公営ニュース

『公営レース賛成派』のブログです。衰退する公営競技の楽しさ・面白さを宣伝し、売上向上→未来永劫存続を目指します
え、買えないの!?
 今週末の話題といえば、私が訪れるばんえい・岩見沢記念…もそうだが、なんといってもフランスG1・凱旋門賞とディープインパクト、タケユタカとイケエ調教師である。今、北海道行きの飛行機の中でこれを書いておりますが、さっきまで読んでいたマンガもこれ(昨日発売)。



 うーむ、こうしてまとめて語られると、やっぱり凄い馬なんだなぁ。これで明後日勝ったら、欧州でも自転車で言うところの中野浩一のような扱いをされるのだろうか。

 レースは今週日曜日から月曜日に日付が変わる頃。しかもあの国営放送が生中継するってんだから、こいつぁてぇへんだ。しかし…もうさんざん言われているが…国内では馬券が買えないんですって奥様! じゃ、連日新聞の大見出し、今月に入ってからは中央競馬会による「凱旋門賞!」というテレビCMが各局のゴールデンタイムにばんばん流れているのはなんのため!? これじゃ数年前のなんとかウララ騒動と変わらない…いや、ウララの方が馬券が買えて売り上げにつながる分まだいい。「勝てない馬」じゃなくて「買えない馬」かよ。うーん、何考えてんだか。もう、中央競馬会の総力をあげて、仏国の発券システムとジョイントをすべきだったと思うぞ。

 とか言いつつ、日曜の晩は夜更かしして観ちゃうんだろうな。前あおりの特集番組をBSで30分組んでおいて、満を持してBSと地上波でのダブル中継。さて、国内でどのぐらいのトトカルチョが行われ、○ミ屋が動いているのか?

【中継スケジュール】
■NHK BS1 「世界の競馬 〜ディープインパクト 世界最高峰への挑戦〜(仮)」
10月1日(日) 23:30〜24:02
■NHK 総合テレビ および BS1 「凱旋門賞」
10月1日(日) 24:02〜25:00


 …と、ここまで書いたところで札幌の実家に到着。そしたら何と! 叔母が現在仏国に旅行中で、日曜はちょうどパリにいるとのこと。ちきしょー、馬券頼めばよかった! 叔母さん、もしパリでネット接続してここを見たら連絡して!

 
 さて、同じく日曜日のばんえい・岩見沢記念に向けて飛行機を走らせた私でありますが、ここで悲しいお知らせが。6月の旭川記念を出走回避してファンをやきもきさせていた、ミスターばんえいことスーパーペガサス号(牡10歳)は、現在後肢の具合が思わしくなく、帯広にて放牧休養中。陣営、そして関係者一同が「なんとかばんえい記念(3月)には間に合って欲しい」と願っている状況だそうで、今回はもちろん、残る北見、帯広の記念も出走は絶望的。私が今年度一年間続けているばんえい競馬追っかけ取材は「スーパーペガサス・最後の1年」というテーマもあったのに…がっかりッス。でも、マジでなんとか3月には間に合って欲しいものです。

 ペガサス不在となると…アンローズ、ミサイルテンリュウに最近障害のキレが悪い(岩見沢苦手?)サダエリコがどこまで食い込むか、という競争が予想できるが、なにか伏兵の連絡みがあるような気がしてならない。このところの記念は比較的本命サイドでの決着が多かったが、今回は穴狙いでいってみましょう。


 そして今週首都圏最大のニュースといえば「ボートピア習志野」のオープン。近来まれに見る超豪華施設で、「VIP」と言っていい特観席のゴージャスさは特筆モノ。詳しくはオフィシャルHPをどうぞ。交通も至便で、京葉線・新習志野駅のほぼまん前! しかし、例によって地元反対派による開設中止運動もお盛んで、ちょっと検索しただけで5〜6個ぐらいの反対派ホームページが(内容は今更書くまでもない、偏見とヒステリーが99%といったところ)。オープン後のここ数日でも、まーだ「更なる抗議行動を!」なんてシツコイ所まで。そんな反対派の怨念が通じたか、オープン日は豪雨、そして昨日は京葉線が全面ストップと、なにやら不穏な船出となったものの、私もぜひ近々あの社長イスに座りに行ってみたい。当然ナイター開催にも対応しているので、船橋オートの昼間開催終了後にそのまま習志野へ移動して打ち直し、なんてのもオツなもの。


