公営ニュース

『公営レース賛成派』のブログです。衰退する公営競技の楽しさ・面白さを宣伝し、売上向上→未来永劫存続を目指します
嬉しいやら悲しいやら
本日の大井ナイター競馬。
第7Rで、公営競技史上最高配当(重勝式除く)、3連単2448万円が出ちまいました。

ワタクシ、大井におりまして、今帰宅いたしました。 icigo.info
こういう日に限って現場にいるというのも公営競技ライターの「業」というか。

この7R以降も大穴連発で、もちろん馬券は大負け。
2448万円が表示された瞬間にはさすがに場内かなりどよめいたものの、可笑しかったのは次の8Rも70万馬券になったというのに、もう誰も騒がず場内は極めて平静。慣れというのは恐ろしいものだ。

史上最高配当、場内に流布されていた噂では的中は2票。1票は本場、1票は電話(ネット?)投票だったそうな。

まぁ、明日の新聞では大見出しになるでしょう。

(4/7追記:今朝の新聞によれば的中は1票でありました)


私的には自分で取れなかった超大穴馬券なんざ興味ありませんがね。
現地で見られたのは話のタネにはなるかな。
でも、帰りの錦糸町行きの無料バス(はとバス使用の日本一豪華なファンバス)車中でも、ほとんど話題になってなかったなぁ。

それにしても競馬は当たらない。
競輪・オート・競艇に慣れた身にはやはり頭立てが多すぎ。絞れない。
かといって流すのは金がかかりすぎる。
ばんえいの10頭立てがせいぜいだよなぁ。

今度から競馬は1つ当たったらその場で勝ち逃げするのが賢明だネ。

大負けで明日も安酒場… 「ニッポン酒場天国」
【2010.04.06 Tuesday 21:45】 author : TOM | 地方競馬 | - | - |
ご報告
結局、ダイヤモンドターンでドンペリは飲めませんでした。

馬券が当たらないので「ちょっとアルコールを入れれば…」と、ビール、泡盛ショットなどをぐびぐびやっているうちに思考回路は乱れ、馬券は更にカスリもしなくなってくる。しまいにゃ「こんな豪華な席じゃハングリー精神が…」などとゴタクを並べ出す始末で、今思い出しても「だめだこりゃ」状態。素直に負けを認めますとも。

それにしても、ド平日の昼間とあってか、大井ご自慢の特等席もガラガラで、着席率は1割にも満たないように見えた一昨日。一般スペースを含め、あんなに空いてる大井を見たのは初めてかも。
【2008.12.04 Thursday 20:02】 author : TOM | 地方競馬 | - | - |
そいつぁもったいない!
■大井競馬が馬インフル過剰反応で開催中止

大井競馬場の入り口に張り出された、開催中止の告知を見る競馬ファン  大井は「シロ」だった。大井競馬を主催するTCK特別区競馬組合は18日、インフルエンザ発症が疑われる馬1頭が確認されたために開催中止を決定。ところが、それから約4時間後の検査で陰性と判定された。お盆休み中の土曜ナイターで、しかも競合する中央競馬が中止となる絶好の書き入れ時だったのに、予想された売り上げ約20億円はパー。地方競馬にも飛び火した流感騒動は、さまざまな形で人も馬も苦しめている。

 大井競馬で悲劇の一報がもたらされたのは、18日午前7時だった。JRA栗東トレーニングセンターから9日に大井に転入したばかりの馬を預かる調教師から申し出があり、39度5分の発熱(平熱は約38度)と鼻汁の症状が確認された。折しも中央競馬で17日までに49頭の馬インフルエンザ感染が明らかになり、その中には栗東所属馬も多数いる。栗東で感染して大井で発症したと想像するには難くない。朝の時点で簡易検査キットがなく判定は不可能だったが、感染を疑うには十分な状況にあった。

