新聞によれば、今年から35℃以上の日を「猛暑日」と呼ぶそうだ。んなもん、わざわざ名づけなくたって、クソ暑いのはわかっとるわい! 言われると余計不快指数が上がる! てなもんだが、どうして役人どもはこう余計なことばかり考えるのか。
スピードチャンネルを観ていたら、「お友達紹介キャンペーン」の告知スポットが。一人紹介すると5000円分の金券だって。美容院だよそれじゃ。うーん、もうそんなに加入者数がヤバイのか? 確かに、例え周囲に競輪好きの友達がいたとしても(今やそのようなことは極めて少ないが)勧誘したところで今なら「ネットで観るからいいよ」と一蹴されてしまいそうな感じはする。ほぼ全場全レースがネットで無料で観戦可能な現在、もう金取って(しかもCSという限定視聴環境で)見せること自体にムリがある。まぁ、今度の日自振の一旦解体・新組織化のタイミングあたりに合わせて、スピチャンも完全無料化するのがいいのではないだろうか。中継放送以外の夜のバラエティ番組(明日の予想とか、旅打ち番組とか)だって、今後は同じようなものを各場のオフィシャルHPで展開しだすだろうし。もう有料放送の存在理由はない。
何度でも言うが、今後は「全ての情報はタダで。世間に露出をしてナンボ、の心構えで」ということ。世間に向け絶好のアピールチャンスにもかかわらず、そのセンスがないばかりか(それなら黙ってりゃいいものを)、悪しき役人的感覚でそれらを潰そうとする輩がいまだに業界内にいるのには、悲しみを通り越して怒りを覚えることよ。
■ばんえい振興へJRAの協力期待
7月16日、北海道帯広市のばんえい競馬でエキシビションレースが行われた。JRAから安藤勝、横山典、藤田、四位、池添、勝浦の6騎手が参加。ばんえい競馬馬主協会の理事と、元JRA騎手で河内厩舎の安藤助手が中学時代の同級生という縁で立ち上がった話だ。安藤助手が藤田に声を掛け、そこから参加の輪が広がった。武豊騎手にも話はいったが、残念ながら盛岡での騎乗予定があり(結果的には台風で小倉競馬が16日に順延)断念した。
イベント自体は成功したが、JRAの一部は参加に反対した。当初、6騎手の顔写真とサインを掲載したポスターをつくる予定だった。ところが、6人中1人のポスター用写真がなかったためJRAに問い合わせたところ「提供できない」との答え。内部から難色を示す声が上がったという。ストップをかけた課の職員は「(ばんえいに参加することは)本当にいいんですか?」と言った。
今回参加した6人だけでなく、騎手は日本競馬の財産。万が一のときの保険などの問題などもあるのだろう。ケガでもあったら通常の開催に支障をきたす。そのあたりを考慮した、というのは理解できる。だが、休日を返上してまで、JRAのトップジョッキーが「ばんえい競馬の振興に一役買うことが、広い意味で競馬全体の盛り上がりにもつながる、ということを忘れてはならない。もちろん、この行為が騎手としての品格を落とすものではない。ポスターは完成。ばんえいファンならずとも「おぉ」と思う仕上がりだったが、ばんえい側と騎手側で勝手に進められた話にJRAがいい顔をしなかったため、結局自粛した。
事情はいろいろあるだろうが、いくらなんでもJRAの対応は前向きさに欠けた。ある騎手は言う「同じように馬でメシを食う仲間に、自分たちで何かできることはないかと。自分達の仕事は人が集まってナンボだから」。1人だけでなく、参加できなかった騎手も同じ心境だろう。
今回と同様のイベントは、すでに来年へ向けて動き出そうとしている。来年はあのポスターが日の目を見るのか。JRAのフォローがあることを期待したい。世界唯一の文化を守るために。
(2007.08.07 日刊スポーツ『Teaたいむ・馬を語ろう』コラムより)
→はぁぁぁぁ…と、溜息しか出ないJRAの馬鹿さ加減。もう中央競馬会じゃなくて「中央競馬鹿」とかにしたほうがいいんじゃ?