【地元浅草・美味いものシリーズ・2】

 たまにガイドブックなどにも載っている(グルメ系でなく、下町系が多いかな)、浅草馬道通り「洋食大木」のハンバーグ。



 濃い目のソースと柔らかい食感が絶妙で、もっと大きければいいのに…といつも思う。この店は、料理もさることながら、雰囲気が素晴らしすぎ。



 ニュースやワイドショーを放映している時間帯に行くと、食べながらも話好きな店主の相手をさせられる。


●沢ともゆきの全国旅打ち企画:現在の日程決定分。
当日連携いただける方(年齢・性別・国籍・役職不問)は、ぜひメールを!

9月30日〜10月1日 岩見沢競馬場
10月5日 大宮競輪場
10月19日 桐生競艇場
10月27日 函館競輪場
10月28日 青森競輪場
11月25・26日 北見競馬場

【2006.09.29 Friday 23:45】 author : TOM | - | comments(2) | trackbacks(0) |
週刊化しつつありますが…
 競艇・原田幸哉が伸ばし続けていた連勝記録(ここまで19連勝)に挑む大村周年記念初日ドリーム。それを阻止したのは何とあの日高逸子ママ。3コースからトップSの2コース原田、そしてイン・山崎智也をまとめて差すというお手柄。原田の記録が伸びるのにも期待したが、あの差しにはしびれた! 19連勝ってのはスゴイなぁ…と漠然と思っていたが、調べてみると歴代の連勝記録はこう。

1位 37連勝  彦坂 郁雄 1970年 4月
2位 25連勝  山岡 豊年 1965年 2月
3位 22連勝  岡本 義則 1980年10月
4位 21連勝  黒明 良光 1985年 2月
5位 19連勝  倉田 栄一 1960年10月
5位 19連勝  中村 男也 1972年 2月
5位 19連勝  原田 幸哉 2006年 9月
8位 18連勝  仲口 博崇 1998年 4月

『ひまひまデータ3』より

 錚々たる顔ぶれが揃うが、やはり昔の記録が多く、近代競艇では連勝記録を伸ばすのは難しいのだろう。コース取りの問題、ペラの問題…色々考えられる。37連勝って…だいたい4場所ぐらい連続完全優勝ってこと!? 今の競艇にこういうバケモノ選手を望むのは無理なのだろうか。

 それにしても木曜の住之江女子リーグ優勝戦海野ゆかりが私の期待を裏切り2周2マーク、素晴らしいツケマイで激戦を制す)もそうだが、女子選手のレベルアップ、そして女子レースの白熱化が目に付く。そりゃ男子平均に比べればまだまだかもしれないが、少なくとも舟券を買おうという気には「なる」。イン逃げばかりのビッグ優勝戦なんかよりよっぽど面白い…と、今週何ヶ所に書いたことか。

 女子選手が強くなれば(それをきちんと広報すれば)女性客が来る。男性客ももちろん増える。最近の若手女子選手はハッキリ言ってルックスの質的にも上昇傾向で、可愛い子が多い。実は採用基準がそうなってたりして? いやいや、いいんじゃないッスか。誤解を恐れず言うが、競艇学校の試験を受ける時点ではしょせん受験生ほぼ全員がボート未経験者。ならば将来の広報のためにもルックスの良いのを採ったほうがいい。男子選手だって、山崎智なみのイケメンがぞろぞろ入ってくればそれに越したことはない。まぁ全員がイイ男ではダメで、中に「競艇は顔じゃない!」と敵愾心むき出しにするN島選手のようなのをちりばめておくのが良いだろう。「規定の体力検査をパスしたらあとは顔!」というのを業界全体に提唱したい。でもそうすると美容整形してくる受験生とかも出てくるだろうなぁ。「顔面整備違反」だ。ま、それはそれで面白い。豊胸してくる女子受験生はいないだろうが(笑)。