 主催者のTCK特別区競馬組合では対応を検討。午前11時半には浦和、船橋、川崎、小林分場所属の馬を競走除外として、大井所属馬だけで開催する決定を下した。その後、再度検討して午後0時半に開催中止を決定。午後4時からの会見で塚田修開催執務委員長は「混乱についてはおわびを申し上げます。1度は開催を決めたが、これでいいのかという思いがあった。疑いがある以上、より慎重な対応をしなければいけないと思い直した。公正確保、防疫強化の観点から、あらためて開催中止を決定しました」と述べた。

 皮肉にも被疑馬の陰性が分かったのは、会見の直後だった。発注していた品薄の検査キットが到着。会見の最中に検査が始められ、午後4時45分に陰性と判定された。結局は馬インフルエンザではなく、夏風邪だった。松本忠友開催管理課長は「正直、ホッとしている。ただ、症状として出ていない馬もいるかもしれない。引き続き健康管理には十分に対応していきたい」と、胸をなで下ろしながらも気を引き締めた。

 一方、中止による損失は計り知れない。この日はお盆休み中の変則開催で、通常行われない土曜ナイターだった。しかも、競合する中央競馬が中止。気温は連日の猛暑から約25度と涼しくなって、これ以上ない集客条件がそろっていた。ある関係者は「G1級の対応をしていたのですが…」とため息をつく。見込まれた入場者数は、流れ込む中央のファンを含めて通常の3倍にあたる3万人。売上も倍の20億円が期待された。少なくとも朝までに検査キットが用意されていれば開催は可能だっただけに、泣くに泣けない。

 流感による開催中止は71年以来2度目。今後、南関東4場ではJRA所属馬、他地区地方競馬所属馬、南関東地区内の競馬場間で転厩する馬、牧場からの入厩馬を制限して防疫を徹底する。20日からの船橋開催、9月2日からの大井開催は予定通り行われるが、ウイルスの侵入阻止が大前提となる。
(2007.08.19 日刊スポーツ)


→か、勘違い!? それはモッタイナーイ! 特に「G1級の対応をしていたのですが…」というのが泣かせる。今後、競馬関係者はこの20億を深く心に刻み、常に先手の動きを心がけないと。

対して、競輪・競艇など他競技はやはり好調だった模様の昨日。深夜のニュースで「1万人近い客でごった返す多摩川ヒラ」の映像が流れたのにはビックリ。本日が二日目の競輪・小田原記念などは、ひょっとすると売上新記録が狙えそうな勢い。うーん、なんて運の良い…。こうなったら選手も精一杯良い競争を見せて盛り上げてほしいものだ。小田原記念といえば、昨年は落車が頻発して、私自身が「落車撲滅運動」を始めたきっかけになった開催。あれからもう1年か…(しみじみ)。
【2007.08.19 Sunday 13:13】 author : TOM | 地方競馬 | - | - |
岩手競馬(とりあえず)存続で思うこと
岩手競馬は昨夜、修正融資案が可決され、存続へ。

存廃問題を話し合うチャットルームでは2日間で延べ4000行以上の会話が繰り広げられ、同じく立ち上げた「岩手競馬復興掲示板」には昨日あたりから続々と具体的復興策を中心に書き込みが。

こういう時って、どんな小さな・笑っちゃうようなアイデアでもいいので考えて、世に出し続けることが大事。内容そのものよりも「残したい」と思っているファンパワーの存在を伝えることになるので。お時間ある方は、どんなおバカな案でもいいので書き込みを願います。結構マジな人も多い(私もそりゃマジだが)ので、あまり茶化すような内容だとヒンシュク買うかもですが。

さて、とりあえず存続が決まり(来たる県知事選挙で廃止派知事が誕生すれば結局近い将来廃止、というモロい状況ではあるが)、次は具体的復興案をまとめ、速やかに実行してゆく段階。どのような施策が講じられるのか? それとも結局何も講じられなかったりして!? まぁ、旧組合は負債の責任も含めて一旦解体すべきとは思うが。解体でもしなきゃ今後の世間に対しての説得力も弱くなるし。 

