石和男が1着で4−2−6は3連単11200円。まぁ結果論だが、このレース「阿波がマクリきるか」「大嶋・阿波やり合って中が差すか」の2パターンの展開予想で買えるような気がする。少なくとも最近のSGの「インが逃げるか・逃げないか」で予想をするよりは俄然面白く、金を張る気にもなる。もし今開催で阿波の走るレースが高い売り上げを示すようなら、運営側はいよいよ根本的にレース形態を考え直した方がいいと思うぞ。


…と、せっかく気分が盛り上がっているところに、イヤ〜なニュースが。


■<道交法違反>飲酒検知拒否で競輪選手を逮捕 静岡

 28日午前2時50分ごろ、静岡県伊豆の国市天野の市道で、パトカーで巡回中の県警大仁署員が同市長岡、競輪選手、中村充寿容疑者(29)の乗用車を停止させ職務質問した。酒のにおいがしたので、飲酒検知を求めたところ拒否したため、道交法違反(飲酒検知拒否)容疑で現行犯逮捕した。
 調べでは、中村容疑者は帰宅する途中で、「友人とバーベキューをしていた」と供述しているという。逮捕後の検査では基準値(呼気1リットルあたり0.15ミリリットル)の2倍近くだった。同署は酒気帯び運転の疑いでも調べを進める。
 日本競輪選手会などによると、中村容疑者は実力ランク5段階中4段階目の選手。
(2007.08.28 毎日新聞)


→ちなみに「5段階中4段階目」はA2班のことですが。ヤフーのトップニュースに「競輪選手逮捕」の見出しはマズい(載らなきゃ良いというわけではもちろんないが)。飲酒運転に対する社会的制裁が強化されている現在、世間的にもクビにせざるを得ないだろう。つい先日も関西で街道練習中の選手が事故を起こして問題になったばかり。競輪選手諸君に自覚を促したい。 さきほどとっさに競輪オフィシャルの選手データを覗いたところ、この中村選手、好きな食べ物欄に「生ビール、日本酒、焼酎」と書きたい放題。そんでもって趣味が「ドライブ」だって。ああぁぁぁ…。ところがこのプロフィール、30分後に再度見たところ、酒関連の記述がキレイに削除されておりました。こういう時だけ、なんてフットワークいいんでしょ日自振(苦笑)。そのフットワークを生かして、一刻も早く事情聴取してクビにすべし。事情聴取の経過はキチンと公表してね。あと、『ドットjp』のニュース欄にも今回の経緯をちゃんと掲載すること。


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【2007.08.28 Tuesday 16:07】 author : TOM | 公営競技総合 | - | - |
中央競馬は今週から通常開催いたします♪
 午前中は今日から始まった世界陸上をぼんやり観戦。TVの画面越しにも熱気が伝わってくる。しかし…なぜこの時期に、しかも酷暑のニッポン・大阪でやるのかがさっぱりわからない。記録を作るには最悪の条件だよなぁ。熱中症で倒れる選手とかも出そうだし。どうしてもこの時期で、という理由もなさそうだし、もうちょっと涼しくなってからやればいいじゃん謎だ。

 女子3000M障害、砲丸投げ…と続いて、男子1500M。このぐらいの距離の競争はなんとなく競輪・競馬みたいな感じがして、スタートからハナを切る逃げ選手、中団で脚を溜めるタイプ、そして最後後方から捲り追い込んでくるタイプ…と、見ていて燃える。最後1周では打鐘もあるしね。息子と一緒にTVの前で「ジャーンジャーン、それ、まくれーーっ!」と叫んでいると「いいかげんにしな」と嫁からのお叱り。

 男子100M1次予選でニッポン期待の朝原選手が10秒14の1着通過。これは今夜の2次予選が楽しみ。…って、1日2回走らせるのか? 競艇じゃあるまいし、この酷暑の中を。大変だなぁ。

■大井で新たに90頭が馬インフル感染

 TCK特別区競馬組合は24日、大井競馬場に在厩する全676頭に対して馬インフルエンザ検査を行い、新たに90頭の陽性馬を確認したと発表した。今回の検査には23日に陽性反応が出た4頭も含まれ、そのうち3頭は陰性だった。残り1頭を合わせると、現在の陽性馬は91頭。陽性率は13・4%と高い数値を示している。次回開催(9月2〜7日)については27日、出走予定馬の状況を把握した上で決定される。