 そして女性客・若者客が来るなら(呼ぶなら)、やはり場内のアミューズメント化が必要だ。今回一番言いたいのは実はここ。先週の本欄でもお知らせした埼玉県知事&全輪競会長氏の「進歩的改革を目指す場に対して、場の近代化・設備投資などに交付金の一部を還付する形を取ることは決定した」という発言。早い話が助成金が下りてくるということだ。さぁ、これをどう使うか? 具体的設備投資の絵図を各場が考え始めなければいけない。「全体的に見た目キレイに」は当然として、個人的には以前から述べている「飲食施設の充実」「無料バスの拡充」「イベント予算」等々に主にあて、一方で広報宣伝費(雑誌広告、地元TV局でのCMなど)に大きく割くべきだと思う。今回の助成金の枠組みの中で、これを広報宣伝費に充てることが許可されるのかどうかは不明だが、ぜひ許可してやってくださいな。せっかくお金が下りてくるんだから、これをきっかけにせめて公営競技の広報宣伝を「世間並みレベルに」もっていきたいところ(それだけ現状がダサイということ)だ。

 あ、この「助成金」は競輪(経産省管轄)の話なのか? 国交省(競艇)ではどうなるんだろう? ぜひ足並み揃えてほしいものだが。


 オートレース界を激震させた飯塚・オートレースグランプリにおける高橋貢選手の参加解除事件。どうやら結論として「使用が禁止されている旧部品を”うっかり”使ってしまった」とのことで、処分は軽くなりそうとの見通し。一方で「本当にうっかり、なのか?」「高橋ほどの選手が…確信犯だろう」という見方も根強く残りそうで、今後に波紋は残りそう。実際の罪以上に、業界にとってのイメージ的損害は大きい。更に高橋におんぶ&ダッコの地元・伊勢崎のダメージたるや…と思いきや、この事件で奮起したか、飯塚では伊勢崎所属選手が8名の大量準優出。全国ランクでS級がわずか4名、という同場からすれば久々の大躍進だ。正直、当初は「高橋がいなくなれば伊勢崎は終わり。極力寛大な処分を」と考えていた私だが、こうなると伊勢崎全体のレベルアップのためにも高橋にはしばらく休んでもらった方が? とも思える。


 最近、ネット内で色々な方のブログを見ていると、結構多いのが「今日食ったものの写真」。まぁ、デジカメの普及もあるし、ネタとして手軽なんでしょうな。いちおう元・グルメ情報誌編集者としては負けていられないので、「レース場の食い物&地元浅草の美味いものシリーズ」でいってみます。



日曜に行った取手競輪場「りんりんラーメン」。二つのレンコンが自転車の車輪をかたどっているらしい。レンコンの「穴」には片や明太子、片や肉が詰められている手の凝りよう。500円。



今週の昼メシで一番気に入った、西浅草「富士」のランチ上天丼。かためのゴハンにやや甘つゆ。海老×3、穴子、茄子、ししとう、子柱のかき揚げが所狭しと乗って900円。


●沢ともゆきの全国旅打ち企画:現在の日程決定分。
当日連携いただける方(年齢・性別・国籍・役職不問)は、ぜひメールを!

9月30日〜10月1日 岩見沢競馬場
10月5日 大宮競輪場
10月7・8日 韓国・光明競輪場
10月19日 桐生競艇場
10月27日 函館競輪場
10月28日 青森競輪場
11月25・26日 北見競馬場


【2006.09.23 Saturday 08:17】 author : TOM | - | comments(0) | trackbacks(0) |
県知事が競輪を語る20分
 今週は色々な方と話し、そして飲んだ。水曜は最近お知り合いになった公営競技実況でおなじみの蘇武直人氏と地元・浅草で痛飲。…まさに痛飲で、2軒目のラウンジバーでは床にぶっ倒れ、どうやって帰宅したのか記憶にないほど。お酒はほどほどに<自分。それでも、お互いバクチ好き・酒好き・旅好きとあって話は尽きず。そもそもなぜお会いいただくことになったかといえば、現在某社より依頼を受けている旅打ち企画へのアドバイスをいただくため。なにしろ蘇武氏といえば、3競オート全競技での豊富な実況経験と、地方競馬に至っては全国全場(ばんえい4場含む)での実況経験アリという素晴らしい経歴の持ち主。色々と面白いお話を聞かせていただき、旅打ち紀行の方向性を考える上で大いに参考になりました。

