公営ニュース

『公営レース賛成派』のブログです。衰退する公営競技の楽しさ・面白さを宣伝し、売上向上→未来永劫存続を目指します
ばんえい廃止!? あり得ないね
 一昨日、北見より帰京…した途端に溜まりまくっていた仕事に追われ、現地でのご報告やばんえい競馬を取り巻く環境についても全く書くことができず申し訳ないです。

 とりあえずここまでの経緯やここ一両日の動きについてはネット内各方面の方々がまとめていらっしゃるので、そちらをご参照ください。私にとってもこれらが貴重な情報収集源となっております。そして各方々を心から応援申し上げます。

【ここまでの経緯】
●『地方競馬に行こう!』Landsliderさんのブログ。
http://iko-tihoukeiba.com/index.php?e=1039

【各所存続運動の連絡用サイト】
●『ばんえい競馬の存続を希望します』ゆかさんのHP。
http://carol.chu.jp/banei/

【関係者の方々による特設サイト】
●『つづけよう!ばんえい競馬』
http://homepage2.nifty.com/banei/

【帯広市への存続要請】
●北見市・(有)グラスタイルさんの特設HP
http://www.gracom.net/baneiouen.html


本日のところは、せめて今回北見にて撮影した写真をアップさせていただきます。では、また明日以降。


【2006.11.30 Thursday 20:09】 author : TOM | - | comments(0) | trackbacks(1) |
ばんえい競馬、いきなり全廃!?
■有識者会議「ばんえい廃止やむなし」 岩見沢市長、午後議会報告 2市開催困難  

 巨額の赤字を抱えるばんえい競馬の存廃問題について、岩見沢市の「ばんえい競馬のあり方を考える有識者会議」(座長・五十嵐閣岩見沢商工会議所会頭)は二十四日午前、渡辺孝一市長に対し「二市開催の場合の収支見通しが厳しく、廃止もやむを得ない」との結論を答申した。渡辺市長は同日午後、市議会議員協議会に答申内容を報告し、市議会の論議も踏まえて二十七日に岩見沢市としての最終判断を発表する方針。ただ、市民代表から明確に廃止を促す意見が示されたことで、帯広市との二市開催は極めて困難となり、ばんえい競馬廃止の流れは決定的となった。

 五十嵐座長が二十四日、岩見沢市役所を訪れ、渡辺市長に答申書を手渡した。答申書は「文化遺産を継承していく姿勢は必要だが、残した方がいいという意見はなかった」「財政再建団体になる夕張市の現実を見ていると、子供たちに借金を残していくことになるのは困るとの意見が大半」などと協議内容を報告。その上で、帯広市がまとめた二市開催の収支計画案は「不確定要素が多く、赤字の懸念が払拭(ふっしょく)できない」とした。

 五十嵐座長は渡辺市長に「本年度を含め四十億円の累積赤字が予想され、残る債務が確定していない中で、二市開催への市民の理解を得るのは困難だ」と説明。渡辺市長は「市民の声を尊重し、市としてしっかりと判断したい」と述べた。

 北海道市営競馬組合を構成する旭川、帯広、北見、岩見沢四市のうち、旭川、北見両市が十月に離脱の方針を表明。現在の組合は本年度限りの解散が決まった。一方で、継続を望む帯広と判断を保留した岩見沢が両市による新たな枠組みで存続させる可能性を模索してきた。帯広市は単独開催はしない方針で、存廃の結論は事実上岩見沢市の判断に委ねられている。
(2006.11.24 北海道新聞)

→一昨日の僅かな期待も虚しく、このような結果となってしまった。さて、こんなタイミングで明日から北見入り。自分自身、ばんえい競馬の年間追っかけ取材を、と動いていたその年にまさかこんなことになるとは。何を書いても回顧(懐古?)記事になってしまうのか…

ちなみに現時点での可能性は全くのゼロではなく、可能性がある順から考えると、

●27日に岩見沢市長が「やっぱり続けます」と判断する
●帯広市が単独でも続ける
●離脱を表明済みの旭川・北見のどちらか、もしくは両方が「やっぱりやります」と復帰する
●JRAが「札幌競馬場でおやりなさい」と手を差し伸べる

 まぁ、3番目以降はほぼ有り得ませんが。特に一番下は、個人的に一番期待するんだけど、一番可能性が薄い(苦笑)。地方競馬(平地競馬)ならまだしも、ばんばを救ったところで何のメリットもないもんなぁ。道側が一緒に働きかけてくれれば可能性もなくはないかもだが。何度も言いますがはるみ知事! この間岩見沢まで来てくれたばかりじゃないですか! 何もしてくれないんですか!?