 また、岩手県競馬組合は24日、25日の水沢競馬に出走を予定している競走馬の全99頭を検査した結果、8頭(水沢在厩5頭、盛岡在厩3頭)から陽性反応が出たと発表した。これらはレースに出走させず、検疫厩舎に隔離。陰性馬についても当日に馬体検査を行うなどして万全を期し、開催は予定通り行う。
(2007.08.25 日刊スポーツ)


→中央競馬は本日から再開。先週、一瞬のバブルを味わった他競技関係者は密かに歯噛みしていることかと思うが(苦笑)、競馬界全体はまだまだ病渦の中。地方の雄・大井で危機的状況のほか、各地方競馬場で戦々恐々の状態が続いている。詳しくは地全協HPに一覧が掲載されているのでそちらを。


 昨日はG3・北京五輪協賛開催の平塚ナイターへ。メンバーを見るとG3といえるのは特選だけで、事実上はF1レベルの開催。それにしても、最近のこのレベル(競争得点95〜100点ぐらい)の競輪は絞りづらくて買いにくい。徹底先行も徹底捲りもあまり居ず、いわば中途半端な自在屋ばかりで、「コイツが逃げてコイツが捲って」の展開予想がしづらいんだよねぇ。これじゃ売り上げも上がらないだろうし、事実オッズを見るとどのレースもド本命といえるラインがなく、2車単1番人気でも7〜8倍という競争が多い。斡旋も考えないといけないし、各選手の方にも、もう少し各自の色というか、打つ客にアピールする競争をしてほしいものだと思う。勝ちゃいいってもんじゃないんだよ。金を張らせる「ショー」でもあるんだから。

 ヤラレたので文句言ってるわけじゃない。そもそも絞れないからロクに買ってないし。買いたいんだけどね。久々の競輪で種銭も多めに持っていったんだけどね。でもこれじゃ買えない。

 選手、施行、マスコミ……関係者全員が「世間一般にアピールできるエンターテイメント」を考えないと公営競技に明日はない。

…てなことを考えながら帰宅してネットをつなぐと『賛成派』あてに1通のメールが。現在、愛知県・豊橋市議をされているという元競輪選手・堀田伸一氏からで、なんでも次回の市議会で競輪事業に関する質問の口上として、私が以前に某所で書いたコラムの内容を引用させて欲しい、とのこと。快諾の返事をお送りし、氏のHPを拝見すると、「メッセージ」の欄には感動的な一文が。

『豊橋駅付近へ競輪競馬など、公営ギャンブルのサテライト施設の建設を考えます。』

 今まで、場外設置に反対する議員や政党のページはイヤというほど見てきたが…いたか、こういう議員が!! 日本もまだまだ捨てたもんじゃない。池袋場外設置を中止に追いやったばかりか、他県自治体にまで出張って「ギャンブルなんかおやめなさい」と説いて回ったという公営競技の敵・T京都T区のT区長(我々の間では「KKK」ならぬ「TTT」と呼ばれ軽蔑されている)あたりに爪のアカを贈呈したいものだ。ぜひ近日中に豊橋に押しかけ、熱く語り合いたいと思っております。よろしくお願いいたします。

 これを書いている現在、窓外では恒例の「浅草サンバカーニバル」が佳境。どんどこどんどこ、とかなりの大音響で、皆が路上を踊り狂っております。コレ並みの熱狂をレース場に!


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【2007.08.25 Saturday 17:24】 author : TOM | 公営競技総合 | - | - |
インフルエンザの余波さまざま
■売り上げ新記録
19日の小田原記念の売り上げは31億2365万4600円で、昨年8月13日(記念最終日)の28億238万6900円を抜いて、同競輪場の1日分の売り上げ新記録となった。第1Rの1億445万2300円も、昨年同日の8196万9100円を抜いて、同競輪場の1R売り上げ新記録。中央競馬中止の影響か、朝から盛況だった。
(2007.08.20 日刊スポーツ)


→売り上げ新記録までとは!? やはり大きかった競馬中止効果。今回の4日間目標90億円を上回るのは確実(二日目までで55億)で、あとは平日2日間でどこまで伸ばすか。こうなったら競輪界としては高知オールスターの9月3週までJRAにはお休みしていてもらいたい、というのが本音?