 そんなわけで、今月下旬から約1年半ぐらいで、競輪・競艇・オートレース・ばんえい競馬、全国81場を回るぞ! ばんば以外の地方競馬については今回はオミット。理由は、私自身まだ平地競馬に関してはプロとして書ける自信がないため。この1年半で勉強し、ちょっとは自信がついたら続編(おまけ編)としてやりますかね。そんなわけで、旅をはじめるにあたって全国各場の客席で(もちろんアフターレースも可)ご一緒いただける方々を募集いたします。一般ファン、選手、施行さん、職員さんなど、公営レースを愛する方なら誰でもオッケー。短い時間ではありますが、その場で語らい、共に打ちましょう。今後の私の旅打ちスケジュールは決定したものから当欄で公表してゆきますので、もしその時ご都合合う方はぜひメールを。

 …などと、旅立ちに浮かれている間に深刻な状況が一つ。借り上げ施行者の相次ぐ撤退表明でにわかに存続問題となっている埼玉・西武園競輪場。そんな中、このところの数々の交渉の中心として動いていた全輪協(全国競輪施行者協議会)会長でもある埼玉県・上田知事が、15日の定例記者会見で約20分間にわたり競輪事業について述べた。お時間のある方はムービーをどうぞ。

 それにしても長いので、知事自ら発した言葉を要約・箇条書きにしてみた。「→」以下の白文字はワタクシの感想・ツッコミである。

「市が撤退する以上、県がやらざるを得ない」
→やってくれることについては心から感謝したい。本心ではやめたいんだろうに。
「でも、(市側が)今までは儲けておいて、売り上げが落ちたから県が面倒みてよ、と簡単な話ではない」
→確かに。経営努力もしないで「赤字だからやーめた」は本当にアタマにくるぞ。
「(各市側との折衝が)紛糾も十分ありうるが、結果的にはまとまるでしょう」
「受ける場合の対策は検討済み(民間委託)」

→ふむ。もう県施行&民間委託で話は進んでいるということだね。もっとハッキリ言えばいいのに。
「納付金(施行側から日自振などへの交付金)の額減少については各方面と議論はするも、今国会での改革には至らず残念」
「暫定策として、進歩的改革を目指す場に対して、場の近代化・設備投資などに交付金の一部を還付する形を取ることは決定した」

→その暫定策でも結構な進歩であることは確かだが、果たしてどの程度の金を戻すつもりなのか? 寄生虫のような競輪諸団体を潰す方が先だろう。
「競輪の窮状や制度改革の必要性を議員等へ働きかける度合いが場により温度差があり(全国でも儲かっている場は熱心に動かなかった)、それが交付金改革の妨げになった面はある」
→非協力的な場とは具体的にどことどこだ!? 公表してしまえ。いまだに「自分の所さえ良ければ」と思っている施行がいるのか!? 愚かな。
「県民に迷惑をかけない・財政への寄与、が基本条件で、県で一元化運営をしてもダメなら当然撤退もあり得る」
「撤退すれば交付金そのものがなくなり、困るのは経産省や日自振。共生の論理で考えれば、やはり最後は交付金改革しかない」

→上でも書いたが交付金改革プラス組織改革、だね。天下り集団をブッ潰せ!
「存続が目的ではなく、財政への貢献ができる体制にもっていくことが目的」
→それはもう無理でしょう。この先は「(このレジャーの)存続が目的」という考えのもとに、広報宣伝・経営努力をするしか生き残る道はないと思うぞ。
「コストが削減できる形での民間委託を行う」
「民間委託に当たっては県は一定のマージンを確保する(常に黒字、ということになる)。だから、委託を受けた民間が儲かるか損をするかはなんとも言えない」

→ということは、手を挙げた民間業者とて、かなり厳しい県の審査(具体的事業計画など)を受けるということか。そうまでして、こんな儲かる可能性の薄い斜陽レジャーに参入しようとする会社があるのか!?

