(本日付・北海道新聞1面より)
■ばんえい帯広存続へ ソフトバンク全面支援
運営、新会社で受託 中旬にも市と合意
情報技術(IT)業界大手のソフトバンク(東京、孫正義社長)が2007年度から、ばんえい競馬の帯広市単独開催を全面支援する方針を固め、同市と最終的な協議を進めていることが7日、分かった。帯広市と同社は今月中旬にも正式決定する方向で調整しているもよう。同社の投資額や収支計画など、なお詰めを残しているものの、存廃に揺れていたばんえい競馬は帯広市一市による存続が固まった。
両者の協議内容によると、ソフトバンク子会社のソフトバンク・プレイヤーズ(東京)が100%出資して新会社を設立。出資額は今後詰める。帯広市はその会社に勝馬投票券(馬券)販売や払戻金の支払い、競馬場の入場料徴収、場外馬券場の運営など、競馬法上民間委託が認められているすべての業務を委託する。
新会社は帯広市にレース運営に掛かる費用を固定的に支払う。これにより、売り上げが伸びなくても帯広市に新たな財政負担は生じず、赤字になった場合はソフトバンク側が負担する。
また、ソフトバンク側が帯広競馬場に、ナイター開催のための照明設備を設置。レース中継についてはカメラの設置場所などを工夫して、ばんえい競馬の迫力がテレビなどを通じた視聴者にも伝わるようにする。設備投資額は数千万円の見通しだ。
さらに、ソフトバンクグループが経営するインターネットの地方競馬総合ホームページ「オッズパーク」を活用。現在売り上げの10%弱にとどまっているインターネットを通じた馬券発売を大幅に伸ばし、黒字化を目指すとみられる。
しかし、売り上げ拡大につながる抜本策や、収支計画の詳細も明らかではない。競馬人気は低迷しており、黒字化が実現できるかは不透明だ。
ばんえい競馬をめぐっては、運営主体の北海道市営競馬組合を主催する旭川、帯広、北見、岩見沢四市のうち旭川、北見両市が十月に撤退を表明。岩見沢市も十一月に撤退方針を固め、帯広市だけが一市単独開催の道を模索していた。
帯広市の砂川敏文市長は七日の市議会で、企業名は伏せながらも「六日に民間企業から支援の提案があった」と認め、「一市単独開催を検討していきたい」との考えを明らかにしている。
今月十七日前後に開催される北海道市営競馬組合正副管理者会議で、ばんえい存廃が最終決定される予定だったため、同市はそれまでに単独開催を最終判断する。今後、同組合では帯広単独開催に伴って廃業する関係者への補償問題などがポイントになる。
砂川市長は七日の市議会終了後、記者団の質問に対し「民間企業からの支援の提案については、これからしっかり検討していきたい」と述べた。
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(同紙35面より)
■ばんえい帯広存続へ 扉開き始めた 胸なで下ろす関係者
情報技術業界大手のソフウトバンク(東京)が七日、ばんえい競馬支援に名乗りを上げ、帯広市の一市開催が固まった。砂川敏文市長も企業名こそ明らかにしていないが、市議会で単独開催を目指す考えを示した。廃止という最悪の事態が回避される見通しとなり、競馬関係者は胸をなで下ろしている。
存廃の行方に心を痛め、帯広市議会の傍聴に来た調教師の谷あゆみさん(40)は「存続の道が開ける可能性が高くなった。市長にやる気があるんだと勇気付けられた」とほっとした様子。また、札幌市内で存続を訴える街頭署名を行っていた北海道ばんえい競馬調騎会の服部義幸会長は「(存続への)扉が開き始めた」と声を弾ませた。
一方で、ばん馬をテーマにした映画「雪に願うこと」の原作者鳴海章さんは、民間企業の支援に注文も。「企業が利益を独占することなく、市民の声を反映させて盛り上げていくことが重要」とクギを刺した。帯広畜産大の柏村文郎教授(馬学)も「1,2年ではなく、ずっと安定してばんえい競馬が運営できる方法を、この機会にきちんと考えるべきだ」と指摘する。
存続に向けた運動も更に勢いを増している。調騎会は七日夜、既に帯広市に提示した四千万円の寄付に、さらに約一千万円上乗せすることを決めた。一億円の寄付を申し出ているばんえい競馬馬主協会(大野清二会長)も、さらに金額を積み上げ、近く調騎会とともに、同市にあらためて存続要請を行う方針。