■名古屋でも馬インフル レース中止

 地方競馬の名古屋競馬(名古屋市港区)所属の競走馬1頭が馬インフルエンザの簡易検査で陽性と判定されたことが20日、分かった。

 同競馬を運営する愛知県競馬組合によると、19日に愛知県弥富市のトレーニングセンターで獣医師が所属の全競走馬622頭に対し、馬インフルエンザの症状がないかどうか診察。このうち中央競馬などと交流があった13頭を簡易検査し、1頭に陽性反応が出たという。組合はこの馬を隔離し、他の馬についても移動禁止の措置を取るとともに、21―24日に開催予定のレースを中止にした。
(2007.08.20 スポニチアネックス)


→地方にもますます広がるインフル菌。各場で検査体制が徹底されればまだ発病馬が出てくる可能性は高く、今後がかなり心配。

 それにしても暑い! 明日の小田原記念決勝、行く気でいたがくじけそう…。


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【2007.08.20 Monday 16:46】 author : TOM | 公営競技総合 | - | - |
そいつぁもったいない!
■大井競馬が馬インフル過剰反応で開催中止

大井競馬場の入り口に張り出された、開催中止の告知を見る競馬ファン  大井は「シロ」だった。大井競馬を主催するTCK特別区競馬組合は18日、インフルエンザ発症が疑われる馬1頭が確認されたために開催中止を決定。ところが、それから約4時間後の検査で陰性と判定された。お盆休み中の土曜ナイターで、しかも競合する中央競馬が中止となる絶好の書き入れ時だったのに、予想された売り上げ約20億円はパー。地方競馬にも飛び火した流感騒動は、さまざまな形で人も馬も苦しめている。

 大井競馬で悲劇の一報がもたらされたのは、18日午前7時だった。JRA栗東トレーニングセンターから9日に大井に転入したばかりの馬を預かる調教師から申し出があり、39度5分の発熱(平熱は約38度)と鼻汁の症状が確認された。折しも中央競馬で17日までに49頭の馬インフルエンザ感染が明らかになり、その中には栗東所属馬も多数いる。栗東で感染して大井で発症したと想像するには難くない。朝の時点で簡易検査キットがなく判定は不可能だったが、感染を疑うには十分な状況にあった。

 主催者のTCK特別区競馬組合では対応を検討。午前11時半には浦和、船橋、川崎、小林分場所属の馬を競走除外として、大井所属馬だけで開催する決定を下した。その後、再度検討して午後0時半に開催中止を決定。午後4時からの会見で塚田修開催執務委員長は「混乱についてはおわびを申し上げます。1度は開催を決めたが、これでいいのかという思いがあった。疑いがある以上、より慎重な対応をしなければいけないと思い直した。公正確保、防疫強化の観点から、あらためて開催中止を決定しました」と述べた。

 皮肉にも被疑馬の陰性が分かったのは、会見の直後だった。発注していた品薄の検査キットが到着。会見の最中に検査が始められ、午後4時45分に陰性と判定された。結局は馬インフルエンザではなく、夏風邪だった。松本忠友開催管理課長は「正直、ホッとしている。ただ、症状として出ていない馬もいるかもしれない。引き続き健康管理には十分に対応していきたい」と、胸をなで下ろしながらも気を引き締めた。

 一方、中止による損失は計り知れない。この日はお盆休み中の変則開催で、通常行われない土曜ナイターだった。しかも、競合する中央競馬が中止。気温は連日の猛暑から約25度と涼しくなって、これ以上ない集客条件がそろっていた。ある関係者は「G1級の対応をしていたのですが…」とため息をつく。見込まれた入場者数は、流れ込む中央のファンを含めて通常の3倍にあたる3万人。売上も倍の20億円が期待された。少なくとも朝までに検査キットが用意されていれば開催は可能だっただけに、泣くに泣けない。

 流感による開催中止は71年以来2度目。今後、南関東4場ではJRA所属馬、他地区地方競馬所属馬、南関東地区内の競馬場間で転厩する馬、牧場からの入厩馬を制限して防疫を徹底する。20日からの船橋開催、9月2日からの大井開催は予定通り行われるが、ウイルスの侵入阻止が大前提となる。
(2007.08.19 日刊スポーツ)


→か、勘違い!? それはモッタイナーイ! 特に「G1級の対応をしていたのですが…」というのが泣かせる。今後、競馬関係者はこの20億を深く心に刻み、常に先手の動きを心がけないと。