…というわけで、明るいんだか暗いんだかよくわからない会見内容でありました。まぁ、色々と具体的な形になってきたことは間違いないので、見守る我々も今後はより具体的にツッコミを入れていきましょう。


 最後に、このところすっかり連載っぽくなっている雑誌表紙ネタ。前号では「東京ウォーカー」の見事なパクリで度肝を抜いた『ボートボーイ』誌の最新号。しばらく「ウォーカー」風でいくのか、それとも有名各誌のパクリシリーズでいくのか…と予想していたら、どうやら方針は後者の模様。今月は「ビッグコミック」でした。



 うーん…でもこれ、二番煎じなんだよなぁ。8月の競輪・松戸記念のポスターは本家本元のイラストレーター・日暮修一氏の筆によるもの。よくぞ起用を!と拍手したのだった。



 実写の場合はまだしも、イラストの場合はパクリだとどうしても全体イメージがしょぼくなっちゃうからね。今号はイマイチ。30点…と言いたいところだが、モデルが大好きな横西奏恵なので40点にしておこう。これが上●や西●だったら10点だったが(笑い)。

 雑誌といえばついでにもう一つ。最近講談社から鳴り物入りで創刊された新男性誌『キング』とやら。キャッチフレーズが「日本のオトコ再生マガジン」とかで、結構期待して読んだのだが、中身はといえば服だ時計だ街角オンナに聞いた「こんな男がカッコイイ」だのと…従来のヘナチョコ男性誌と全く変わらないノリにガッカリ。オトコ再生とブチあげるなら、もっと「飲む・打つ・ヤル」で攻めてみろ、と硬派なお兄さんは思うのでした。それにしても、営業すれどもすれども、いまだ「公営競技企画」に乗ってきてくれる一般雑誌はナシ。くそー、がんばるぞ!

●沢ともゆきの全国旅打ち企画:現在の日程決定分。
当日連携いただける方(年齢・性別・国籍・役職不問)は、ぜひメールを!

9月30日〜10月1日 岩見沢競馬場
10月5日 大宮競輪場
10月7・8日 韓国・光明競輪場(これはムリか)
10月19日 桐生競艇場
10月27日 函館競輪場
10月28日 青森競輪場



【2006.09.16 Saturday 22:10】 author : TOM | - | comments(1) | trackbacks(2) |
このセンスがたまりマセン
先日『BOAT Boy』誌の表紙をホメたと思ったら…



…これじゃホモ雑誌だ。

どうせなら大量落車の瞬間の写真でも表紙にしてもらいたい。


てなわけで、明日は「競輪初心者教室」を取材に早朝から大宮へ。
講師はなんと、あの中野浩一先生だぁっ!
【2006.09.09 Saturday 20:47】 author : TOM | - | comments(4) | trackbacks(0) |
旅メディアとの連携を!
 昨日は競輪ボイコット中の身ながら花月園に参戦。さすがに近所で特別の決勝があるんじゃ行かないわけにはいかんでしょ。決勝戦前に大雨が振ったがそれも小康状態となった頃に発走。完全濡れ走路で先行有利なコンディションだったものの、先行一車・武田豊樹(茨城)が最終ホームで流したところをカマシた井上昌己(長崎)が一周逃げ切って見事な優勝。3角あたりでは場内の誰もが井上番手・高木隆弘(神奈川)の差し切り優勝を信じて疑わなかったが、ゴール前わずかに差せず。場内は地元・高木に期待した向きが多い…と思われたが、ゴール後は井上への惜しみない祝福の声援で溢れる。色々な意味で、やっぱり特別競輪の決勝はいいものだと思わせてくれた。

 さて、書くのが遅れたが、先日の夏休み中に訪れた北海道・ばんえい競馬の件を。存続の危機に立っているばんえい競馬に、映画『雪に願うこと』、『BANBA王』(インターネットテレビ「Gyao」にて放映中のばんえい競馬完全中継バラエティ)に次いで第三の助っ人が現れた。旅行情報メディア最大手の『じゃらん』だ。全国的に有名な同誌、各地域版も出ているのだが、その北海道版『じゃらん 北海道発』(リクルート北海道)が、このところ毎月これでもかとばんえい競馬情報にページを割いてくれ、同社が発行するDVD付季刊誌『おとなのいい旅北海道』の今年夏号では、なんと6ページにわたってのばんば大特集。単なる観光記事にとどまらず、レースの仕組みから馬券の買い方まで、立派な「ばんえい競馬教科書」といえる内容。「北海道遺産」に指定されたばんえい競馬を、地元出版物として頑張って盛り上げようという意志が見て取れるのだ。