新施策の動き……私的には、ばんえいの二の舞にならないで欲しいというか。以前にもちょっと書いたが、SBP社の運営が決まってからというものの、同社の「みんなで盛り上げるばんえい競馬」のキャッチフレーズ(これ自体、なんとなく責任逃れというか、単に自分では考えるつもりがないように聞こえるわけだが。だってお金出すんだよ。企業論理から言ってもまずは自らの考えで推し進めてゆくのが当然だと思うのだが)もあり、現地帯広でシンポジウムやら何やらで盛り上がっているようだが、そこでまとまったアイデアを見ると「馬券を売る」…いや「馬券をもっと売らなきゃ結局潰れる」ということがわかっちょるのかね? と言いたくなるものばかり。競馬場に道の駅ねぇ。それより道内既存の道の駅にミニ場外展開を、と考えた方がいいんじゃ? 観光客に向けて情報を強化するよりも、レースそのものの情報を拡充・拡大して購買欲を煽るべきだろう。もちろん上記2点だってやっても構わないが、そういう方面ばかりに目が向いて、肝心の「既存客の客単価向上」とか「新規客(新規ギャンブラーね)の獲得」とか「発売機会の拡大」「ギャンブルへのイメージ良化」(この4点を私は「公営競技売上げ向上4策」と考えているわけだが)といった視点がなおざりにされている気がしてならない。そんな考えで論じている限り、また近い将来に存廃問題になる。絶対なる。浮かれてちゃいけませんよ。現実はもっとシビアなんだから。

だから岩手競馬についても「売上げの即戦力となり・早急に手を付けられる」施策から最優先で手をつけなくてはならず、その上ではキレイ事ばかりは言っていられない。残すためには今まで考えられなかったようなエグい手段も必要になってくるだろう。「レジャーの多様化」が公営ギャンブル衰退の一要因として言われるなら、時にはエグい手段をもってしても他レジャーから客を奪い返すような行為が必要ということだ。これから方々で様々な意見交換や提言がされていくであろう業界全体の空気だが、私自身は中でも「過激派」として、よりエグめの提言を続けていこうと思う。もうここまできちゃったら、ヌルい方策じゃヌルい結果にしかなりませんって。


本日は平和島総理杯優勝戦。イン・植木で売れるだろうが、過去SG優勝戦ではかなり魔物が潜んでいた水面だけに…
【2007.03.21 Wednesday 01:26】 author : TOM | 地方競馬 | comments(0) | - |
「続ける」か? 岩手競馬
一昨日より風雲急を告げる岩手競馬存廃問題。県議会では融資案が否決され、知事とその周辺では「ではもう廃止しかありません」というコトに。それを受けて本日午後、競馬組合の議会が行われるわけだが、ここで施行である岩手県、盛岡市、奥州市の全てが「もうやりません」となれば岩手競馬の全廃が本当に決定するわけだ。

しかし県は別として(県議会の中にも存続派は根強い)、盛岡・奥州の両市長は一昨日の本会議後には増田県知事に「なんとか残すことはできないか」と訴えたというし、本日は本日であっさり廃止の方向に持ってゆくとは考えづらく、何らかの「続ける方策」が提示されるものと期待したい。

例えば、ばんえい競馬が結局帯広市の単独開催で存続にこぎつけた経緯になぞらえれば、一旦現組合を解散して、「水沢競馬=奥州市単独開催、盛岡競馬=盛岡市単独開催」もしくは「両場とも盛岡・奥州両市による共同開催」という2つの線が考えられるが、その場合(続ける場合)、両市の現負債への負担分は30〜40億程度であり、全部で300億という全体の負債からすればかなり「なんとかなりそうな」気はする(適当な言い方で申し訳ないが、可能性をなるべく広く持ちたいという意味で)。本日議会での逆転存続に期待したい。