対して、競輪・競艇など他競技はやはり好調だった模様の昨日。深夜のニュースで「1万人近い客でごった返す多摩川ヒラ」の映像が流れたのにはビックリ。本日が二日目の競輪・小田原記念などは、ひょっとすると売上新記録が狙えそうな勢い。うーん、なんて運の良い…。こうなったら選手も精一杯良い競争を見せて盛り上げてほしいものだ。小田原記念といえば、昨年は落車が頻発して、私自身が「落車撲滅運動」を始めたきっかけになった開催。あれからもう1年か…(しみじみ)。
【2007.08.19 Sunday 13:13】 author : TOM | 地方競馬 | - | - |
中央競馬中止! 街の表情を追う
 てなわけで、36年ぶりの馬インフルエンザ流行の影響により、今週末のJRA開催は全て中止。本日になって地方・大井ナイター競馬および金沢競馬も中止を決定。九州・荒尾競馬あたりでは、今月28日予定の指定交流競争の中止を早々と決定した模様。その他、各地方競馬場のオフィシャルHPをざっと見回した範囲では、週明け以降の開催についての告知は見当たらず、各地で調査と対応を検討中のよう。

36年前にはまだ幼稚園児だったワタクシ。もちろん自分自身初めての経験で、正直このパニックぶりは興味深い。やはり、こうした大トラブルに見舞われた時こそ、その業界の根本的基盤というか、持っている力がハッキリ見られるものなので。その点今回は、現在のところJRAの後手後手になった対応に非難が集中。本日発行の東スポ一面・記者座談会などでも「お役所仕事の売上至上主義。横の連携も悪い」と、普段は思ってもなかなか書けないような本質をズバリと突かれる始末。まぁこれを機会に各紙レース面ではいままで書けなかったJRAの暗部などを小出しに書いていってほしいものだが(笑)。

 とにかく、感染源すらいまだわからぬ現状では、再開の見通しもどうなることやら。そのあたりは各メディアが日々情報を流すだろうからそちらを参照するとして、気になるのは客側の対応。早くもネット上などでは「これをきっかけに競馬ファンを競輪、競艇、オートに勧誘」などという作戦めいたものを言う方々も出ているようだが、確かに各競技中央団体が「馬インフル」と聞いた瞬間にそれっとばかり自分たちのPRに走れるようなフットワークがあれば話は別だが、それはまず期待できないので、まずは今週末の中止を受け、JRAファンが「どういう動きをしているか」探ってみようと、近所でもあり、都内ウインズ中最も客層が濃いとされるウインズ浅草に散歩がてら行ってみた。

 普段なら最も客が集まりだす14時前後。建物の周りは閑散としており、シャッターの閉まった入り口には予想通りの張り紙が。




 土曜になると場外に行くことが習慣化しており、なんか来ちゃった、というようなオジサマが結構いるのではないかと予測していたものの、それらしき人もあまりなく。



それでも周辺のオープンカフェ(笑)は営業。空席が目立つ。



とある一軒で、店のオッチャンと客に話しかけてみた。

TOM(以下T):「やっぱり競馬がないとダメ?」
店長(以下店):「うーん、そうだねぇ。今日も店やろうか迷ったんだけどさ」
客のオジサマ(以下オ):「とりあえず来て飲んでりゃ馬の話でもできるかと思ってきたけど、誰もいねぇんだもん。お兄ちゃん、話し相手になってくれよ(笑)」
T:「もう毎週来てるんですか?」
オ:「まぁ、他に行くとこないしね。競馬好きだし。」
店:「インフルエンザって風邪だろ? 夏なんだし、走らせりゃいいんだよな。出走表に『イ』の字でもつけといてさ
オ:「そうそう。健康なのと走らせてマズけりゃ病気の馬だけで走らせるとかな
T:「…………。で、なんか別のギャンブルに行こうということはないんですか? 競輪とかボートとか」
オ:「俺はボートはやるけどもさ。やっぱり土日は馬なんだよな。なに? 兄さんは他もやんの?」
T:「ええ、一応全部やりますけど。オートレースとかも」
店:「へぇぇ、エライねぇ若いのに」
オ:「何がエライもんか、ロクデナシだよ(笑)」
T:「へへへへ…(苦笑)」