 この記事を眺めながら岩見沢競馬場に向かった。



 場内インフォメーション脇になにやら人だかりが。覗くと弁当のようなものが売られていて、その名も『賭け支え弁当』。北海道じゃらんが企画・制作したオリジナルの弁当だ。名称は読んで字のごとく「馬券を買って競技を支えよう」という、当『賛成派』の「打って残そう公営競技」と全く同じコンセプト。これは買わせていただこう、ということで2個購入。早速開けてみると、中々にアイデア豊富な弁当で、4つの枠がばんえい4場(旭川、岩見沢、北見、帯広)をそれぞれあらわしているのだとか。これにばんえいオリジナル缶の緑茶がついて700円ナリ。


 
 正直、コストパフォーマンス的にはもうちょっと…という感じであるが。何しろ同じ日に場内で催されていたジンギスカンコーナー(日祝限定のようだ)が肉500グラムにモヤシがついて600円だからねぇ。



 しかし、貪欲かつ食欲旺盛な我々一行は、弁当、ジンギスカン共に平らげ、なおかつ馬券もしこたま買い込んで一日遊びまくったのであった。そして場内を見渡せば、雑誌効果か、確かに以前よりも家族連れや観光客らしき客層が増えているように見えた。



 こうした「旅メディアとのタイアップ」というのを全公営競技がもっと考えていい。確かに旅ネタとして「北海道&ばんえい競馬」というのは、他競技に比べてかなり形にしやすいし(こう言ってはナンだが)簡単だ。これを例えば競輪なんかでやろうとすると、かなり表現的に難しい。可愛いお馬サンはいないし、家族連れで楽しめるような場所でもないし…ね。『じゃらん』級の大手では特に、イメージ的にも回避されてしまう可能性は高いだろう。しかし、関係者による真剣なアピールがあれば何とかなる。今回のばんえい競馬の場合も、前回旭川で市営競馬組合の方から伺ったところによれば、組合側から『じゃらん』への働きかけをされたそうだ。だから例えば、施行である各自治体の公営競技担当部署(公営競技課など)が、同じ役所内の観光課との連携を強くし、旅メディア側が取材に来た折には、必ずレース場を情報の一つとして提出してもらう、というというような流れを考えたい。

 バクチ打ちにとっての最大のレジャーは「旅打ち」であり、これまでもそれを扱った文章は数多いが、やはり一般観光客に向けたものではない。観光客側からレース・レース場に興味を持つように仕向けるにはやはり普通に旅行情報の一つとして扱いたいところだ。私自身、過去に旅行ガイドブックの編集を生業にしていた目で見させていただくと、今回一連の『じゃらん』の記事展開は中々お見事。「今までの一般誌にない突っ込み方で競馬を紹介」しつつ、「ギャンブル色を極力薄め」、「レジャー情報として」まとめ上げている。この企画・編集の方向性自体、既存のレース系メディア・広告は見習うべきだと思うが。

 そして私は今月末にもまたまた渡道し、10月1日の岩見沢記念を取材の予定。今年は全4場の記念競争全てに現地取材し「ばんえい競馬の四季」的なものをまとめるつもりで、同時に現在の「キング・オブ・ばんば」であるスーパーペガサス(牡10歳)の最後の1年(今年で定年引退。前馬未踏のばんえい記念5連覇を達成してそのまま引退、というドラマチックなシナリオはできているのだが…)を追っかけているつもりが、前回の旭川記念は直前になって出走回避(悲)。今度こそは走ってくれるのだろうか…?

●当ブログの本体「公営レース賛成派」は こちら
●ご意見・ご提案等は当ブログコメント、もしくは「公営競技掲示板」まで

 
【2006.09.09 Saturday 01:05】 author : TOM | - | comments(0) | trackbacks(0) |
桐生から花月園へ
 花月園ではオールスター競輪がいよいよ佳境。各方面でやたらと不評の「ポイント制」だが、そう悪いことばかりでもないと思う。たとえば今日の3R、絶好調の平原康多(埼玉)が、準決当確の15ポイントを持って出走。番手は埼京スジでこれまた好調の高橋大作(東京)で、こうなれば平原がいつもよりひとコーナーぐらい早目から逃げそうな状況が整う。その上、平原が逃げたら捲れる力があるのは高城信雄(兵庫)ぐらい。ならば車券は高橋を中心に高橋=平原、高橋−須田(高橋の後ろ)、高橋=高城の5点でいいわけで、結果は高城−高橋で2連単万券。車券ボイコット中のワタクシは買わずに地団駄踏んで悔しがりましたが、早い話がポイント制はレースが分かりやすくなって良い。オートレースのSGも、最近は三日目が準々決勝などということになっているが、以前は予選三日間のポイント制であり、この方が競艇同様「予選最終日の勝負駆け」が開催中盤のヤマ場となり、それなりに盛り上がったように思う。