11月中旬まで帯広市と二市開催を検討した岩見沢市の渡辺孝一市長は「単独開催に前向きなのはとても良いことだ」と帯広の一市開催検討を歓迎。存続への支援については「あらためて四市で筋道を立てて考える必要がある」と述べ、今月中旬に予定される北海道市営競馬組合の正副管理者会議で検討する考えを示した。
北見市の神田孝次市長は「(存続の)可能性がまだ残されているということなので、帯広市における今後の推移を見守りたい」とコメントした。旭川市の西川将人市長は「現時点では何とも言えない。もう少し推移を見守りたい」との談話を発表した。
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(同紙2面より)
■ソフトバンクばんえい支援 ネット馬券拡大期待
<�鮴�>ソフトバンクが、ばんえい競馬の支援に乗り出したのは、道内を中心とした熱心な存続運動を受け、てこ入れ次第で収支改善が見込めると判断したためとみられる。ただ、四市共催から一市開催になることで馬券売り上げの減少は不可避。赤字が長期化すれば同社が支援を中止する可能性は高く、存続運動の熱気をいかに馬券売り上げ増につなげるかが今後の課題となる。
不振にあえぐ地方競馬を民間活力で活性化しようと政府は競馬法施行令を改正し、2005年1月から馬券販売などへの民間参入を認めた。ソフトバンクグループは早くからインターネットの馬券販売の将来性に着目。同年12月から全国で16の地方競馬のうち、ばんえい競馬、道営ホッカイドウ競馬を含む12ヶ所のネットを通じた馬券販売を手がけている。
帯広市の試算では、一市単独開催の場合の収支は年間3億円の赤字となる。ソフトバンク側は、廃止問題でばんえい競馬への注目度が高まっていることから、全国どこででも馬券が買えるインターネット販売に力を入れることで、採算が見込めると判断したもようだ。日本中央競馬会(JRA)の売上高のうち電話・インターネット投票の比率は05年で43.5%に達するが、ばんえいは10%弱にとどまっている。これを飛躍的に伸ばせば、帯広市の経費を補って余りあるという読みだ。
しかし、娯楽の多様化などで競馬の馬券売り上げは減少傾向にあり、競馬人気回復は一筋縄ではいかない。2001年度以降、廃止された地方競馬は八ヶ所。馬券の売り上げが回復しなければ帯広ばんえい競馬も数年後、同じ道を歩むことになりかねない。(佐藤宏光)
→まず、私的な結論から言わせていただくと、本日のこの大記事は…
●他にも支援を申し出ている民間企業があり、それに先んじたいSB側からのリーク
●これまで廃止寄りの論調を繰り返した挙句に先日は「廃止決定!」と断言して結局は赤恥をかくことになった地元最大手メディア・道新がなんとか沽券を保とうとした
…の結果である可能性が強い。ゆえに、ソフトバンクによる民間運営で決定とは、まだ判断できない。
あくまでも「廃止させたい」(としか思えないよなぁ)道新は、「解説」と称してSB側の事業計画にチャチャを入れているが、こちらこそ読むべきもの。実際、オッズパークが今までに地方競馬再生に値するほどの売り上げを上げているとは言い難く、ナイター開催がばんえい競馬の集客に効果的とも思えない(むしろあのロケーションを考えるなら昼間にやるべきだ)。だいいち、ナイター開催案はさきに帯広が岩見沢に提出して一蹴された再建案にも盛り込まれていたではないか。
更に恐れるのは、記事中にも「赤字が長期化すれば同社が支援を中止する可能性は高く」とある通り、今までのSB社の事業のやり方を振り返ればその可能性は否定できない。先日の携帯電話の「通話0円」でもそうだが「最初の大ブロシキ」は同社の専売特許だ。