なお、存廃問題までの経緯、ここ数日の動きの更に詳細についてはlandsliderさんの『地方競馬に行こう!』を参照されたい。氏も述べられているが、ばんえいの時と違い、我々一ファンが直接行動を起こせるような場がいまだに立ち上がってこないのが残念ではある。私も昨日、知りうる限りの現地関係者数名にメールをお送りした。本日中に動きがなければ(競馬議会の結果にもよるが)、とりあえず今夜〜明日にかけて新規のファン掲示板なりを当方で立ち上げることも考えております。
【2007.03.17 Saturday 08:23】 author : TOM | 地方競馬 | comments(0) | - |
今度は岩手で峠の一夜
 今週は仕事場に篭って各種広告サンプル制作中。スポーツ新聞の開催広告からレース場のオフィシャルHP、そして初心者教室などで配布する教材・パンフレットまで、以前から自分のイメージで作りたかったものに次々と取りかかっております。デザイン的にも知り合いの雑誌系デザイナーやら有名装丁家などにご意見を賜りながら、なかなかカッチョイイ感じ(もちろんギャンブルレジャーの本質は見失ってはおらぬ)で進行中。これをもって今後方々の場の広告プレゼン(コンペ)に参加予定。内容と予算(の安さ)じゃ負ける気はしないけど、果たしてどこまで既得広告業者の壁を崩せるか!? まぁやるだけやってみましょう。

 そんな中、昨日は川口オート・G1開設記念優勝戦に参戦。現地では先日雑誌の座談会にご協力いただいた大宮競輪の若き予想屋クン(オート初参戦)と合流。彼はプライベートで来ているのに、なぜかいつも商売で使っている資料パネルを持参。それを持って場内をうろつく姿はまるで流しの予想屋のよう(笑)。しかし、そこはさすがにプロで、初めての異競技であっても1レース毎に知識を増やして当たりに近づいてゆく。そして優勝戦、ここでズバッと当て…ればカッコよかったのだが、惜しくもハズレ(3連単の順番違いでした)。しかし、次回あたりいきなり当てまくるんじゃないか、というオーラぷんぷん。次回も誘って予想に乗っかることにしよう(笑)。

 本日は岩手競馬の存廃が事実上決まる日。県議会にて融資案が可決されれば存続…というところなのだが… 先ほど見た岩手日報HPの速報によれば、予算委員会において否決された模様。現地筋からの情報によればこの後の本会議に結論は持ち越される模様で、18時現在休会中。本会議の日程も流動的で未定。今夜中に召集・採決されるのか、それとも日延べか。予算委員会における採決票数は20対22とのことで、また微妙な攻防。存続派筋からは「本会議に上がれば大丈夫」との声も上がっているというが…。客観的に見た限りでは、ばんえいの時のように企業(SBなり楽天なり)が乗り出してくる気配も今のところないし、地元ファンの存続運動(そのためのHPが立ち上がったりとか)の火もイマイチ弱い。本会議で融資否決となれば、本当になくなってしまうのではと危惧している。私自身も昨年、岩手競馬専門誌『テシオ』に応援のコラムを書かせていただいたのだが…。明日以降、ばんえいの時のように地元ファンを中心とした逆転存続運動が発生するのかを含め注目、そして微力ながら応援したい。とりあえずは情報がいくらでも欲しいところだが。

 確かに私の立場(賛成派)から言えば「何がなんでも残せ!」と言いたいところだが(実際雑誌でも「税金の投入、上等! 競馬場は公共施設だ!」とタンカ切ったしね)、ばんえいとは赤字額そのものもゼロが一つ違う規模だし、赤字に至った背景も結構違う。何より、ここまで追い詰められても今現在話として出ているのが「融資→存続」だけで、じゃぁ残ったらどうすんだ、という具体的な復興案が全くまとまっていないのがちょっと…いや、かなり問題だと思う。私が反対派議員だったら、真っ先に「じゃ、融資したとして、どうやって売上げを上げるんだ?」と当然のごとく突っ込むもんな。この後の本会議で融資可決されたとして、組合・関係者は早急に具体性あり、かつ短時間で実現可能な競馬復興案をまとめ、公開しないといけない。

