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『公営レース賛成派』のブログです。衰退する公営競技の楽しさ・面白さを宣伝し、売上向上→未来永劫存続を目指します
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す〜ごい選手がいたものだ〜♪
 お久しぶりです。一週間近く更新をサボっている間に、浜名湖ではグラチャンが始まっているわ、高松では伏見俊昭が同一場で一年に記念を2つ制覇という珍記録をつくるわ、船橋では片平巧が雨の準優を勝ち抜いたあげくに3年7ヶ月ぶりの優勝をきめるわで、書きたいことも溜まって…と言いつつ、一気にまくしたてて簡単に済まそうとしている本日。それらレースの詳細も書きたいが、もっとイイ話があるんですよ、旦那。

 『週間レース』誌の連載が始まってからというものの、各方面から様々なご連絡やご意見をいただき、それらへの対応に忙殺されていたここ数日。連載は始まったばかりだし、まだそれほど大したことも書いていないのに、特に施行・運営側の方々からの「ぜひ一度お会いして意見交換をしたい」といった内容のものが多く、現場はそれほどまでに新しい意見を求めているのか…ワタクシでよろしければいくらでもお話いたしますとも! そんな中、先週金曜日にお会いした競輪・埼玉選手会の永倉通夫選手(46期)にはZOKKON!(古いか)参りました。現在、大宮・西武園では全開催の最終日に、斡旋されていない地元選手が客席で各種イベントを展開し、サポーターとの触れ合いを…と頑張っているのだが、これも永倉選手の尽力によるもので、イベントをシリーズ化するにあたっての施行との交渉、「客の前に出るのはイヤだ(普段よっぽど怒りを買う競争をしているのか・笑)」と渋る選手への説得など、八方手を尽くし実現にこぎつけたのだそう。そんなイベントを「ぜひ見にきてください」とのお誘いを受け、大宮競輪場へと向かった。



 場へ到着するとちょうどイベント開始の時刻。サービスセンターの建物に入ると、メインモニター脇の一角に賑わいが。永倉選手を発見し、初対面の挨拶を交わす。直後にイベント開始。今回の出しもの(?)はピストレーサー(自転車)の解体・組立てショーだ。マグロだと解体するだけだが、自転車なので再度組み立てるところまで。集まったサポーター達に向けて人懐っこい笑顔で話しかける永倉選手。その他、地元の4選手が参加し、若手が自転車の解体役、ベテラン選手が客への説明役だ。外した車輪を目の前のサポーターに渡し「軽いでしょう?」。再度組み立てた自転車に「跨ってみませんか?」など、ここでは選手とサポーターの距離はゼロに等しい。確かに、ともすればタチの悪い客が選手に悪態をついてきたりしてもおかしくない場面だし、このイベントを日常化するには相応の勇気が必要だっただろうな、と思う。



 次レース終了後、サービスセンターを撤収したイベント隊はメインスタンドの特観席へと移動する。「いつもたくさんのお金を使ってくれる特観席の方々を無視することはできませんから」とのこと。レーサーパンツ姿で場内を歩いていると、さすがに地元の顔だけあって、様々なサポーターが話しかけてくる。中には最近の競争に関する軽いイチャモンっぽいものまで。それらを含め、一人一人に真摯に対応する永倉選手。イベント隊はとうに先へと行ってしまい、私と二人だけで特観席へと急ぐ。フロアの一角にスペースを取り準備を終えると、客席最下段へと降りてゆく。客席を見上げ「皆様、恐れ入ります! 埼玉選手会の永倉と申します! 只今よりあちらのスペースにて…」と大声で宣伝だ。席で予想紙に見入っているサポーター達も「なんだなんだ」「選手だってよ」と、ややあっけにとられた反応。そりゃそうだ。こんなことする選手はそういない。



 そうして開催されたイベントは、はたから見学していてもなかなかの盛況ぶりで、選手と0メートルの距離でやりとりしているサポーター達の表情はどれも嬉しそう。説明をしながらも言葉の端々に「我々選手は、皆様が大切なお金を賭けていただいているおかげで…」「ぜひ今後ともご来場の方よろしくお願いいたします」といったコメントをはさむと、それに対してサポーター側からは「そうだそうだ」「また来るから、頑張ってな」と暖かい反応。できれば「一人でも多くのご友人・親類・後輩などをお誘いの上…」ともやった方がいいかなとも思うが、あまり押し付けがましくなってもいけないのであれでいいのだろう。



 その後、永倉選手に引率されて施行さんのもとへ。こちらにも事前に「賛成派」の内容をご紹介いただいていたということで、大歓迎を受ける。そこで話し込むこと1時間半以上。借り上げ施行者の撤退相次ぐ大宮・西武園だけに、あまり明るい話は出てこないが、こちらなりの感覚で運営の具体的な面から発想的な面までいくつか意見を述べさせていただいた。