実は現在、他に運営に名乗りを上げている民間企業が実際にある。そちらの事業計画をお聞きした限りでは、はるかに現実的かつ面白いものだ。詳細はまだ書けないが、「ネットで売り上げ増」などという絵空事(今や絵空事でしょう。ネット販売で飛躍的に売上げが伸びることはこの先考えづらい)ではなく、「競馬場とその周辺のインフラ整備」「道内を中心とした広域販売展開」の両面に着実な事業計画と実現できるパワーを持った企業である。私自身、そちらと利害関係があるわけではないが、一ばんえいファンとして見て、こういう方々にお任せした方が良い、と判断している。まぁ、SB社にとりあえず民間委託存続の形を作っていただいて、前述の企業にもあとから参入していただく、という流れでも良い。とにかく「ネットで売上増」「実況放送の充実」「ナイター開催」ぐらいまでしかビジョンのないSB社一社だけの独占受託とすれば、経営は近年中に同じ轍を踏むことに「絶対に」なる。各専門分野に長けた複数企業による運営が望ましい、と思うのだが。
ともあれ、今後は複数の民間による市側との折衝が行われ、最終的に存続と委託先が決定される流れになろう。市側は全ての事業計画を冷静かつ公正に分析し、競技をより永く継続できる委託先を選択すべきである(何度も言うが、一社独占ではなく複数企業への委託が最良)。地元の方々も「あのソフトバンクがやってくれるんだ! バンザイ!」と舞い上がるのではなく(そういう民意に導くことがあの新聞記事の狙いなのだから)、まずは「存続はしそうだ」と、ちょっと喜んでおいて、あとは「で、どんなヤツがやるんだ?」と、冷静に事業・収支計画等見極めるのがよろしいかと。
あと、どうせ金出してくれるんだったら、4場存続とは言わないまでも複数場での開催まで持っていって欲しいなぁ。競技自体の魅力にも関わることだし。例えば、スーパーペガサスなき今(もう今年のばんえい記念には出場絶望とのこと)、最強馬・アンローズが帯広走路を最も苦手としているんだよ。。。
今回は全体的にちょっとエラそうですみません。私なりに「ばんばをより良い形で残したい」との意思のもと、各所への取材・懇談を続けているここ数日です。
さて、本日この後もまたまた『報道ステーション』でばんえい特集がある模様。明日からの土日はちょっとお休み(?)して、久々に旅打ち。山陽オート〜小倉競輪と、西の空気を吸いに行って参ります。
【追記】
『報道ステーション』を見た。あ〜あ、これじゃ全国的に「ばんえいはソフトバンクが救うんだ」と思われちゃったな…
■ばんえい帯広存続へ ソフトバンク全面支援
運営、新会社で受託 中旬にも市と合意
情報技術(IT)業界大手のソフトバンク(東京、孫正義社長)が2007年度から、ばんえい競馬の帯広市単独開催を全面支援する方針を固め、同市と最終的な協議を進めていることが7日、分かった。帯広市と同社は今月中旬にも正式決定する方向で調整しているもよう。同社の投資額や収支計画など、なお詰めを残しているものの、存廃に揺れていたばんえい競馬は帯広市一市による存続が固まった。
両者の協議内容によると、ソフトバンク子会社のソフトバンク・プレイヤーズ(東京)が100%出資して新会社を設立。出資額は今後詰める。帯広市はその会社に勝馬投票券(馬券)販売や払戻金の支払い、競馬場の入場料徴収、場外馬券場の運営など、競馬法上民間委託が認められているすべての業務を委託する。
新会社は帯広市にレース運営に掛かる費用を固定的に支払う。これにより、売り上げが伸びなくても帯広市に新たな財政負担は生じず、赤字になった場合はソフトバンク側が負担する。
また、ソフトバンク側が帯広競馬場に、ナイター開催のための照明設備を設置。レース中継についてはカメラの設置場所などを工夫して、ばんえい競馬の迫力がテレビなどを通じた視聴者にも伝わるようにする。設備投資額は数千万円の見通しだ。
さらに、ソフトバンクグループが経営するインターネットの地方競馬総合ホームページ「オッズパーク」を活用。現在売り上げの10%弱にとどまっているインターネットを通じた馬券発売を大幅に伸ばし、黒字化を目指すとみられる。
しかし、売り上げ拡大につながる抜本策や、収支計画の詳細も明らかではない。競馬人気は低迷しており、黒字化が実現できるかは不透明だ。
ばんえい競馬をめぐっては、運営主体の北海道市営競馬組合を主催する旭川、帯広、北見、岩見沢四市のうち旭川、北見両市が十月に撤退を表明。岩見沢市も十一月に撤退方針を固め、帯広市だけが一市単独開催の道を模索していた。