(以下、愚痴ですのでイヤな方は読み飛ばしてください)

 だいたい、諮問機関だかなんだか知らないが、「有識者」って誰? どういうメンバー? ばんばを楽しんだことのある人間が一人でもいるのか? 存続票が一人としていなかったというのは異常なものを感じるなぁ。よく言われるのは夕張の二の舞になりたくない、という考えが今回もついて回っている、ということだが、あんな箱モノ行政で失敗したところと一緒にするな。「石炭の歴史村」と競馬場を一緒にするな。競馬はこれまで財政寄与してきた実績があるわけだし、広報宣伝や客の若返りに失敗しただけで、それをしっかり認識して思い切った改革をすれば、黒字になる可能性はまだまだあるだろうに。「自分の任期中にヘタは打てない。とにかく赤字の可能性があれば切ってしまえ」という役人気質そのものの判断だ。私などの立場からすれば、この悔しさを忘れずに公営競技の広報宣伝に邁進していくしかないのだが。くそっ。

 問題はこの後。既報によれば、競技廃止が決まった場合、今年度残りの帯広開催も危うい、とのことだったが。せめて最後のばんえい記念ぐらい見せてくれぇぇぇぇ(魂の叫び)!
【2006.11.24 Friday 18:30】 author : TOM | - | comments(55) | trackbacks(5) |
岩見沢市長宛、速達だ!
■ばんえい競馬「岩見沢撤退」答申へ 有識者会議 市長24日にも判断 
 
 巨額の赤字を抱えるばんえい競馬の存廃問題で、岩見沢市の「ばんえい競馬のあり方を考える有識者会議」が二十一日、同市文化センターで開かれ、委員の大半が存続に否定的な意見を表明。同会議として、近く「撤退やむなし」との答申を出すことが確定的となった。渡辺孝一市長は二十四日の市議会議員協議会を踏まえて存廃を判断する意向だが、市議からも存続論は上がっておらず、「ばんえい」は瀬戸際に追い込まれた。

 道内四市によるばんえい競馬は旭川、北見が撤退の意向で、継続を望む帯広と判断を保留した岩見沢が、二市開催の可能性を探っている。帯広市の砂川敏文市長は、一市での開催は不可能としているため、岩見沢の判断が存廃を左右する情勢だ。

 同有識者会議は市長の諮問機関で、岩見沢商工会議所の五十嵐閣会頭を座長にJAいわみざわ、同市観光協会、市民団体などの代表者で構成。十日に続く二回目の会合で、市側が二市開催時の収支計画案などを説明した。

 質疑の後、十一人のうち九人が各所属団体の考えを代弁する形で「市民負担が生じかねないのなら、やめざるを得ない」「子供の世代に借金は残せない」「傷口が広がらぬうちにやめるべきだ」などと、岩見沢開催を断念する意向を示した。残る二人は明言を避けた。

 終了後、五十嵐座長は「方向性は示された」と述べ、「赤字の懸念がある状況では継続するべきではない」との趣旨の答申をまとめ、近く市長に提出する考え。

 渡辺市長は冒頭あいさつ後に退席したが、取材に対し「残したいという思いでスタートしたが、状況はかなり厳しいと思っている。時間はないが、精いっぱい努力し、もっと良い計画案があれば(二十四日に)市議会に報告したい」と述べた。
(2006.11.22 北海道新聞)


→週末、北見ラスト開催へ行くぞー、なんて書いていたら、事態はより厳しい方向へ。いよいよ競技自体の存続が危うくなっている模様。先日の報道では、競技廃止となった場合は、今年度の残り開催の実施もどうか…ということで、ヘタをすれば今回の北見開催で全てが終わる可能性も!!!! 

