公営ニュース

『公営レース賛成派』のブログです。衰退する公営競技の楽しさ・面白さを宣伝し、売上向上→未来永劫存続を目指します
リニューアル山陽オート! &最近思うこと・その2
(17日・土曜日記す)

 小雨そぼ降る山口県・山陽オートに来ております。目の前では雨オートでは6場随一の面白さを誇るレースが展開されているが、2ヶ月前に旅打ちで訪れた時とはかなり雰囲気が違う。山陽線・埴生駅から延々伸びる名物の専用通路もペンキが塗り替えられてキレイだったし、そこから見上げるとレース場本体の外壁も鮮やかなオレンジ色と化している。そして、今居る特観席は場所こそ以前と変わらないものの、机・椅子が全て新品となり、穴場も一新。空きスペースには喫煙室やサロンスペース(のようなもの)が設けられ、照明も心なしか明るく、非常に居心地が良い。



 本日は日本トーター社による受託運営の初日。各地からたくさんのトーター社員が集められ(先日お会いした大宮競輪の所長さんまでいた)、場内整理に大わらわ。まだ入場数と売上げは発表されていないが、なにしろ土曜とはいえ雨のヒラ開催というのに新特観席は開門と同時に売り切れ(!)。最近だとSGでもこうは入らないんじゃないかという勢いだ。後ほど詳細を取材してみるが、どうやら地元メディアを中心にかなりの宣伝行為を行った模様。周辺人口が絶対的に少ないから…と諦めの文句が出がちな山陽だが、ちゃんと広報すればまだまだ客はいる。今日来ているお客をいかにしてまた来させるか、を最々優先で考えましょう。しかし、今後の日程を見てみると…次回は一ヶ月以上空いて、3月21日からのG1五日間開催。そしてそれが終わると…5月後半まで走路改修とな!? ゴールデンウィークも開催ナシか…うーん、なんてもったいない。せっかくリニューアルで呼べたお客の期待を6月まで引っ張ることができるのか? 場外売りの時でもイベントや何か企画をばんばんカマしていきましょう。

 今回の来訪理由であるオートレース初のカード投票システム。専用の端末がある特観席料は2000円でお弁当つき。ちなみに、今まで500円オンリーだった特観席は3段階に分けられ、B席(500円)、A席(1000円・机上モニターつき)、S席(在席投票可能)と。このぐらいの差なら断然S席に入りたい。

「eスマート」という名のカード投票システムは、あらかじめ入金を済ませ、あとは場内どこでも(ヒラ席の穴場にも端末がある)ICカード一枚で楽々購入…というのは予想通りの仕組みだが、買った額に応じてポイントが溜まるらしい。日動振の「オートレースポイントカード」は志半ばで斃れたが、こんな形で山陽で復活。ポイントで貰える商品も、ブランドもんのバッグ、時計、液晶TV、携帯ゲーム機など、まぁ皆が欲しがりそうなものばかりでいいんじゃないでしょうか。競輪ポイントカードも競輪グッズとかじゃなくてこういう一般ギフト的なモノにした方がいいような気もするが。

 そして私は座席にいながらにしてカード購入ができるS席に座っているわけだが、さすが初日とあって周囲でトラブル多数(苦笑)。


 
 特にネット投票や電話投票もしたことのないオジサマたちにとってはモニターにポンポンと触れて買うタッチパネル方式もなかなか難解らしく、さきほどから「買えねーじゃねーか」といったような悲痛なお怒りの声が。10年前のマークカード導入時を思い出しましたよ。普段は飛び交うオジサマ達の怒号はあっさり聞き流す私でも、「買えねぇ」のはさすがにマズかろうというわけで、操作法を教えてさしあげましたが、一旦覚えるとその後は面白そうにいじくり回し、「おお、これで買えてんだ。便利だな、うん」などとおっしゃっております。気になる在席投票システムの内容はといえばかなりの高レベルで、「投票」欄では通常入力、流し・ボックス入力、オッズ表からの入力ができ、「情報」欄では番組、試走タイムが表示、そして「照会」欄では投票照会。本日の投票・払戻履歴とトータルの回収率を瞬時に見ることができる。現在、勝っているので、ここは何度でも見たい(笑)。負けだしたら当然見ません。