 前回分にいただいたコメントで、「客のマナーの悪さこそが公営競技にとっての大問題」、そしてそれに対してまた別の方から「マスコミもそのあたりは書きづらいのでは」といったご意見あり。これについては私も当初から方々で言ったり書いたりしていたが、最近また思うところもあるので、明日まとめて書きます。とりあえずは『賛成派』HP内の「公営競技存続委員会」の過去記事の中にもこの件についての記載がいくつかありますので、それをお読みいただければと。

 明日からは平和島総理杯、そして来週は平塚日本選手権。共に関東圏での開催で普通なら通いつめるところだが、今年は在宅でガマン。公営競技の未来のために広告サンプル作りに励みます。あ、でも23日からは帯広(ばんえい記念)行っちゃうけどね。うふ。
【2007.03.15 Thursday 19:10】 author : TOM | 地方競馬 | comments(6) | - |
地方競馬に逆転チャンスの今年!?
 正月ばんばを終え、昨日帰京いたしました。馬券成績は…聞かないでくれ。2日の帯広記念でブチこみすぎたのが響き、3日には勝ったものの、取り戻すには至りませんでした。

 正月開催ということもあり、これまではなかなか行けなかった帯広記念は、本命・ミサイルテンリュウが、心配されていた重馬場での障害越えに手間取り、結局トモエパワー−スターエンジェルで決着。2着が人気薄だったこともあり、またまた重賞は穴配当に。続く3日の銀河賞(5才G2)も、人気のナリタボブサップ、コブライチ(コブライチに関しては騎手の乗り替わりに気づかなかったのが全てだったな…)破れて穴。今後の帯広重賞戦線も荒れ傾向が続くのだろうか…勘弁してくれ、と悩む本命党の私。

 だいたいばんばというものは、本命筋は他競技に比べても取りやすいが、穴狙いは逆に極端に難しい、と思う。馬単までしかないのにもかかわらず、ちょっと本命馬がこないといきなり高配当になることが多いのだ。穴を狙うためのファクターが少ない、とも言える。まぁ高配当は比較的「ヒモ荒れ」が多いだけに、流し買いが有効手段なのだろうが。しかし、そうそう流してもいられないのでやはり何かファクターが欲しい。そう考えたワタクシこと『穴ばんば探索隊』(しょーもないネーミングだ)は今回、客席やバックヤードで多くの方々に取材を敢行。やたらと興味深く、かつ使えそうな馬券術が続々と発掘されたのでありました。そのあたりは現時点では公表しませんが、今後一ヶ月間ほどちょこちょこ実践して(打って)試してみて、後日どこかで書きます。ヒントは「勝負は晴れて寒い日に」。

そして南国・高知ではこの年末年始、こんなことになっておりました。

■3が日むち入る高知競馬/750万なければ廃止も

 負けても負けても走り続けたハルウララ人気で有名になった高知競馬(高知市)が、大みそかから正月三が日の4日間で750万円以上の収益がなければ廃止の危機を迎えている。

 関係者は「巻き返さなければ、春以降の開催は不透明」と年越しそばやもちを振る舞うなど来場者増にむちが入る。

 高知県は2003年、四半期単位で赤字となれば高知競馬を廃止すると決定。ハルウララが04年9月に事実上引退した後は、ブームでためた剰余を取り崩し、経費に回す苦しいやりくりでしのいできた。しかし地元景気が回復せず、1人当たりの馬券購入額が減少したのが響いて低迷が続き、今月ついに剰余金が底をついた。

 県競馬対策室によると、24日開催分までの本年度の売り上げは約28億円で、計画の8割台にとどまった。31日からの4日間連続のレースで約750万円の収益を確保しなければ、赤字に陥るという。