 あとは岩見沢市長のここ両日中の判断にかかっているということで、今からでも遅くはないので、市長宛に直接文書を送ってみることにしよう。『市民負担が生じかねないのなら、やめざるを得ない』には、前述の「公営競技第二時代論」をもって。そして『子供の世代に借金は残せない』には、「子供の世代に地元レジャーを残すべき」と。『傷口が広がらぬうちにやめるべきだ』には、今後の具体的運営方法の提言をまとめます。そして何より、岩見沢の、いや北海道の貴重な文化・レジャーであるばんえい競馬を失ってはならないことを筆力の限り訴えてみます。

 岩見沢市さん、他に道内・道外から人を呼べる観光資源がありますか? 高速道路を走っていると「岩見沢市」の看板にはばんばが描かれているではありませんか。競馬を市の象徴として認識しているんでしょうに。それを失くしてから後悔しても遅いのです。

 今、これをお読みの皆さん! お時間あればどんな短い文章でも送りましょう。


【2006.11.22 Wednesday 22:02】 author : TOM | - | comments(2) | trackbacks(1) |
年末。ビッグレース、そして消えるレース場…
 年末を前にどこもかしこも慌しくなってくるこの時期、私もなんやかんやで忙しく、旅打ちにも出られない日々が続いております。先週は前回も書いた競輪記事広告の取材・制作、雑誌企画の「異種格闘技車券合戦」のロケ、そして本業の方も恐怖の年末進行を控え、新しい仕事は入るわ、終わった仕事でトラブルが発覚しその事後処理に追われるわ…と、なかなかヘヴィな一週間。今週もこれをアップした後は打ち合わせ・制作に昼夜追われることになりそう。そして週末は、ついに本年をもって開催休止となってしまう(事実上廃止だが)ばんえい北見競馬の最終開催へと赴きます。公営競技ライターとしてデビュー以来初めて、この目でレース場がなくなる現場を見ることに。どんな感慨を得ることになるのだろうか…?

 26日(日)・11Rに行われる北見記念の出走予定馬にはまたまたスーパーペガサスの名はなく残念。しかし、岩見沢記念を制した女王・アンローズをはじめ、緩やかながら復調気配を見せるサダエリコ、そして力強さでは一番のミサイルテンリュウ、岩見沢記念で2着穴を出した古豪シンエイキンカイとスターホース勢揃いで楽しみ。D-net、オッズパーク加入者の方々、そして大井の「ふるさとコーナー」に行ける方々は、ぜひばんばん馬券を買ってくださいまし。

 さて、その広告の件で、先週撮影にご協力いただいた埼玉・平原康多選手が別府記念を優勝。準決勝の強い競争を見てこりゃイケるかも、とは思ったが。とにかく今回の走りは休み明けもなんのその、ただ逃げるだけでなく、捲りは自分で張るわ、展開で好位を瞬時に判断してもぐりこむわ、捲り追い込みのタイミングもバッチリだわで、まさに心技体共に超充実の感。人間的にも素晴らしい青年であり(周囲はもとより、解説者氏も皆一様に褒めてたもんな)、個人的には輪界において全盛期の吉岡稔真のような存在(大スター)になる可能性も秘めているのでは? と期待。一気に全日本選抜を獲って、GPに出てしまえ!

 本日からは丸亀にてSG競艇王チャレンジカップがスタート。年間通してのSGの中ではイマイチ目立たない感のある開催だが、個人的には大好き。「賞金王戦に乗るために」という選手のモチベーションがハッキリしているので買いやすい、というのが主な理由。

 近年はどの競技でもビッグレースの乱発が目立ち、個々の開催の魅力・個性が希薄になっているのは確か。特に印象に残っているのが、先日の日本選手権競艇の前後、雑誌や放送での選手コメントの中で「選手権自体に特別な思い入れはない。単なるSGの一つ」と何人かの選手が語っていた。それじゃツマランでしょう。客側も選手側も、SGというお祭りを楽しみ・燃えるためには、その都度何か理由付けというか、「選手権は最高峰のレースだから燃える」みたいなものが必要だと思うんだがなぁ、それって、宣伝にも大きく関わってくることじゃなかろうか。興行として「こうだからこの開催には注目!」というキャッチコピーがなければいけません。