 …というわけで、最後は私が一方的に軽蔑されるような形に終わったわけだが(苦笑)。それにしても「風邪ぐらい、走らしゃいいんだ」と普通に言うのはすごいというか、一般ファンの馬に対する気持ちはこんなもんなんだろうな、とも思わせる。人間がバクチで遊ぶための経済動物ですからね、しょせん。この前、高知競馬で最多出走日本記録を樹立したヒカルサザンクロスに対して「走らせすぎだ・かわいそう」と抗議したのが結構いたらしいが、そういう勘違いな方々(過去、ハルウララに涙した層が80%以上を占めるとみた)に聞かせてやりたくもある。 結果、このオジサマはその後10分ほど飲んだ後、近くのパチ屋へと移動していったわけだが、こういう生態を持つ方々を、気分一新させて他の競技へ足を向かわせるというのもなかなか難しいような気がする。それにはやはり複合場外・ギャンブル特区の開設だろう。馬がやってなくても、同じ場所で舟もバイクも自転車も買える。そうすればこのオジサマだって「んじゃ今日はこっちで…」と気軽に入っていくだろうし、オープンカフェの営業にも支障はない。

 今度、川口オートあたりでJRAの場外馬券発売を始める計画が進んでいるようだが、これなんかは最高にいいんでないかい。馬券目当てで集まった客をそのまま囲ってオートを買わせることができるわけだし。

 明日の日曜日、どうしてもバクチがやりたい方のためのインフォメーション。

《19日・やってます》
●ばんえい帯広競馬
●水沢競馬
●高知競馬
●荒尾競馬

●競輪:青森、京王閣、小田原、岐阜、観音寺、熊本(うわ、6場だけか!?)
●競艇:多摩川、浜名湖、蒲郡、常滑、びわこ、住之江、丸亀、宮島、徳山、芦屋、唐津
●オート:飯塚


 うむむ、競艇を除いてはかなり少ない。もったいない。
ほとんどの競馬ファンが「やっぱり競馬」ということで上記4場の購入に走ったとして、JRAのこの時期の日曜売上が250億…10人に1人が買って25億…4場で分けて6億……。おぉ! 高知が1日6億売れるかもしれないぞ!  …んなこたねぇか。
【2007.08.18 Saturday 17:56】 author : TOM | 中央競馬 | - | - |
ノリが悪いねぇ
 新聞によれば、今年から35℃以上の日を「猛暑日」と呼ぶそうだ。んなもん、わざわざ名づけなくたって、クソ暑いのはわかっとるわい! 言われると余計不快指数が上がる! てなもんだが、どうして役人どもはこう余計なことばかり考えるのか。

 スピードチャンネルを観ていたら、「お友達紹介キャンペーン」の告知スポットが。一人紹介すると5000円分の金券だって。美容院だよそれじゃ。うーん、もうそんなに加入者数がヤバイのか? 確かに、例え周囲に競輪好きの友達がいたとしても(今やそのようなことは極めて少ないが)勧誘したところで今なら「ネットで観るからいいよ」と一蹴されてしまいそうな感じはする。ほぼ全場全レースがネットで無料で観戦可能な現在、もう金取って(しかもCSという限定視聴環境で)見せること自体にムリがある。まぁ、今度の日自振の一旦解体・新組織化のタイミングあたりに合わせて、スピチャンも完全無料化するのがいいのではないだろうか。中継放送以外の夜のバラエティ番組(明日の予想とか、旅打ち番組とか)だって、今後は同じようなものを各場のオフィシャルHPで展開しだすだろうし。もう有料放送の存在理由はない。

 何度でも言うが、今後は「全ての情報はタダで。世間に露出をしてナンボ、の心構えで」ということ。世間に向け絶好のアピールチャンスにもかかわらず、そのセンスがないばかりか(それなら黙ってりゃいいものを)、悪しき役人的感覚でそれらを潰そうとする輩がいまだに業界内にいるのには、悲しみを通り越して怒りを覚えることよ。


