■吉岡引退!グランプリがラストラン
グランプリ2勝、G1・11回の優勝を飾った競輪界のスーパースター・吉岡稔真(よしおかとしまさ)(36=福岡)がKEIRINグランプリ06(30日、京王閣)を最後に引退することが26日、分かった。90年デビュー以来、17年間にわたってトップレーサーとして君臨。「F1先行」は3日後に迫った大一番で見納めとなる。
3年ぶりの出場を決めた競輪最大のレース、グランプリでトップレーサーがバンクに別れを告げる。「F1先行」と言われた圧倒的な先行力を武器に競輪界の頂点に君臨した吉岡が引退を意識したのは今年11月。松山記念準決勝(22日、7着)で格下の先行選手にまさかの敗戦を喫したのがきっかけだった。「さすがにショック。あれじゃ、恥ずかしくて走れない」と、努めて明るく話したが、次走に予定していた今月2日開幕の全日本選抜を直前でキャンセル。そのころから吉岡の周囲では引退がささやかれ始めた。
今年3月には日本選手権決勝を逃げ切り、7年ぶりのG1制覇。度重なる落車事故で満身創痍(い)となりながら復活にかけてきた男は「まだ自力(自ら先行する戦法)が通用することが分かった」と号泣した。
だが、「F1先行」をアピールできたのは日本選手権だけだった。その後のG1・3戦はすべて予選敗退。9月以降はG3でも4シリーズ連続で大敗した。イメージ通りのレースができない。もどかしい日々が続いた。36歳という年齢が吉岡の心と体に重くのしかかる。全日本選抜欠場後は「一からつくり直す。グランプリでは見とってください」と語り、グランプリ06にすべてを懸けて練習に明け暮れた。普段、控えめな男が口にした異例とも思える強気のコメント。自ら主宰する競輪選手の練習グループ「不動会」のメンバーには「年齢から考えても、今年が最後のグランプリになるやろうなあ」と漏らした。例年ならとっくに終わっているはずの翌年用のユニホーム、練習着のメーカーとの契約更改も保留にしたままだ。すでに引退の意思が固まっていた。
まだ早い、いやもう立派に競輪界に貢献した…。ファンはさまざまな見方をするだろう。だが、世界戦V10の中野浩一(現競輪評論家)の後を引き継ぎ、数々の金字塔を打ち立てたヒーローは、30日の大一番で燃え尽きようとしている。「今はグランプリに集中している。すべてはそれが終わってから」と吉岡は多くを語らないが、引退の決意を胸に最後の戦いに挑むのは間違いない。グランプリ06は選手生活17年間の集大成となる。
(2006.12.27 スポニチアネックス)
→ちなみに、まだ本人の口からの正式コメントではありません。まぁ、こうやって大々的に書くぐらいだから裏は取れているのだろうが。
それにしてもGP前に公表はして欲しくなかった。買いづらくて仕方ない。確かに一時代を築いた選手で私も個人的には好きだったが、それとこれとは別。これで他8人の動きがどう変わるか…しか、目下のところ興味ナシ。
グランプリ2勝、G1・11回の優勝を飾った競輪界のスーパースター・吉岡稔真(よしおかとしまさ)(36=福岡)がKEIRINグランプリ06(30日、京王閣)を最後に引退することが26日、分かった。90年デビュー以来、17年間にわたってトップレーサーとして君臨。「F1先行」は3日後に迫った大一番で見納めとなる。
3年ぶりの出場を決めた競輪最大のレース、グランプリでトップレーサーがバンクに別れを告げる。「F1先行」と言われた圧倒的な先行力を武器に競輪界の頂点に君臨した吉岡が引退を意識したのは今年11月。松山記念準決勝(22日、7着)で格下の先行選手にまさかの敗戦を喫したのがきっかけだった。「さすがにショック。あれじゃ、恥ずかしくて走れない」と、努めて明るく話したが、次走に予定していた今月2日開幕の全日本選抜を直前でキャンセル。そのころから吉岡の周囲では引退がささやかれ始めた。
今年3月には日本選手権決勝を逃げ切り、7年ぶりのG1制覇。度重なる落車事故で満身創痍(い)となりながら復活にかけてきた男は「まだ自力(自ら先行する戦法)が通用することが分かった」と号泣した。
だが、「F1先行」をアピールできたのは日本選手権だけだった。その後のG1・3戦はすべて予選敗退。9月以降はG3でも4シリーズ連続で大敗した。イメージ通りのレースができない。もどかしい日々が続いた。36歳という年齢が吉岡の心と体に重くのしかかる。全日本選抜欠場後は「一からつくり直す。グランプリでは見とってください」と語り、グランプリ06にすべてを懸けて練習に明け暮れた。普段、控えめな男が口にした異例とも思える強気のコメント。自ら主宰する競輪選手の練習グループ「不動会」のメンバーには「年齢から考えても、今年が最後のグランプリになるやろうなあ」と漏らした。例年ならとっくに終わっているはずの翌年用のユニホーム、練習着のメーカーとの契約更改も保留にしたままだ。すでに引退の意思が固まっていた。
まだ早い、いやもう立派に競輪界に貢献した…。ファンはさまざまな見方をするだろう。だが、世界戦V10の中野浩一(現競輪評論家)の後を引き継ぎ、数々の金字塔を打ち立てたヒーローは、30日の大一番で燃え尽きようとしている。「今はグランプリに集中している。すべてはそれが終わってから」と吉岡は多くを語らないが、引退の決意を胸に最後の戦いに挑むのは間違いない。グランプリ06は選手生活17年間の集大成となる。
(2006.12.27 スポニチアネックス)
→ちなみに、まだ本人の口からの正式コメントではありません。まぁ、こうやって大々的に書くぐらいだから裏は取れているのだろうが。
それにしてもGP前に公表はして欲しくなかった。買いづらくて仕方ない。確かに一時代を築いた選手で私も個人的には好きだったが、それとこれとは別。これで他8人の動きがどう変わるか…しか、目下のところ興味ナシ。