 そして舟券的には、丸亀といえば全国的にも特にインが強いとされていた水面だが、最近はどうよ? お、オープニングの1Rがいきなり6号艇アタマで4万シュウ。今回は荒れるのかな〜? そういえば、映画『UDON』に便乗してか、今回の場内イベントとして、以前私が方々でベタ褒めした「さぬきうどん祭」が久々に開催される。県内数百軒のうどん屋の中から、特に人気高い6店が連日出店。ブームの頃、県内を数日に渡ってクルマで食べ歩いたことのある私だが、6店どれもが美味しかったところばかり。ああ〜、また食べたいなぁ。できれば日替わりでなく、全日6店一斉にやってほしかったが。通常ならクルマで大移動をしながらでないと食べ歩けない距離の6店だけに、それが一度に喰える、となればそれだけで凄い訴求力あるイベントになるのだ。ぜひ次回は一考を。そして、場内グルメ作戦を模索中の全国施行者の方々もこのうどん祭りはぜひご参考に。 

 そろそろ気になる、公営競技年末ビッグ開催のアクセス。寒い時期だし、できれば特観席などゲットしたいところ。

■競輪グランプリ(12/30 京王閣)
メインスタンド特観席は当日発売(朝8時〜)のみ。
バック特観席は事前抽選にて。応募は本場の用紙・ハガキ・インターネットから。締切は12/7。

詳しくは http://www.keiringp.com/tokkan.php

 その他の競技は今のところ発表ナシ。有馬はまた全前売りチケット制になるのだろうか? ディープの引退式とかはあるんだろうか?

 有馬記念、賞金王決定戦、スーパースター王座決定戦が思いきりバッティングする日程となった12月24日、私は住之江に居る予定です。そういえば生まれて初めての賞金王ナマ観戦なんだよな〜。

【イベント情報】
 
 先日の川崎・JBCナイト終了後、地方競馬系ブロガーの方々のオフ会に参加させていただいた際に配布された、講談師・太平洋氏(KBS京都『日曜競馬中継』メインキャスター)他による「競馬講談会」のお知らせ。今週金曜夜に代々木のプーク人形劇場にて。



 競馬を講談に…面白そうだ。私もいちおう元・落研として、そのうち競輪・競艇落語でも作ってみようか(笑)。
【2006.11.21 Tuesday 12:40】 author : TOM | - | comments(2) | trackbacks(0) |
夢の「ギャンブル特区」
 中央競馬のG1でダントツ1番人気の馬が斜行妨害のカドで1着降着。騎手は「全て自分の責任」と言い、彼は一晩明けて今年限りでの引退を発表……。あれだけの金が動くレースだけに、そうなってしまうのだろうか? 詰め腹は仕方ないのだろうか? 背負ってる金額の問題だけじゃないと思うけどね。私がよく言う「賭博の駒としての自覚」という点でいえば、伊東記念決勝の山崎芳仁の方がマズイと思うぞ。

 問題の4.00の大ギア。元選手の評論家筋は口をそろえて「このクラスのレースでこれはちょっと…」と言い、ネット上でも「なんだこりゃ」「金がかかってる本番で練習するとは」というような意見が多かった。一応本人のコメントはしっかりしていて「練習ではもっと重いギアをはいていて、これでも重くは感じない」などとコメントしていたが…素人目で考えても練習と実戦は大違いだろう。私も準決を見て「こりゃ強い」と思い、決勝は掲示板予想でも山崎の優勝を推したが、発走時間が近づくにつれ疑問が頭をもたげてきて、結局買わなかった(疑問はあれど、それではどんな展開になって誰が勝つのかと考えると結論が出なかった)。だって、そんな大ギア、他の選手からすれば潰す手段はいくらでもあるだろうし。いくら練習でスイスイ踏んでいるとはいえ、実戦で、1回でもバックを踏まされればその時点で(もう踏み直しはきかず)終わりになる可能性は大だ。後ろを勝たせるべく大逃げする(特に、番手の佐藤慎が賞金でGPボーダーにいるわけだし、更に穿った見方をすれば、3番手の市田が勝てば、ソリの合わない同県・岡部先輩とその市田あたりが賞金で競っているだけに…なんてトコまで考えたが)にしても、その意図がミエミエなら一度は他から抑えられるだろうし、準決のようにすんなりいくとはとても思えなかったワケで。そして本日、某若手先行選手と話す機会があったので「あの4.00ってどうよ?」と尋ねたところ「全体のペースが上がってからの捲りならまだしも、先行ではまずムリですよね」とのお返事。やっぱりそうだよなぁ。

