公営ニュース

『公営レース賛成派』のブログです。衰退する公営競技の楽しさ・面白さを宣伝し、売上向上→未来永劫存続を目指します
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夢の「ギャンブル特区」
 中央競馬のG1でダントツ1番人気の馬が斜行妨害のカドで1着降着。騎手は「全て自分の責任」と言い、彼は一晩明けて今年限りでの引退を発表……。あれだけの金が動くレースだけに、そうなってしまうのだろうか? 詰め腹は仕方ないのだろうか? 背負ってる金額の問題だけじゃないと思うけどね。私がよく言う「賭博の駒としての自覚」という点でいえば、伊東記念決勝の山崎芳仁の方がマズイと思うぞ。

 問題の4.00の大ギア。元選手の評論家筋は口をそろえて「このクラスのレースでこれはちょっと…」と言い、ネット上でも「なんだこりゃ」「金がかかってる本番で練習するとは」というような意見が多かった。一応本人のコメントはしっかりしていて「練習ではもっと重いギアをはいていて、これでも重くは感じない」などとコメントしていたが…素人目で考えても練習と実戦は大違いだろう。私も準決を見て「こりゃ強い」と思い、決勝は掲示板予想でも山崎の優勝を推したが、発走時間が近づくにつれ疑問が頭をもたげてきて、結局買わなかった(疑問はあれど、それではどんな展開になって誰が勝つのかと考えると結論が出なかった)。だって、そんな大ギア、他の選手からすれば潰す手段はいくらでもあるだろうし。いくら練習でスイスイ踏んでいるとはいえ、実戦で、1回でもバックを踏まされればその時点で(もう踏み直しはきかず)終わりになる可能性は大だ。後ろを勝たせるべく大逃げする(特に、番手の佐藤慎が賞金でGPボーダーにいるわけだし、更に穿った見方をすれば、3番手の市田が勝てば、ソリの合わない同県・岡部先輩とその市田あたりが賞金で競っているだけに…なんてトコまで考えたが)にしても、その意図がミエミエなら一度は他から抑えられるだろうし、準決のようにすんなりいくとはとても思えなかったワケで。そして本日、某若手先行選手と話す機会があったので「あの4.00ってどうよ?」と尋ねたところ「全体のペースが上がってからの捲りならまだしも、先行ではまずムリですよね」とのお返事。やっぱりそうだよなぁ。

 ともかく山崎選手、競輪界を背負って立つ存在なのだから、あまりわけのわからないコトはやらないように。業界的にはようやく遅ればせながら「お客さま第一主義」に転換の方向で動きつつあるんだから。

 先週土曜の晩は、10年ほど前まで勤めていた雑誌社の当時の同僚たちと久々の再会宴会。最近つねづね雑誌業界各方面に「公営競技のページをくれ〜」と営業をカマシていることもあり、ここでもちょいとその話を振ると、さすが現役編集者&ライター陣だけあって、様々な意見と知恵を授けてくれた。特に、インターネットTV「Gyao」でばんえい競馬の番組をやっていることは皆知っており、「今、あれだけ若い世代に宣伝効果のある媒体はない。競輪も競艇もオートも、全競技が番組を持って、トップページに『ギャンブル』カテゴリーを作ってもらうべきだ」との意見が。上部団体の方々はご一考を。

 雑誌展開の方も色々と進みつつあり、現在具体化しているものでは、12月発売の中央競馬系雑誌上にて、某競輪場の記事広告を展開することが決定。競馬客を競輪に誘導しちゃいます。今後、全国の施行者さんに向け良いサンプルとなるよう、気合を入れて制作中。これを機に「一般情報誌に積極的広告展開を」のムードが高まれば面白いのだが。