 あと、何が嬉しいって、当たった時の的中画面。ジャンピューター(古いか)みたいに、実写の女子がおめでとう、とか言ってくれるともっといいのだが。



 というわけで、結構快適っす。オートファンならこれを試しにだけでも山陽へ旅打ちにお越しを。

==========

(以下、本日記す)

 昨日の山陽は入場者数3500余り。土曜とはいえ、雨のヒラ開催にしては快挙な数字。昨日も書いたが、このお客さんたちをいかにしてつなぎ止めるか、が近々の課題。今回の宣伝はやはりTVの力が大きかったようで、当初地元の某局が土曜昼間の情報番組で場リニューアルを紹介したところ他局からも取材の引き合いが続々と来たのだそう。CMじゃないのでカネはかからないし、これからも地方場においては、こうして地元局にどんどん情報リークをするのがいいかと。
 
 そして夜は以前ご紹介した日本トーター社・営業開発課の面々と下関の居酒屋で痛飲。バクチ話や○○話で盛り上がり、「公営ギャンブルを、レース場を盛り上げましょう!」と堅く誓い合うこと数度の宴であったが、やはり話の焦点は「レース場運営の方法論」。やわらかく言えば「公営ギャンブルをどっちの方向へもっていくのがいいのか」ということだ。ここで課長氏と私の意見は「レース場=(今や貴重な)大人の男の楽しい隠れ家」で一致(競技により、微妙なイメージの違いはあるが)。そういう雰囲気作りを徐々に進めるのが望ましいという結論に達した。更に具体的に言えば、イベントも大人の男向けの内容や車券購入に役立つものとし、場キャラクターなんかも、現在全国ではびこる脱力系キャラはやめて、男っぽい・男臭いキャラのほうがいいのではないか(漫画ならゴルゴとか、本宮ひろし調とか)…といったようなこと。まぁどこまで実現するかは分からないが、少なくとも私はその感性で言動してきたし、今後も変わらない。あとは中央団体とか、広告代理店とか、今まで見当違いな広告を垂れ流してきた人たちにこれを理解してもらわないと。広報宣伝の方針が業界内でバラバラではどうしようもないのでね。そういった広報の基本発想を統括するような集団・部署が業界内に必要なのではないか。ぜひ検討いただきたいところだ。

 最後に、昨年存続なった浜松オートで問題が、との情報。ファンの希望としても上がっているメインスタンドの大改修について、自腹で費用を出して施工したいという受託業者側からの建設計画書に対し浜松市側から全く許可が下りないのだそう。これは…まだ市側にいるのか?廃止推進派。こういう件は今後も増えてきそうで、対策としては管理施行である自治体側と受託業者の間で行われる定例の打ち合わせをファン・選手会などの前で公開で行うのがいいのではないか。特に浜松の場合、ファンからの膨大な署名で残ったようなものだし。そこで正式に書類を提出し、許可が下りない場合はその理由を尋ねる。その場で「とにかく廃止にしたいから」とは答えられないだろうし、たとえ回答保留にしたところで、建設計画に不備がなく、しかも業者側が100%金を出すとなれば、これはもう許可を出すしかないわけだ。廃止派の考えていることはよくわからないが、とにかくせっかく受託業者が自腹で積極的にやろうとしているのにそれを潰そうとする連中はお母さん許しませんよ。この問題については今後も取材・公表してゆきたい。地元ファンの方々もガンガン突っ込みましょう!


【旅打ち・美味いものシリーズ・9】

 周防灘のサカナといえば下関・唐戸市場。平日は朝3時半、日祝は7時ぐらいから。場内各店がそのままファーストフード店化しており、ヒレ酒(500円平均)を片手に寿司、刺身、ふく唐揚げなどを買い食いしながら歩くスタイル。寿司はシャリが機械で握った「シャリ玉」なのが玉にキズだが、ネタの鮮度と大きさはスゴい。本日はヒレ酒、ふく汁、寿司8カンで合計2000円ちょっと。

【2007.02.18 Sunday 15:52】 author : TOM | オートレース | comments(12) | trackbacks(0) |
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