 ともかく山崎選手、競輪界を背負って立つ存在なのだから、あまりわけのわからないコトはやらないように。業界的にはようやく遅ればせながら「お客さま第一主義」に転換の方向で動きつつあるんだから。

 先週土曜の晩は、10年ほど前まで勤めていた雑誌社の当時の同僚たちと久々の再会宴会。最近つねづね雑誌業界各方面に「公営競技のページをくれ〜」と営業をカマシていることもあり、ここでもちょいとその話を振ると、さすが現役編集者&ライター陣だけあって、様々な意見と知恵を授けてくれた。特に、インターネットTV「Gyao」でばんえい競馬の番組をやっていることは皆知っており、「今、あれだけ若い世代に宣伝効果のある媒体はない。競輪も競艇もオートも、全競技が番組を持って、トップページに『ギャンブル』カテゴリーを作ってもらうべきだ」との意見が。上部団体の方々はご一考を。

 雑誌展開の方も色々と進みつつあり、現在具体化しているものでは、12月発売の中央競馬系雑誌上にて、某競輪場の記事広告を展開することが決定。競馬客を競輪に誘導しちゃいます。今後、全国の施行者さんに向け良いサンプルとなるよう、気合を入れて制作中。これを機に「一般情報誌に積極的広告展開を」のムードが高まれば面白いのだが。

 以前に書いた、ばんえい競馬の存続署名をやられていた岩見沢有志の方々が、この13日にその成果を岩見沢市長あてに提出された模様。 →こちら  先日、代表の方から当ブログでの掲載にお礼のメールを頂戴し、署名に協力させていただくだけでなく、いくつかの私見を記して返信させていただいた。要旨としては、「今の時点ではとにかく存続を主張すべきだが、同時に今後の運営についての具体策も提示していかないことには後に続かない」「競技自体を永く存続させるには、北海道の人口状況を考えても札幌で開催する以外にない」「岩見沢・帯広での2場開催は札幌開催へ向けての準備期間(3〜4年)と位置づけるべきである」 …といったところ。

 更にここで補足すれば、ただ札幌でやろう、といったところで、従来の力だけではほとんど不可能。なので、道側に強力に働きかけることが必要だろう。近頃、再選出馬の意思を表明した高橋はるみ知事は、自らの道政により沈滞していた道経済は好転の方向にある、とコメントしたとのこと。そこに、より「北海道らしい」経済であり、レジャーでもある競馬事業へのテコ入れを要請することはできないか。知事ご本人も岩見沢記念の折にはプレゼンターとして来場されていたぐらいだし。一旦解散の局面となり、ゴタゴタしている市営競馬組合さんの状況は察するが、ぜひ今からその準備(札幌開催へ向けての具体的策定やアプローチ)を始めて欲しいものだ。

さて、一方岩手からは興味深いニュースが。

■競馬経営再建へ提言 水沢青年会議所

 水沢青年会議所(石川悦哉理事長)は、岩手競馬の経営再建に向けた提言をまとめた。競馬愛好家の視点から特色あるレースの実施や開催業務委託費の削減、開催日数の削減などを盛り込んだ。近く、例会で精査し県競馬組合に提出する。
 分かりやすい競走馬の格付けや新規ファンの獲得に向けた具体策として南関東競馬との共通の格付け実施や初心者セミナー、家族向けイベントの開催を提言。特色あるレースの例として、日本一の長距離・短距離レース、女性ジョッキーレースの開催などを挙げた。
 開催業務委託費の削減については、委託料の入札制の導入などを提言した。施設改修によるイメージアップや入場料を廃止して気楽に訪れるようにすることも強調した。
 現在は週に3日開催を基本としているが、週2日開催とすることも提案し、削減した分で高額賞金レースの新設も可能になるとした。
 国や地方競馬全国協会に納めている交付金の削減、還付を要望し、施設改善費用に充てることや、「レジャー特区」を申請し競馬場周辺に競艇や競輪、オートレースの場外施設、パチンコ店などを集中させるアイデアも盛り込んだ。
 石川理事長は「廃止は地域経済への影響が大きく、存続を前提とした提言だ。地域のオピニオンリーダーとしての役割を果たしたかった。経営改善は簡単でない問題だが、あえてそこに踏み込んだ勇気と情熱は分かってほしい」と話している。
(2006.11.08 岩手日報)