しかし、こういうコトは他競技でも多発している昨今なのである。さすがに「このまま客が減り続けるとヤバイ」と、ファンサービスに目覚める選手サイド、そして客サイドなどからも様々なイベントが提案される「喜ぶべき」動きが方々から出てきたというのに、それを「面倒くさい」「何かあったら自分の責任」「自分を通さず進められたのが面白くない」といった腐りきった理由で受け付けず、潰そうとする施行者、運営者、関係団体…といった話をこのところ頻繁に耳にする。そんなにリスクを背負うのがイヤなら何の仕事もできないぜよ、という言葉は彼らの脳では理解ができないらしい。売上が下がろうが、レース場が閑散としようが、アンタらには人ゴトなのか!? とも言いたくなる。とにかく、こうなってしまった公営競技業界においては、少しでも「レース場を盛り上げよう」と愛情を持った人間が業務に携わらないことにはダメ。…なんてことは書くまでもなくわかりきってるんだけど…あぁ、じれったいったらありゃしない。
だいたい、イベントなんてものはそれを主催しようとする人間の「その場の勢い」が大事で、「こういう面白いコトやろう!」と思い立った人間同士がパッと動けば動くほど(もちろん良識を持った行動が大前提だが)良い結果になるもの。施行者や関係団体に話を通して〜ご検討いただき〜打ち合わせをして…なんてことやってる間にどんどんお燗が冷めちゃうのだ。ただでさえ民間に比べて役人さんは時間がかかるしねぇ。せめて「話を通して〜その場でOKが出て〜主催者が全リスクを負う形で企画を実行し〜終了後には報告」ぐらいのフットワークで進められるようにならないものか。私自身もいろいろな企画を画策しているものの、業界の体勢がこんなじゃ気合も殺がれてしまふ。それでも公営競技活性化のためには何でもやらねばならぬ! やらせていただきますとも!
どうせこのままいけばなくなっちゃう公営ギャンブル。業界あげて「ノリ良く」「ダメもと」でガンガンやってみませんか!? と叫びたい猛暑日の昼下がり。
★当記事へのご意見ご感想や公営競技に関するご意見・ご提言、レース予想、勝ち自慢、ヤラレ告白等は「公営競技総合掲示板」へどうぞ。
スピードチャンネルを観ていたら、「お友達紹介キャンペーン」の告知スポットが。一人紹介すると5000円分の金券だって。美容院だよそれじゃ。うーん、もうそんなに加入者数がヤバイのか? 確かに、例え周囲に競輪好きの友達がいたとしても(今やそのようなことは極めて少ないが)勧誘したところで今なら「ネットで観るからいいよ」と一蹴されてしまいそうな感じはする。ほぼ全場全レースがネットで無料で観戦可能な現在、もう金取って(しかもCSという限定視聴環境で)見せること自体にムリがある。まぁ、今度の日自振の一旦解体・新組織化のタイミングあたりに合わせて、スピチャンも完全無料化するのがいいのではないだろうか。中継放送以外の夜のバラエティ番組(明日の予想とか、旅打ち番組とか)だって、今後は同じようなものを各場のオフィシャルHPで展開しだすだろうし。もう有料放送の存在理由はない。
何度でも言うが、今後は「全ての情報はタダで。世間に露出をしてナンボ、の心構えで」ということ。世間に向け絶好のアピールチャンスにもかかわらず、そのセンスがないばかりか(それなら黙ってりゃいいものを)、悪しき役人的感覚でそれらを潰そうとする輩がいまだに業界内にいるのには、悲しみを通り越して怒りを覚えることよ。
■ばんえい振興へJRAの協力期待
7月16日、北海道帯広市のばんえい競馬でエキシビションレースが行われた。JRAから安藤勝、横山典、藤田、四位、池添、勝浦の6騎手が参加。ばんえい競馬馬主協会の理事と、元JRA騎手で河内厩舎の安藤助手が中学時代の同級生という縁で立ち上がった話だ。安藤助手が藤田に声を掛け、そこから参加の輪が広がった。武豊騎手にも話はいったが、残念ながら盛岡での騎乗予定があり(結果的には台風で小倉競馬が16日に順延)断念した。