(2006.12.27 四国新聞)

→な、750万!? …の純益ということは、売上げでいえば3000万か。そんなの簡単じゃないのか!? と思っていたら、高知の平場の一日売上げって、その3000万ぐらいがせいぜいらしい。では、年末年始で丸一日分余計に売らないといけないということ。うーん、それは大変そうだ。
 で、どうなった? が最大の興味だったが、昨日の報道によると、どうやら目標を上回る売上げを達成した模様。これで今年度限りの緊急廃止はとりあえずなくなったか。しかし、このところの地方競馬はばんえいといい、「廃止報道→関係者・地元ファン焦る→急に人が集まって売上確保→数開催後には元戻り」といったようなことを繰り返しており、いずれそれでも続かなくなるんだろうなぁ、と思ってしまう。やはり新規客の大々的確保や客単価のアップなど、長期的存続のための根本的な建て直しが必要で、その良い示唆となる文章を評論家の牧太郎氏が書かれている。


■打倒JRA! 新広告塔は地方競馬から

(前略)06年は「競馬はディープインパクトに奪われ」の状態だった。一般紙が配信した競馬ニュースの8割方がインパクト絡み。しかし、歴史に残る出来事はインパクトだけではない。
 例えば、馬単330万馬券。5月20日、盛岡競馬7R。12頭立て7番人気の?エフェクトが優勝して?−?は馬単330万8610円のビックリ配当。今までの記録は142万5860円。しかも3連単ではない。馬単である。これは当分、破られそうにない日本新だ。
 例えば、スーパーペガサスの「ばんえい記念」4連覇。世界一重い1トンの負担重量のレースでの圧勝ぶりはインパクト以上だ。
 例えば、絶対に破られないと言われた鉄人・佐々木竹見の年間505勝を大井の内田博幸がいとも簡単に更新した…インパクトを除くと超一流の話題はJRAより地方競馬が圧倒的に多い。なのに話題に上らない。なぜか。地方競馬の関係者に「これは大ニュースだ!国民に知らせなければ」という気迫がない。ただ、ニュースリリースをファクスで送ればそれでいいと考えている。日ごろ、どんなライターが、どんな番組が、どんな情報を求めているか。それを調査せず、相手の顔を見ずに情報を垂れ流す。だから、ニュースが一過性で終わってしまう。だからスターが生まれない。
 インパクトがいなくなった07年。競馬ファンは新しい広告塔を待っている。露出大戦争で地方はJRAに勝つ好機ではないか。

(2007.1.3 スポーツニッポン 牧太郎『おけら街道トキの声』)

→こういうコトを色々な人が色々な場所で書いてくれないかなぁ。書いて上部団体・関係者を動かさないことには地方競馬に明日はない。


 以前、中央しかやったことがないという若い衆を川崎なんぞに連れて行ったことがあるのだが、結局ハマらなかった。彼の言い分では「馬のレベルが低くて面白くない」ということなのだが、競馬ファンというのは私が思う以上に「レース」じゃなく、「馬そのもの」にこだわっているんだなぁ、と実感。プロ野球人気が下がっているのに、二軍の試合なんか誰も見にいかない、ということか。でも地方には地方の魅力…当てやすいとか、馬が身近とか、すいてる(苦笑)とか…があると思うし。競輪・競艇などと違い観光資源としての存在意義も大きい「競馬」だというのに地方競馬はこの状態。やはり今までの広報宣伝がヘタだったと言わざるを得ない。

 まぁ…バクチはバクチであり、馬がレベル低かろうと、予想して買って当たれば金が儲かるのは同じ、とみんな(客)が思えれば問題ないんだけどね。

 来週・再来週あたりは各競技の初打ちに行って、それぞれの今年の展望なぞ記してゆきたいと思います。
【2007.01.05 Friday 23:17】 author : TOM | 地方競馬 | comments(0) | trackbacks(12) |
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