■ばんえい振興へJRAの協力期待

 7月16日、北海道帯広市のばんえい競馬でエキシビションレースが行われた。JRAから安藤勝、横山典、藤田、四位、池添、勝浦の6騎手が参加。ばんえい競馬馬主協会の理事と、元JRA騎手で河内厩舎の安藤助手が中学時代の同級生という縁で立ち上がった話だ。安藤助手が藤田に声を掛け、そこから参加の輪が広がった。武豊騎手にも話はいったが、残念ながら盛岡での騎乗予定があり(結果的には台風で小倉競馬が16日に順延)断念した。
 イベント自体は成功したが、JRAの一部は参加に反対した。当初、6騎手の顔写真とサインを掲載したポスターをつくる予定だった。ところが、6人中1人のポスター用写真がなかったためJRAに問い合わせたところ「提供できない」との答え。内部から難色を示す声が上がったという。ストップをかけた課の職員は「(ばんえいに参加することは)本当にいいんですか?」と言った。
 今回参加した6人だけでなく、騎手は日本競馬の財産。万が一のときの保険などの問題などもあるのだろう。ケガでもあったら通常の開催に支障をきたす。そのあたりを考慮した、というのは理解できる。だが、休日を返上してまで、JRAのトップジョッキーが「ばんえい競馬の振興に一役買うことが、広い意味で競馬全体の盛り上がりにもつながる、ということを忘れてはならない。もちろん、この行為が騎手としての品格を落とすものではない。ポスターは完成。ばんえいファンならずとも「おぉ」と思う仕上がりだったが、ばんえい側と騎手側で勝手に進められた話にJRAがいい顔をしなかったため、結局自粛した。
 事情はいろいろあるだろうが、いくらなんでもJRAの対応は前向きさに欠けた。ある騎手は言う「同じように馬でメシを食う仲間に、自分たちで何かできることはないかと。自分達の仕事は人が集まってナンボだから」。1人だけでなく、参加できなかった騎手も同じ心境だろう。
今回と同様のイベントは、すでに来年へ向けて動き出そうとしている。来年はあのポスターが日の目を見るのか。JRAのフォローがあることを期待したい。世界唯一の文化を守るために。

(2007.08.07 日刊スポーツ『Teaたいむ・馬を語ろう』コラムより)

→はぁぁぁぁ…と、溜息しか出ないJRAの馬鹿さ加減。もう中央競馬会じゃなくて「中央競馬鹿」とかにしたほうがいいんじゃ?

 しかし、こういうコトは他競技でも多発している昨今なのである。さすがに「このまま客が減り続けるとヤバイ」と、ファンサービスに目覚める選手サイド、そして客サイドなどからも様々なイベントが提案される「喜ぶべき」動きが方々から出てきたというのに、それを「面倒くさい」「何かあったら自分の責任」「自分を通さず進められたのが面白くない」といった腐りきった理由で受け付けず、潰そうとする施行者、運営者、関係団体…といった話をこのところ頻繁に耳にする。そんなにリスクを背負うのがイヤなら何の仕事もできないぜよ、という言葉は彼らの脳では理解ができないらしい。売上が下がろうが、レース場が閑散としようが、アンタらには人ゴトなのか!? とも言いたくなる。とにかく、こうなってしまった公営競技業界においては、少しでも「レース場を盛り上げよう」と愛情を持った人間が業務に携わらないことにはダメ。…なんてことは書くまでもなくわかりきってるんだけど…あぁ、じれったいったらありゃしない。

 だいたい、イベントなんてものはそれを主催しようとする人間の「その場の勢い」が大事で、「こういう面白いコトやろう!」と思い立った人間同士がパッと動けば動くほど(もちろん良識を持った行動が大前提だが)良い結果になるもの。施行者や関係団体に話を通して〜ご検討いただき〜打ち合わせをして…なんてことやってる間にどんどんお燗が冷めちゃうのだ。ただでさえ民間に比べて役人さんは時間がかかるしねぇ。せめて「話を通して〜その場でOKが出て〜主催者が全リスクを負う形で企画を実行し〜終了後には報告」ぐらいのフットワークで進められるようにならないものか。私自身もいろいろな企画を画策しているものの、業界の体勢がこんなじゃ気合も殺がれてしまふ。それでも公営競技活性化のためには何でもやらねばならぬ! やらせていただきますとも!