→いいねいいね、「レジャー特区」! こういう発想が出てくることが大事。早い話が「ギャンブル自治区」をブッ立てよう、ということなので、当然地元反対勢力からの抵抗は必至だが、それらを乗り越えて競馬を残そう、という強い意志があれば、何かしらの結果には繋がるのではないか。開催削減などの「経費節減対策」と表裏一体で、良い方向への具体策を模索してゆきましょう。応援いたします。


 今週土曜日は雑誌の企画で川口オートへ。競輪選手にオートを打っていただく、という「公営競技異種格闘技戦」。こちらもお楽しみに。

【地元浅草・美味いものシリーズ5】

 いつもレース場でもラーメンばかり喰っている私ですが、地元でラーメンといえば西浅草『来集軒』。かなりの有名店ではありますが、浅草だけに行列などはまず無く、いつもぱっと行ってぱっと食してまいります。スープ・麺ともに特色があり、オーソドックスながら似ている店は皆無。私的には普通のラーメンに「メンマ大盛り」がお気に入り。

【2006.11.14 Tuesday 22:52】 author : TOM | - | comments(0) | trackbacks(2) |
田中も手島も…これでいいのだ!
 何度もひつこいですが、先日誕生日がきて41歳になりました。41かー、と数字的にはそれほどの感慨もなかったわけですが、なぜか突然「♪41歳の春だから〜」という、大昔のアニソンを思い出し、これが確か『元祖天才バカボン』の歌。そう、かの有名なバカボンのパパは41歳という設定なのです。ギャグマンガ環境と言えば藤子か赤塚か、という子供時代、私は断然赤塚派で、怪物くんよりもーれつア太郎、オバQよりおそ松くん、ウメ星デンカよりもレッツラゴン、そしてもちろん「ドラえもんより天才バカボン!」だったわけですが、あぁぁ、俺もついにバカボンパパと同じトシになったのか…と思うと急にこの年齢を身近にとゆーか、痛切に感じてしみじみ。しかし、あの当時の41ってあんなイメージだったのかね。確か職業は植木屋だったと思う(マンガ連載時は職業の設定はなかったのだが、アニメ化にあたり『パパが無職でブラブラしているのは教育上よろしくない』という理由でムリヤリ職に就かされたという話を聞いたことがある)が、見た目だけでもハチマキ、ラクダシャツに腹巻、額には2本の深いシワ……かなりオヤジくさい。オヤジというよりジジィだ。まぁ見た目的にはパパを追い越さないように、逆にあのアグレッシブさと日々を明るく楽しむ気持ちは見習って生きてゆきましょう。

 火曜日まで沖縄・石垣島に滞在。実家の両親などを交えての家族旅行だったこともあり、珍しくオールインワンの滞在型リゾートホテルでの4日間。連休絡みの日程のせいで少々お値段は張ったものの(しかしなぜ旅行レジャー業界は連休や盆暮れ正月だとああボッタクルのかネ)、10万で往復の飛行機代とホテル代はおろか、3度のメシから飲み代(ビール、ワイン、泡盛)、そして沖合いに出てのシュノーケリングやカヤックなどの遊びまで全てフリー。滞在中サイフを出したのはコインランドリーの200円のみという驚異の料金システムだ。欧州が本拠のなんとかクラブというところの経営らしいが、この割安感ったらない。沖縄なので相変わらず周囲にバクチ環境はゼロに等しいのだが、また年に一度ぐらいは…と、リピート気分満々にさせてくれるのだ。公営競技でもこういうシステムは作れないものだろうか? 3万円ぐらいで一日打ち放題・場内飲食フリーなんてのはどうか。もしくは人里離れた山あいや海際に一大ギャンブルリゾートをぶっ建てるとかね。島まるごとギャンブルアイランドでもいいぞ。まぁ海外にはたくさんありますが。

 そんな感じで南の島に篭っている最中に、本土ではビッグレースに次々と決着が。浜松オート・日本選手権はやっぱりと言おうか、もはや向かうところ敵ナシの田中茂(飯塚)が堂々の優勝で、グレードレース4連勝のオマケつき。この勝ちっぷりは往年の飯塚将光、片平巧に匹敵するもので、近年の高橋貢・池田政和の強者イメージをいきなり凌いだ感。「常勝スター」の存在は低迷するオート界、いや、公営競技界にとって渇望されていたもので、これはもう競技の枠を越えて売り出してゆくべきだと思う。正直、田中選手自身の人となりにもう少し華というかオーラが欲しいような気もするが、そういったものはこの先勝ち続けてゆけば自然とついてくるだろうし、逆に幸いなのはそういったプレッシャーに負けそうな性格ではなさそうなこと。スター誕生でオートレースの復興に一役買えるか、さて…?