帯広市の砂川敏文市長は七日の市議会で、企業名は伏せながらも「六日に民間企業から支援の提案があった」と認め、「一市単独開催を検討していきたい」との考えを明らかにしている。
今月十七日前後に開催される北海道市営競馬組合正副管理者会議で、ばんえい存廃が最終決定される予定だったため、同市はそれまでに単独開催を最終判断する。今後、同組合では帯広単独開催に伴って廃業する関係者への補償問題などがポイントになる。
砂川市長は七日の市議会終了後、記者団の質問に対し「民間企業からの支援の提案については、これからしっかり検討していきたい」と述べた。
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(同紙35面より)
■ばんえい帯広存続へ 扉開き始めた 胸なで下ろす関係者
情報技術業界大手のソフウトバンク(東京)が七日、ばんえい競馬支援に名乗りを上げ、帯広市の一市開催が固まった。砂川敏文市長も企業名こそ明らかにしていないが、市議会で単独開催を目指す考えを示した。廃止という最悪の事態が回避される見通しとなり、競馬関係者は胸をなで下ろしている。
存廃の行方に心を痛め、帯広市議会の傍聴に来た調教師の谷あゆみさん(40)は「存続の道が開ける可能性が高くなった。市長にやる気があるんだと勇気付けられた」とほっとした様子。また、札幌市内で存続を訴える街頭署名を行っていた北海道ばんえい競馬調騎会の服部義幸会長は「(存続への)扉が開き始めた」と声を弾ませた。
一方で、ばん馬をテーマにした映画「雪に願うこと」の原作者鳴海章さんは、民間企業の支援に注文も。「企業が利益を独占することなく、市民の声を反映させて盛り上げていくことが重要」とクギを刺した。帯広畜産大の柏村文郎教授(馬学)も「1,2年ではなく、ずっと安定してばんえい競馬が運営できる方法を、この機会にきちんと考えるべきだ」と指摘する。
存続に向けた運動も更に勢いを増している。調騎会は七日夜、既に帯広市に提示した四千万円の寄付に、さらに約一千万円上乗せすることを決めた。一億円の寄付を申し出ているばんえい競馬馬主協会(大野清二会長)も、さらに金額を積み上げ、近く調騎会とともに、同市にあらためて存続要請を行う方針。
11月中旬まで帯広市と二市開催を検討した岩見沢市の渡辺孝一市長は「単独開催に前向きなのはとても良いことだ」と帯広の一市開催検討を歓迎。存続への支援については「あらためて四市で筋道を立てて考える必要がある」と述べ、今月中旬に予定される北海道市営競馬組合の正副管理者会議で検討する考えを示した。
北見市の神田孝次市長は「(存続の)可能性がまだ残されているということなので、帯広市における今後の推移を見守りたい」とコメントした。旭川市の西川将人市長は「現時点では何とも言えない。もう少し推移を見守りたい」との談話を発表した。
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(同紙2面より)
■ソフトバンクばんえい支援 ネット馬券拡大期待
<�鮴�>ソフトバンクが、ばんえい競馬の支援に乗り出したのは、道内を中心とした熱心な存続運動を受け、てこ入れ次第で収支改善が見込めると判断したためとみられる。ただ、四市共催から一市開催になることで馬券売り上げの減少は不可避。赤字が長期化すれば同社が支援を中止する可能性は高く、存続運動の熱気をいかに馬券売り上げ増につなげるかが今後の課題となる。
不振にあえぐ地方競馬を民間活力で活性化しようと政府は競馬法施行令を改正し、2005年1月から馬券販売などへの民間参入を認めた。ソフトバンクグループは早くからインターネットの馬券販売の将来性に着目。同年12月から全国で16の地方競馬のうち、ばんえい競馬、道営ホッカイドウ競馬を含む12ヶ所のネットを通じた馬券販売を手がけている。
帯広市の試算では、一市単独開催の場合の収支は年間3億円の赤字となる。ソフトバンク側は、廃止問題でばんえい競馬への注目度が高まっていることから、全国どこででも馬券が買えるインターネット販売に力を入れることで、採算が見込めると判断したもようだ。日本中央競馬会(JRA)の売上高のうち電話・インターネット投票の比率は05年で43.5%に達するが、ばんえいは10%弱にとどまっている。これを飛躍的に伸ばせば、帯広市の経費を補って余りあるという読みだ。