 どうせこのままいけばなくなっちゃう公営ギャンブル。業界あげて「ノリ良く」「ダメもと」でガンガンやってみませんか!? と叫びたい猛暑日の昼下がり。


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【2007.08.11 Saturday 17:34】 author : TOM | 公営競技総合 | - | - |
夏休みの旅先より
ふるさとダービー函館決勝は前日の準決勝に引き続き、山崎芳仁(福島)が打鐘4角発進で逃げ切り。番手の佐藤慎太郎は連日全く差せずで…いよいよ山崎、4ギアを我が物にしたの感。こうなってくると全国で大ギアを試そうとする自力型が増加するだろうし、「山崎の番手は優勝に近いようで一番遠い」となる北日本の追込選手にとっては並びを含め意識改革を余儀なくされる。競輪が一気に変わるかもしれない。

ここ4日間ほど、夏休みがわりの家族旅行で函館入りしていた私。夏の北海道は観光、食事ともに魅力的。さすがに連日、一日中競輪場にいるのはもったいないという感じで、実際観戦したのは準決・決勝を中心に7Rほど。観光の最中にフラッと立ち寄ってちょこちょこと打つのは頭も冴えて非常にイイ感じ。もちろん東京と比べてさわやかな気候のせいもあるが。それでも結局車券成績は全敗。どうも函館は昔から相性がよろしくない。地元に帰って立て直しだ。

その函館は連日2000人台の入りで、普段のナイターF1開催などと比べるとかなりの客密度は感じたものの、G2にしてはちょっと寂しい感じ。夏の北海道という魅力的な環境だけに、旅行会社などと提携して東京・大阪などから観戦ツアーを組むことはできなかっただろうか? ばん馬みたいに。


この間の輝かしい記録。競艇・横西奏恵選手の女子新記録となる17連勝。今回の三国女子リーグ3日目2走で3着となり記録は潰えたものの、元女帝・鵜飼菜穂子の持つ15連勝を塗り替えての記録更新は立派。昨今、女子競艇界では山川美由紀・谷川里恵といった女子リーグ卒業済みのベテラン勢も往年の強さを完全に取り戻し安定した戦歴を残しているだけに、今後は一層の盛り上がりが期待できそう。

しかし、そうなると邪魔なのが「女子リーグ戦」と「オール女子戦」との並立状態。現規定ではデビュー16年たった女子選手は自動的に女子リーグを卒業、ということになっているわけだが、もうこのシステム自体考え直し、デビュー年制限など一切ナシの「オール女子戦」に統一するべきだ。昨今は施行筋でも上記の山川・谷川といった女子超級選手を呼べないことを嫌い、女子リーグの開催をやめてオール女子戦にしたがる傾向があり、女子リーグ戦の年間開催数はここ数年減っている。施行にとってもファンにとっても魅力なく混乱を招くだけで、さっさとやめた方がいい。来年からでも女子王座戦を最高峰に据えたオール女子戦の競争・勝ち上がり体系を構築すべきだろう。

先日記した「競輪SS班のチーム名」に関して書き込み、メール等いただいた方々、ありがとうございました。大いに参考にさせていただき、更に考えたいと練りたいと思います。この旅の最中もずーっと考えてるのだが、まだ神が降りて来ないのよ…。

同じく先日記した9/9の大宮競輪観戦・交流会は現地運営者様側との内容調整がうまくいかず、一旦白紙となりました。現時点ではこちらの理想とするイベントを開催するのは難しいとの判断で、ご期待いただいた方々には大変申し訳ありません。また現在、首都圏某場において違った形での観戦会開催を交渉中ですので今後ともよろしくお願い申し上げますm(__)m とにかくレース場に客を呼ぶために、続けますよあたしゃ。

このところ更新頻度が鈍く、お問い合わせのメールなどもいくつか。ご心配おかけしております。自分でも当初の予想以上に早いペースで公営競技存続・盛り上げのための業務が本格化しつつあるここ数ヶ月ではありますが、そうして業界内部に色々関わりだすと…書けないことが多くてねぇ。悪意で隠しているわけじゃなく「具体的アイデアをパクられたり」「根回し前に公表しちゃうのはマズかったり」するわけで。それでも今後、正式に決まったコトや作ったモノなどに関しては包み隠さずお知らせしてまいります。

現在発売中の『CIRCUS』誌(KKベストセラーズ)で沢ともゆき構成による競艇初心者企画(ナンパ系)掲載中。コンビニで立ち読みでもいいので(版元さんスンマセン)ご一読願います。紙メディアではこういう展開を拡げてゆくのが理想。


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【2007.08.08 Wednesday 08:15】 author : TOM | 公営競技総合 | - | - |
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