 そして競輪・ふるさとダービー防府手島慶介(群馬)がビッグ初戴冠でGP出場もほぼ手中に。寛仁親王杯で絶妙の自力発進で番手の後閑とのワンツーを決めたのも記憶に新しいが、今回も同じく「ここしかない」というこれまた絶妙のタイミングでの捲りをみせ、競争センスの良さ(もちろん脚力もだが)が光った。手島といえばいまだに例の「携帯電話持込み・1年間出場停止」がついて回るわけだが、本人や周囲のコメントを総合すると、その1年間の前後では姿勢・人間性など全てにおいて激変をした模様。以前の手島といえば、私も「競輪学校では競争だけでなく人間性もキチンと教育すべきだ」とまで書いたことがあるように、インタビューやコメントなどでも傍若無人かつ無礼なものが目立ち、私的には「なんてヤツだ」というイメージだったのだが、現在では地元前橋で彼の練習姿勢に感動した若手などと新たな練習グループを結成したり、普段の本人コメントでも、共感でき「コイツから買いたい!」と思わせるようなものが多くなってきた(でも今回は買わなかったのだが。くぅぅ)。…なワケで、以前の評価は喜んで撤回させていただきます。更に今回の優勝コメントでは「もしGP出場が決まったら後閑さんと二人で大暴れしたい」とコメント。そんな手島とワンツー決めてやる! と燃えているであろう後閑の走り・仕事にも注目で、GPの楽しみが一つ増えた今日この頃。

 続行中の旅打ちでありますが、前回まで記していた今後の日程が年末に向けての予想外の多忙により大幅見直しを余儀なくされ、今月末のばんえい北見(本年をもって休止)、住之江賞金王ならびに京王閣GPについては企画と関係なくプライベートでも参戦予定なものの、それ以外は一旦白紙に。現地連携募集にメールいただいた数名の方々には謝罪の連絡をさせていただきました。年明けを見越して、年内には代替日程を立てるつもりです。申し訳ありません。
【2006.11.09 Thursday 00:22】 author : TOM | - | comments(0) | trackbacks(0) |
一昨日は誕生日
 タイトルはまぁ…聞き逃してください。お祝いのコメント・メール、そして付け届けなど大歓迎!

 昨夜は川崎・JBCナイトに現地参戦。同行いただいた『地方競馬へ行こう』のlandslider氏は「いやー、今回は空いてますねぇ。普通の川崎記念並みですよ」とおっしゃっていたが、函館〜青森と、観客数3ケタの場を渡り歩いてきた身としてはまばゆいばかりの大観衆。危うく「公営競技、全然大丈夫じゃん!」と、大カンチガイするところでした(笑)。



本場到着前にアナウンサーの蘇武直人さんからお電話。今月末、北見にご一緒いただく際の打ち合わせだったのだが、「僕は今日のJBCマイルは大嫌いです。なぜ距離を変えるのか!? 中継を見る気もしません!」と、おかんむり。何も怒らなくても…と思ったが、色々思い入れもおありなのだろう。後でlandslider氏とお話すると、「これがマイルになると、短距離戦の得意な馬が活躍できる重賞があまりなくなってしまうのは確か」とのこと。しかし、川崎では1200のコース取りはできない。しかも全国の地方競馬場の中には、同様に1200ができない場が結構あるそうで…。スプリントでやりたいならいっそのこと900で、などという笑い話も出たが、馬により得意距離が違うのが競馬。ある程度公平なレース距離体系を、と考えるのも結構大変そうだ。その点、人間が走る他3競技は簡単でイイやね。たまにオートの10周戦(SG優勝戦)とかで、6周目ぐらいで自分の車券通りの形になってしまって「そのままそのまま〜! ああ、6周戦でいいのに!」なんて言っている人はいますが。