しかし、娯楽の多様化などで競馬の馬券売り上げは減少傾向にあり、競馬人気回復は一筋縄ではいかない。2001年度以降、廃止された地方競馬は八ヶ所。馬券の売り上げが回復しなければ帯広ばんえい競馬も数年後、同じ道を歩むことになりかねない。(佐藤宏光)
→まず、私的な結論から言わせていただくと、本日のこの大記事は…
●他にも支援を申し出ている民間企業があり、それに先んじたいSB側からのリーク
●これまで廃止寄りの論調を繰り返した挙句に先日は「廃止決定!」と断言して結局は赤恥をかくことになった地元最大手メディア・道新がなんとか沽券を保とうとした
…の結果である可能性が強い。ゆえに、ソフトバンクによる民間運営で決定とは、まだ判断できない。
あくまでも「廃止させたい」(としか思えないよなぁ)道新は、「解説」と称してSB側の事業計画にチャチャを入れているが、こちらこそ読むべきもの。実際、オッズパークが今までに地方競馬再生に値するほどの売り上げを上げているとは言い難く、ナイター開催がばんえい競馬の集客に効果的とも思えない(むしろあのロケーションを考えるなら昼間にやるべきだ)。だいいち、ナイター開催案はさきに帯広が岩見沢に提出して一蹴された再建案にも盛り込まれていたではないか。
更に恐れるのは、記事中にも「赤字が長期化すれば同社が支援を中止する可能性は高く」とある通り、今までのSB社の事業のやり方を振り返ればその可能性は否定できない。先日の携帯電話の「通話0円」でもそうだが「最初の大ブロシキ」は同社の専売特許だ。
実は現在、他に運営に名乗りを上げている民間企業が実際にある。そちらの事業計画をお聞きした限りでは、はるかに現実的かつ面白いものだ。詳細はまだ書けないが、「ネットで売り上げ増」などという絵空事(今や絵空事でしょう。ネット販売で飛躍的に売上げが伸びることはこの先考えづらい)ではなく、「競馬場とその周辺のインフラ整備」「道内を中心とした広域販売展開」の両面に着実な事業計画と実現できるパワーを持った企業である。私自身、そちらと利害関係があるわけではないが、一ばんえいファンとして見て、こういう方々にお任せした方が良い、と判断している。まぁ、SB社にとりあえず民間委託存続の形を作っていただいて、前述の企業にもあとから参入していただく、という流れでも良い。とにかく「ネットで売上増」「実況放送の充実」「ナイター開催」ぐらいまでしかビジョンのないSB社一社だけの独占受託とすれば、経営は近年中に同じ轍を踏むことに「絶対に」なる。各専門分野に長けた複数企業による運営が望ましい、と思うのだが。
ともあれ、今後は複数の民間による市側との折衝が行われ、最終的に存続と委託先が決定される流れになろう。市側は全ての事業計画を冷静かつ公正に分析し、競技をより永く継続できる委託先を選択すべきである(何度も言うが、一社独占ではなく複数企業への委託が最良)。地元の方々も「あのソフトバンクがやってくれるんだ! バンザイ!」と舞い上がるのではなく(そういう民意に導くことがあの新聞記事の狙いなのだから)、まずは「存続はしそうだ」と、ちょっと喜んでおいて、あとは「で、どんなヤツがやるんだ?」と、冷静に事業・収支計画等見極めるのがよろしいかと。
あと、どうせ金出してくれるんだったら、4場存続とは言わないまでも複数場での開催まで持っていって欲しいなぁ。競技自体の魅力にも関わることだし。例えば、スーパーペガサスなき今(もう今年のばんえい記念には出場絶望とのこと)、最強馬・アンローズが帯広走路を最も苦手としているんだよ。。。
今回は全体的にちょっとエラそうですみません。私なりに「ばんばをより良い形で残したい」との意思のもと、各所への取材・懇談を続けているここ数日です。
さて、本日この後もまたまた『報道ステーション』でばんえい特集がある模様。明日からの土日はちょっとお休み(?)して、久々に旅打ち。山陽オート〜小倉競輪と、西の空気を吸いに行って参ります。
【追記】
『報道ステーション』を見た。あ〜あ、これじゃ全国的に「ばんえいはソフトバンクが救うんだ」と思われちゃったな…