 私服に着替えた永倉選手と打ち上げがてら大宮駅前の居酒屋へ。そこで伺った話がタイトル通りすごいのだ。

 とにかく集客につながることならなんでもやろうと思った永倉選手。ある日、大宮競輪の入場無料券を大宮の駅頭に立ち、配布していたのだそう(!)。そこで渡そうとした若者に「今度競輪来てよ」と言うと、「競輪なんて…暗いし汚いしつまらなそう」という反応。それで諦めないのがすごいところ。「なんで競輪はつまらないと思うの?」となおも食い下がり、説得すること数分。ついには次開催に来場してもらう約束を取り付け、当日やってきたその若者達には場内から競技までを丁寧に説明、その時2・3人だった若者グループが各人の友人などを誘い合い、今では20人かそこらのグループになっているのだそう。更にインターネット上の「ミクシィ」でも様々な交流活動を行い、全国の「友人たち」に競輪場へのいざないを…と、まさに八面六臂の大活躍。最近は選手の中にも真剣に事業への危機感を持つ向きが増えてきた、というのは肌で感じていたものの、ここまでやっている方がいるとは! いやもう、ホントにただただ敬服するばかり。駅前で選手自ら若者をナンパする…そんな光景がこの先全国で見られるようになるのだろうか? ともかく、今後も様々な形での連携をとお願いしてまりましたとさ。これをお読みの皆様も、ぜひ大宮&西武園でオトコ・永倉の雄姿をご覧あれ。初対面でも優しい笑顔で迎えてくれますよん。


 こうして昨今はライターとして選手・施行側との接触が多くなり、こういう方々と出会えるようになったこと自体、デビューしてよかった! と実感しておりますが、「公営レース賛成派」ならびに「公営競技ライター・沢」は、あくまでも客席側からモノを語る立場。今後も運営側とお話してきたことは客側の感性で咀嚼をし、この場やメディア上でも公表してゆきたいと思います。『週間レース』読者の方々からもお葉書やメールをいただき、ありがとうございます。引き続きご意見などお待ちしております(具体的広報策、イベント案などもぜひ。運営側とお話する際にも極力申し伝えたいと思います)ので、メール、当ブログへのコメント、賛成派掲示板への書き込み(こちらが最近ちょっと寂しいので…)など、なんでも結構ですのでお時間ある折にはよろしくお願いいたします。

 時間のできる来週明けからは、溜まっている原稿書きに集中するつもり。その前に日曜日は浜名湖現地参戦→大儲けといきたいもの。鰻&スッポンで精つけないとネ。

 
■公営競輪赤字問題:斎藤・所沢市長「万策尽きれば撤退」 /埼玉

 所沢市の斎藤博市長は15日の市議会一般質問で、同市が西武園競輪場で年2回開催している競輪事業について「あらゆる方策を県と考え、検討した上で万策尽きれば撤退しかない」と述べ、撤退を視野に入れていることを明らかにした。近く、県などと実務者レベルの協議を行う。
 同事業は赤字を理由に秩父市が今年度から完全撤退し、県が7回▽所沢市2回▽川越市2回▽行田市が1回開催する。川越、行田市は既に撤退を検討している。
 所沢市は1950年度から競輪事業を始めた。91年度は約74億9000万円を売り上げたが、バブル崩壊などで97年度に赤字に転落。98年度から一般会計への繰り出し金がなくなった。昨年度(計12日間開催)は約23億円の売り上げで約5500万円の赤字を出し、積立金で一部を補てんした。これまでに競輪事業から一般会計に約100億円を繰り出している。
 また、斎藤市長は「競輪場が市内にあることや撤退しても引き受け手がない場合もある」とも答弁。秩父市が撤退する際に9500万円を県に支払った経緯から、より多額の清算金や競輪場関係者の雇用問題が発生することも懸念される。
(2006.06.16 毎日新聞)

→そんな埼玉の競輪界にはまたまたショックな動き。今まで100億も繰り出してるんだから5千万ぐらいカンベンしてよ、と言いたいのだが、それが通らないのがお役所&対一般市民。でもマジな話、このぐらいの赤字なら「ちょっとだけアカになっちゃいましたが、来年以降は頑張りますんで期待してください!」と堂々宣言してもいいような気がする。「市民の娯楽を無くさないようご協力を!」とも言ってはダメなのか!? 言う気力のある人がいないだけなのか!? ともあれ、これで埼玉の競輪は全てが県施行の方向へ。まぁ、県がさっさと「イチぬけた」した千葉よりはマシかもしれない。大宮でお話をさせていただいた県の施行者の方からは「場内にいるお客様にずっと楽しんでいただけるように頑張りたい」というお言葉もあり、皆一様に明るくバイタリティある御仁ばかりだったので期待したい。もちろんワタクシにもお声がけいただければ可能な限り協力させていただきますとも。

==========
6月22日(木)の勝負レース!

なし。

 浜名湖グラチャンは仕事しながら全レースチェックしているのだが、どうもレース傾向がつかめないと言うか、打つ気がしない…。明日も見して、4日目以降に勝負。でも博欲は高まっているので松戸ナイター行っちゃうかも。

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★『週間レース』誌にてコラム連載中! ご意見・ご感想お待ちしております
【2006.06.21 Wednesday 20:47】 author : TOM | - | comments(3) | trackbacks(0) |
コメント
前・全輪協会長である千葉県は、反・自民党だったため何言っても通らない→投げちゃえ、みたいな部分はあったようですね。現会長・埼玉県はその点大丈夫そうですが。
【2006/06/22 1:03 AM】   |
なるほど。情報ありがとございます。

昨年の松戸・日本選手権(これをもって千葉県は施行撤退)。
優勝セレモニーに登場した堂本県知事に対する場内からの
「ババア帰れ」コールはいまだに忘れられません。
競輪サポーターがごく自然に怒りを露わにした瞬間でした。
【2006/06/22 6:49 AM】 TOM |
昨日行っちゃいました、松戸に。最終はスズマコで堅いと思ったのに・・・。
【2006/06/22 9:48 AM】 とっきぃ |
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