 以前に書いた、ばんえい競馬の存続署名をやられていた岩見沢有志の方々が、この13日にその成果を岩見沢市長あてに提出された模様。 →こちら  先日、代表の方から当ブログでの掲載にお礼のメールを頂戴し、署名に協力させていただくだけでなく、いくつかの私見を記して返信させていただいた。要旨としては、「今の時点ではとにかく存続を主張すべきだが、同時に今後の運営についての具体策も提示していかないことには後に続かない」「競技自体を永く存続させるには、北海道の人口状況を考えても札幌で開催する以外にない」「岩見沢・帯広での2場開催は札幌開催へ向けての準備期間(3〜4年)と位置づけるべきである」 …といったところ。

 更にここで補足すれば、ただ札幌でやろう、といったところで、従来の力だけではほとんど不可能。なので、道側に強力に働きかけることが必要だろう。近頃、再選出馬の意思を表明した高橋はるみ知事は、自らの道政により沈滞していた道経済は好転の方向にある、とコメントしたとのこと。そこに、より「北海道らしい」経済であり、レジャーでもある競馬事業へのテコ入れを要請することはできないか。知事ご本人も岩見沢記念の折にはプレゼンターとして来場されていたぐらいだし。一旦解散の局面となり、ゴタゴタしている市営競馬組合さんの状況は察するが、ぜひ今からその準備(札幌開催へ向けての具体的策定やアプローチ)を始めて欲しいものだ。

さて、一方岩手からは興味深いニュースが。

■競馬経営再建へ提言 水沢青年会議所

 水沢青年会議所(石川悦哉理事長)は、岩手競馬の経営再建に向けた提言をまとめた。競馬愛好家の視点から特色あるレースの実施や開催業務委託費の削減、開催日数の削減などを盛り込んだ。近く、例会で精査し県競馬組合に提出する。
 分かりやすい競走馬の格付けや新規ファンの獲得に向けた具体策として南関東競馬との共通の格付け実施や初心者セミナー、家族向けイベントの開催を提言。特色あるレースの例として、日本一の長距離・短距離レース、女性ジョッキーレースの開催などを挙げた。
 開催業務委託費の削減については、委託料の入札制の導入などを提言した。施設改修によるイメージアップや入場料を廃止して気楽に訪れるようにすることも強調した。
 現在は週に3日開催を基本としているが、週2日開催とすることも提案し、削減した分で高額賞金レースの新設も可能になるとした。
 国や地方競馬全国協会に納めている交付金の削減、還付を要望し、施設改善費用に充てることや、「レジャー特区」を申請し競馬場周辺に競艇や競輪、オートレースの場外施設、パチンコ店などを集中させるアイデアも盛り込んだ。
 石川理事長は「廃止は地域経済への影響が大きく、存続を前提とした提言だ。地域のオピニオンリーダーとしての役割を果たしたかった。経営改善は簡単でない問題だが、あえてそこに踏み込んだ勇気と情熱は分かってほしい」と話している。
(2006.11.08 岩手日報)

→いいねいいね、「レジャー特区」! こういう発想が出てくることが大事。早い話が「ギャンブル自治区」をブッ立てよう、ということなので、当然地元反対勢力からの抵抗は必至だが、それらを乗り越えて競馬を残そう、という強い意志があれば、何かしらの結果には繋がるのではないか。開催削減などの「経費節減対策」と表裏一体で、良い方向への具体策を模索してゆきましょう。応援いたします。


 今週土曜日は雑誌の企画で川口オートへ。競輪選手にオートを打っていただく、という「公営競技異種格闘技戦」。こちらもお楽しみに。

【地元浅草・美味いものシリーズ5】

 いつもレース場でもラーメンばかり喰っている私ですが、地元でラーメンといえば西浅草『来集軒』。かなりの有名店ではありますが、浅草だけに行列などはまず無く、いつもぱっと行ってぱっと食してまいります。スープ・麺ともに特色があり、オーソドックスながら似ている店は皆無。私的には普通のラーメンに「メンマ大盛り」がお気に入り。

【2006.11.14 Tuesday 22:52】 author : TOM | - | comments(0) | trackbacks(2) |
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