ようやくサッカー騒動が終わった。「ブラジルに負けたぁぁぁ!!」って、負けるに決まってんだろ、んなもん。唯一優位に戦えそうだった豪州戦で負けた時点でもうダメなんだから。競輪でいえば初日一次予選で脱落したようなもんでしょ。観ていると、あの蹴球というスポーツにおいては、日本人が身体能力面で白人・黒人に対して劣っている面が全て出てしまうような気がする。陸上競技にあてはめてみればわかることで、まず「速さ」、そして「跳ぶ」能力がどうしても弱いのでね我々。ブラジルの同点ゴールを決めたロナウドなんて、体重10Kg増だったんでしょ。そんな、競走馬でも印を下げられるような状態であのヘディングシュート。もう足腰の力が段違いなんだろうな。日本人はサッカーなんかに夢見てちゃダメ。どうせ勝てないんだから。もっと日本人に向いた「小回り」「反射神経」「持久力」的なスポーツをお家芸として盛り上がったほうがいいと思うのだ。
…と、あの熱狂をなんとかレース場方向にもっていけないだろうか、と画策する公営競技ライターが、やっかみ半分でつぶやいております。
今朝のTVによると、ブラジルでは男の子が産まれると、周囲からの贈り物はまずサッカーボール。男の子が最初に触れる玩具がサッカーボールなんだそう。なるほど。ちなみに我が家では、こう↓
さぁ、祭りは終わった。ドイツに目を向けていたレジャー難民(ミーハーファンを中心とするレジャーに貪欲な若者・ファミリーなど)たちを、いかに公営競技に向けさせるかを真剣に考えましょう。それにはやはり「スターの存在」が不可欠。レース場が多少キレイになっても、ちょっと美味い食い物があっても、やはりそこで繰り広げられている競争・選手に魅力がなければサポーターはついてこない。BOD氏との会話の中でもよく出てくる(近日アップ予定の『公営レースG7』もかなりの部分がその話題)が、今の公営競技会にはオーラを持ったスターが本当に少ない。しかし、オートレースにおいては、まだ辛うじて輝きを残すスターがいる。それが片平巧(19期・船橋)だ。
全盛期(12〜5年ほど前)の片平は本当のスターだった。強ければ強いほど後ろからスタート(ハンデ)するオートレースにおいて、彼の指定席は一年ほぼ全レースで最重ハンデの大外。しかもスタートは速くなく、常に「最後方からの7人抜き」で勝つ。狙いすましたインへの入り方、後輪を滑らせる独特のスピード走法で重賞レースを獲りまくった。ただ強いだけではなく、走りっぷりや人間性にも一種独特のオーラを持ち、「天才片平」と称された。また、「雨に弱い」「地元で優勝が少ない」などのマイナス点もあったが、そのあたりも車券的に買いやすい・判断しやすい要素として一種歓迎され、ファンの中には「片平信者」(私の周辺にも多い)を生み、レースには「片平オッズ」が出現した(発売終了後に雨が降り出し「払い戻してくれぇぇぇ!」と半狂乱な客でごった返すこともあったが・笑)。
そんな片平選手が長い不調を乗り越え、3年6ヶ月ぶりの優勝を遂げた。それを記念して昨日、地元・船橋でファン先着100名を対象に「片平握手会」が行われたわけだが、ヒラ開催の優勝で握手会って…それ自体結構スゴイことだし、運営側のイベント担当者も「片平ならやる価値アリ」と判断したのだろう。そしてその判断は正しい。7R発売中に、と告知のあったイベントだが、5R終了時に早くも会場前は長蛇の列。並ぶサポーター達の年齢層は広く、まさに老若男女という感じ。中には全盛期の片平のことを知らないであろう若い世代まで。やはりスーパースター伝説は語り継がれるのだな。イベント開始前、会場内でちょっと緊張の面持ち(に見えた)の片平選手に話しかけてみる。
TOM:「こういう握手会みたいなのは、初めてですか?」
片平選手:「そうですね…。握手どころか、客席の方で何かやる、というのも…」
TOM:「昔はなかったですもんね。SG祝勝イベントとかでも走路側の方で」
片平選手:「……。」
んん、あまり乗り気じゃないのかな? とも一瞬思ったが、以前からインタビューなどでもそれほどペラペラしゃべる人ではないし、この独特のキャラがオーラにつながっているのもまた事実。こちらもそれで一旦話を切る。だが、イベントが始まると、詰め掛けたサポーター一人ひとりに笑顔交じりで丁寧に応対をする片平選手。特に、子供が目の前に現れた時の相好の崩れようは意外なもので、自らしゃがんで肩を抱き、写真を撮らせていた。普段は近寄りがたいスーパースターの素顔を見た思いで、私ですらちょっと感動。
握手会終了後はお立ち台から挨拶。「また優勝できるように頑張りますので応援してください」と、コメント自体は短いが、その表情は本当に嬉しそうで、拍手するサポーターたちの目線もアツイ。他選手には申し訳ないが、正直、最近場内で催された有力選手出演イベントもいくつかこの目で見たが、他選手の時とはサポーター達の熱狂度が違う、と感じた。
ロッカーへの帰り道すがら、再度話しかける。
TOM:「どうでしたか? 握手会をやってみて」
片平選手:「(微笑しながら)いや、なんか…結構おトシのお客さんが緊張してカチカチになってるのとか、面白かったですね」
TOM:「片平選手じゃなきゃああは盛り上がりませんよ」
片平選手:「いや、今はもっと強い選手がいっぱいいるし…」
TOM「強いだけじゃなくて、片平さんみたいなカリスマ性のある選手がいないんですよ!」
片平:「いやいや…(微笑)。でも、今日みたいなファンサービスはやったほうがいいですよね」
天才・片平もファンサービスの必要性は痛感する昨今なのだろうか。
そしてその後の12R、片平は勝った。優勝した前開催の映像も全て観たが、何よりもスタートが切れているのが大きい。この日も20ハン・5人並びから2番手スタートで飛び出し、早めに前を捌いて最後は独走ぶっちぎりのレース展開。そして雨走路の克服も。このまま順調に進めば、またSG戦線で上位に立つ日は意外と近いのかもしれない。「片平が強くなったのなら、また行ってみようかな」という元・オートファンはかなりいるのではないか? 本日この後の準優勝戦もしっかりと見届けたい。
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6月23日(金)はココで勝負!