 そのJBCマイルの結果は…超ウルトラド本命筋の中央馬ワンツースリー。
1着:ブルーコンコルド(幸)
2着:メイショウバトラー(佐藤哲)
3着:リミットレスビッド(岩田康)

馬連240円 馬単400円 3連単1780円


 独走気配のメイショウバトラーに対してやや仕掛け遅れ、4角あたりでは「来れるのか!?」というブルーコンコルドだったが、直線最後のアシが凄かった。騎手買いの私としては、これがJRAのレースなら幸−佐藤哲で馬連2倍……あり得ない(笑)というところ。武、アンカツといった騎手もいたのにもかかわらずこれが3連単2番人気なのだから、いかに馬の力が図抜けているか、ということか。

 競馬といえば、これまた昨日、岩手競馬の専門誌『テシオ』の編集長殿から「岩手競馬にエール」というテーマでの原稿依頼を受ける。このところ頻繁にネットニュースで掲載されている岩手の存廃問題。その赤字の背景や現地のフンイキなど、詳細には疎い私であるが、全公営競技的な視点でなら、ということで書かせていただくことに。今月18日発売予定の号で掲載されますのでご覧になれる方はどうぞ。ちなみに都内では神田の三省堂、八重洲ブックセンターなどで入手可。

 青森以来、絶好調のバクチ状況。天皇賞、そして千葉記念最終日も2戦2勝の固め勝ちで、一週間の勝ち額20万を超えたのは超久しぶり。このところ低迷が長かったからなぁ…(しみじみ)。このままどこまで続くのか? と思っていたら、昨夜の川崎で大3枚負け。そしてつい先ほど、本日初めて打った防府8Rでは、ブチこんだところが大量落車。…おい……。 その千葉では経産省・車両課長氏から前日ご指名をいただき(俺はホステスか)、ヒラ席にて1時間以上の意見交換会。競輪・オートレースの監督官庁として、今後のかなり具体的な各種プランなど、かなり面白い話を聞かせていただきましたが、そのあたりはまた後日。もしくは別コーナーにて。こちらからも、このところの具体例をもとにいくつかの提言をさせていただきました。



 本日この後はJBCクラシック。連休中はふるダビ防府、日本選手権オートと賑やかな公営業界ではありますが、ワタクシは明日から家族旅行で石垣島へ。月中旬以降の連続旅打ち〜年末ビッグ戦線に向け、英気を養って参ります。とりあえず行く前に簡単に各レース優勝者予想のみ。

●JBCクラシック:とにかくハードクリスタル(横山典)の2着(笑)。勝つのはレマーズガール?
●ふるダビ防府:若手先行型の逃げ切り優勝。佐藤友、成田、そして荒井祟あたり
●選手権オート:地元・伊藤信夫(最近は悲壮感すら漂っている)。浜松を背負ってがんばれ! 対抗は岡部、浦田。田中はさすがに下降気味?


【地元浅草・美味いものシリーズ4】
 
 隣町の上野ですが…。昼食に「肉が喰いたい!」と思うと頻繁に行く、東上野・コリアタウンの名店『東京苑』の二人用ランチセット。肉はタン塩、カルビ、ハラミ。写真は食べかけでスミマセン。



 まるでソウルの裏町のようなコ汚い店に急な階段…しかし、それを昇りきると、めくるめく焼肉ワールドが待っている。特にこの店のハラミは絶品! 食感、そしてジューシーさ。叙○苑なんてメじゃないよ。夜なら8000円以上はしようかというこの二人向けセットがランチなら3500円でお得感も大アリ。

●沢ともゆきの全国旅打ち企画〜現在の日程決定分。
当日連携いただける方(顔写真や身元などの掲載についてはご本人の意思を尊重いたします)は、ぜひメールを。お待ちしております!

11月11日 川口オートレース場
11月14日 徳山競艇場
11月15日 防府競輪場
11月16日 下関競艇場
11月25〜27日 北見競馬場
12月5日  いわき平競輪場
12月9日  小倉競輪場
12月10日 山陽オートレース場
12月23・24日 住之江競艇場
12月30日 京王閣競輪場
【2006.11.03 Friday 15:24】 author : TOM | - | comments(22) | trackbacks(0) |
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