イベント自体は成功したが、JRAの一部は参加に反対した。当初、6騎手の顔写真とサインを掲載したポスターをつくる予定だった。ところが、6人中1人のポスター用写真がなかったためJRAに問い合わせたところ「提供できない」との答え。内部から難色を示す声が上がったという。ストップをかけた課の職員は「(ばんえいに参加することは)本当にいいんですか?」と言った。
今回参加した6人だけでなく、騎手は日本競馬の財産。万が一のときの保険などの問題などもあるのだろう。ケガでもあったら通常の開催に支障をきたす。そのあたりを考慮した、というのは理解できる。だが、休日を返上してまで、JRAのトップジョッキーが「ばんえい競馬の振興に一役買うことが、広い意味で競馬全体の盛り上がりにもつながる、ということを忘れてはならない。もちろん、この行為が騎手としての品格を落とすものではない。ポスターは完成。ばんえいファンならずとも「おぉ」と思う仕上がりだったが、ばんえい側と騎手側で勝手に進められた話にJRAがいい顔をしなかったため、結局自粛した。
事情はいろいろあるだろうが、いくらなんでもJRAの対応は前向きさに欠けた。ある騎手は言う「同じように馬でメシを食う仲間に、自分たちで何かできることはないかと。自分達の仕事は人が集まってナンボだから」。1人だけでなく、参加できなかった騎手も同じ心境だろう。
今回と同様のイベントは、すでに来年へ向けて動き出そうとしている。来年はあのポスターが日の目を見るのか。JRAのフォローがあることを期待したい。世界唯一の文化を守るために。
(2007.08.07 日刊スポーツ『Teaたいむ・馬を語ろう』コラムより)
→はぁぁぁぁ…と、溜息しか出ないJRAの馬鹿さ加減。もう中央競馬会じゃなくて「中央競馬鹿」とかにしたほうがいいんじゃ?
しかし、こういうコトは他競技でも多発している昨今なのである。さすがに「このまま客が減り続けるとヤバイ」と、ファンサービスに目覚める選手サイド、そして客サイドなどからも様々なイベントが提案される「喜ぶべき」動きが方々から出てきたというのに、それを「面倒くさい」「何かあったら自分の責任」「自分を通さず進められたのが面白くない」といった腐りきった理由で受け付けず、潰そうとする施行者、運営者、関係団体…といった話をこのところ頻繁に耳にする。そんなにリスクを背負うのがイヤなら何の仕事もできないぜよ、という言葉は彼らの脳では理解ができないらしい。売上が下がろうが、レース場が閑散としようが、アンタらには人ゴトなのか!? とも言いたくなる。とにかく、こうなってしまった公営競技業界においては、少しでも「レース場を盛り上げよう」と愛情を持った人間が業務に携わらないことにはダメ。…なんてことは書くまでもなくわかりきってるんだけど…あぁ、じれったいったらありゃしない。
だいたい、イベントなんてものはそれを主催しようとする人間の「その場の勢い」が大事で、「こういう面白いコトやろう!」と思い立った人間同士がパッと動けば動くほど(もちろん良識を持った行動が大前提だが)良い結果になるもの。施行者や関係団体に話を通して〜ご検討いただき〜打ち合わせをして…なんてことやってる間にどんどんお燗が冷めちゃうのだ。ただでさえ民間に比べて役人さんは時間がかかるしねぇ。せめて「話を通して〜その場でOKが出て〜主催者が全リスクを負う形で企画を実行し〜終了後には報告」ぐらいのフットワークで進められるようにならないものか。私自身もいろいろな企画を画策しているものの、業界の体勢がこんなじゃ気合も殺がれてしまふ。それでも公営競技活性化のためには何でもやらねばならぬ! やらせていただきますとも!
どうせこのままいけばなくなっちゃう公営ギャンブル。業界あげて「ノリ良く」「ダメもと」でガンガンやってみませんか!? と叫びたい猛暑日の昼下がり。
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