 そして明日の準決勝はなんと計5個レース。「準決勝A」2個レースは従来どおり3着までが決勝進出だが、「準決勝B」は1着のみの勝ち上がり(×3個レース)。これは特に選手には不評のようだが、客からすると面白い。何せ「流れ込み精神」(勝ち上がれれば2・3着でいいやという、車券を買う客側からすれば誠にもって不届きな気持ち)が通用しなくなるのでね。全員が1着のみを目指して走る競争が3つも一挙に観られるとは、やはり良いことじゃあーりませんか。お客はそれぞれ好きな選手・強いと思う選手から心おきなく2車単で流せば良い(こんなレースで3連単は愚の骨頂よん)。そんな準決勝の展望は、この後掲示板にて。

 それにしても9R、加藤シンペイの終2Cでの落車はオソマツ。あんなとこ、割れるわけないだろうに。GPレーサーとは思えないダサさだ。中継を見て、ウチの子供も笑っていたよ。

 桐生MB大賞は、またまたまたまたイン逃げで中村有裕(滋賀)が優勝。6日間総売り上げは久々に目標を突破したようだが、優勝戦の売上げはそれほどでもない、とう結果。メインが売れないんじゃ、やはり未来は明るいとは言えない。選手間にも「1号艇さえ取れればSGが獲れる」という雰囲気が蔓延し始めているような気もする。SGとG1以下の賞金格差が開き、SG優勝の価値が殊更に高くなったというのに、それが「コースで決まる」ような形でいいのだろうか? そして、それならそれで、選手もコースを取りにいけばいいと思うのだが。

 今回にしても、2号艇・上瀧和則、3号艇・山崎智也といった面々が、中村有裕という(言い方は悪いが)若造をあっさりインに入れたのはやはり納得がいかないし、インを取り合って進入が深くなれば、そこではじめて外勢にも活路が生まれるわけで。それができないなら桐生競艇場は1マークの位置を元に戻すべきだし、イン勝率の高い場ではSGをやらない方がいい。個人的に理想のコース別勝率は、インから順に25%→18%→15%→20%→15%→7%…ぐらいかな。これぐらいだとどこからでも買える感じで、自然と購入額も増えちゃいます。実際、レース展開も良い意味で複雑になるだろうし、競艇のことを「くるっと回って終わりのサイコロ賭博」と揶揄する他競技ファン達も呼び込めるかもよ。

●当ブログの本体「公営レース賛成派」は こちら
●ご意見・ご提案等は当ブログコメント、もしくは「公営競技掲示板」まで
【2006.09.04 Monday 23:44】 author : TOM | - | comments(2) | trackbacks(0) |
桐生ハイテクランド
 桐生競艇場のウワサの新スタンドはキレイ…どころか、ありゃ賭場というより完全にレジャーランド。色合いからしてそう。床がで背もたれ椅子が、ですからね。昨今では赤黄の組み合わせはデザイン業界的には落ち目気味だったりはするわけですが、あのゲーセンのような雰囲気は凄い。子供が走り回っていても全く違和感のない感じでありました。

 これもウワサの場内移動型投票システム「ムーブ@ウィン」を試すため(先着順と聞いていたので)、開門時には場に到着。早速インフォメーションで申し込みをすると、試験期間中ということで、やたらと丁寧な扱いを受ける。丁寧だが手続きはややこしい。

●申込用紙に記入

●発行されたQRコードを自分の携帯で読み込む


●iモードアクセスをして、その日の会員番号を入力する。

●同じく発行された入出金用のカードで場内にあるATMにて資金を入金


●iモードにアクセスし、投票(パケ代はお客持ち)

●帰り際にATMにてその日の分を精算

 以上が「携帯で場内投票」の流れだ。やっぱりちょっとメンドくさくないか? できれば地元の客向けには「年間会員」(1年間、同じ会員番号で、資金もプールされる)があってもいい。これは試験期間だけなのか、現在毎日先着20名のみのこのシステム、加入すると特観席がサービスされる。これが一番嬉しかったりして。「パケ代はお客持ち」に対するせめてもの対価か。だいたい、昨日あたりSGでも窓口に全く行列はなく、行けばすぐ買えるんだから、携帯でシコシコ打つ意味がない。まぁ、これが本採用されたあかつきには窓口を減らすつもり?なのだろうが。

 1R前に入金を済ませ、早速打ってみた。打ち心地はネット投票とそうかわりはない。オッズの脇に入力してゆく形ではないが、特観では各席にPC、そして頭上にはこれでもかとオッズモニターがあり、ベットマネージメントに問題はない。ただ……こう手軽だとバカスカ買ってしまうのだよ。その点はネット投票よりも強力で、当初入れた1万2千円は3Rでオケラ。いかん、これでは「ムーブ@ルーズ」になってしまう、と思い、4Rからは現金&マークカードに切り替えましたがね(試験期間中は最低3Rは買う、というルールがある)。

 休憩がてら1Fに降りると、インフォメーションの脇には立派なハイテクスペースが。インターネットの閲覧はもちろんのこと、競艇ゲームで遊べるマシンや、他場の同時中継も流れている。面白かったのはフードコート脇に3台設置されていた「かいたし君」なる発券機。総額3000円以下の舟券をマークカード不要、プッシュボタン式で買えるマシンだ。名前のごとく、舟券を買って食堂に戻ってきた客が「あ、ちょっと買い足したいな」と思った時にぱっと買える。これは目の付け所の良いスキマ的発想で、さすが日本トーター社、と唸らされた。ハイテクランド桐生はこうした新機のアンテナショップとしても使われている模様。

 特観に戻ると「PISルーム」なる在席投票専用のスペースがあり、一人用「ファーストシート」、4名用「ロイヤルシート」、6名用「エグゼクティブシート」の3種類があり、どれも居住性は良さそう。投票用のPCからは場内向け専用の各種データなども流れているようで、在宅ネット投票に対してちょっと差別化アリ、といったところか。

 そんなハイテクな雰囲気に飽きたら、北側の旧スタンドへお越しあれ。こちらはコンクリむき出し、広い空間、タバコの煙、予想屋…と、昔ながらの鉄火な空気が濃密。個人的にはホッとしましたが(笑)、いずれこちらもリニューアルされてしまうのだろうか。できれば北と南と対極的な今のままでいいと思うのだが。
 
 そしてレースは昨日当欄で謳ったレース傾向、予想術は全く通用せず、配当的にも荒れまくり。ああ傾向がつかめないととにかく絞れず、積み上げられる万シュウの連続に完全お手上げ&オケラとなったのでした。とほほほ。これも昨日書いた「イン有利化」についても場内に掲示があり、要約すると「これまで26%だったイン勝率を全国レベルの30%まで上げるべく、ターンマークの位置を5メートル移動しました」ということ。26%が30%…大して変わらんじゃないか!? イン勝率はそれしか変わらなくても、レース傾向は大いに変わるのだよなぁ。お客はそれでまた今までのデータがパァになってしまう。そこんとこ、ちょっとは考えて欲しいものだ。

 あと、最近特に競艇場で多いお笑い芸人ライヴ。昨日のゲストは『エンタの神様』レギュラーでも個人的評価最低の「デッカちゃん」。



 …とにかくつまらない。舟券でヤラレて、あんな素人以下の寝言芸を見せられた日にゃ怒り倍増で、あれじゃファンサービスでなく、ファン逆撫で。せっかく「競艇場に行けば面白いお笑いが観られる」というイメージができつつあるんだから、呼ぶ芸人も吟味しないといけませんや。この前の若松の「やっくん&小梅太夫」は観たかったけどね。

 ともかく、新旧入り混じる桐生はなかなかに興味深い現況。「ムーブ@ウィン」だけでも試しに行ってみれば面白いかも。特観タダになるし。
【2006.09.01 Friday 12:45】 author : TOM | - | comments(0) | trackbacks(0) |
CALENDAR
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
<< September 2006 >>
RECOMMEND
Apple iTunes Music プリペイドカード 5,000円 [MA164J/A]
Apple iTunes Music プリペイドカード 5,000円 [MA164J/A]

NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
LINKS
  • 公営レース賛成派(当ブログの本体)
PROFILE
SEARCH
PAGETOP