【船橋12R 準優勝戦】16:30
1.鈴木将光 30
2.谷津圭治 30
3.片平 巧 30
4.森谷隼人 10
5.縫田雅一 10
6.鈴木啓示 0
7.阿久津正夫 20
8.鈴木章夫 20
今の状態で相手が1・2ならトップSの可能性も大な片平がここも捌く。対抗はS先行条件で森谷。昨日の試走・本走といい、スピードは素晴らしい(若いのにイン捌きもある)のだが、Sが不安。縫田に先行されるどころか、阿久津先生に食われるかも。ピンピンで来てる章夫オジサマも時計あり要注意。
3連単 3−48−148
…と、あの熱狂をなんとかレース場方向にもっていけないだろうか、と画策する公営競技ライターが、やっかみ半分でつぶやいております。
今朝のTVによると、ブラジルでは男の子が産まれると、周囲からの贈り物はまずサッカーボール。男の子が最初に触れる玩具がサッカーボールなんだそう。なるほど。ちなみに我が家では、こう↓
さぁ、祭りは終わった。ドイツに目を向けていたレジャー難民(ミーハーファンを中心とするレジャーに貪欲な若者・ファミリーなど)たちを、いかに公営競技に向けさせるかを真剣に考えましょう。それにはやはり「スターの存在」が不可欠。レース場が多少キレイになっても、ちょっと美味い食い物があっても、やはりそこで繰り広げられている競争・選手に魅力がなければサポーターはついてこない。BOD氏との会話の中でもよく出てくる(近日アップ予定の『公営レースG7』もかなりの部分がその話題)が、今の公営競技会にはオーラを持ったスターが本当に少ない。しかし、オートレースにおいては、まだ辛うじて輝きを残すスターがいる。それが片平巧(19期・船橋)だ。
全盛期(12〜5年ほど前)の片平は本当のスターだった。強ければ強いほど後ろからスタート(ハンデ)するオートレースにおいて、彼の指定席は一年ほぼ全レースで最重ハンデの大外。しかもスタートは速くなく、常に「最後方からの7人抜き」で勝つ。狙いすましたインへの入り方、後輪を滑らせる独特のスピード走法で重賞レースを獲りまくった。ただ強いだけではなく、走りっぷりや人間性にも一種独特のオーラを持ち、「天才片平」と称された。また、「雨に弱い」「地元で優勝が少ない」などのマイナス点もあったが、そのあたりも車券的に買いやすい・判断しやすい要素として一種歓迎され、ファンの中には「片平信者」(私の周辺にも多い)を生み、レースには「片平オッズ」が出現した(発売終了後に雨が降り出し「払い戻してくれぇぇぇ!」と半狂乱な客でごった返すこともあったが・笑)。
そんな片平選手が長い不調を乗り越え、3年6ヶ月ぶりの優勝を遂げた。それを記念して昨日、地元・船橋でファン先着100名を対象に「片平握手会」が行われたわけだが、ヒラ開催の優勝で握手会って…それ自体結構スゴイことだし、運営側のイベント担当者も「片平ならやる価値アリ」と判断したのだろう。そしてその判断は正しい。7R発売中に、と告知のあったイベントだが、5R終了時に早くも会場前は長蛇の列。並ぶサポーター達の年齢層は広く、まさに老若男女という感じ。中には全盛期の片平のことを知らないであろう若い世代まで。やはりスーパースター伝説は語り継がれるのだな。イベント開始前、会場内でちょっと緊張の面持ち(に見えた)の片平選手に話しかけてみる。
TOM:「こういう握手会みたいなのは、初めてですか?」
片平選手:「そうですね…。握手どころか、客席の方で何かやる、というのも…」
TOM:「昔はなかったですもんね。SG祝勝イベントとかでも走路側の方で」
片平選手:「……。」
んん、あまり乗り気じゃないのかな? とも一瞬思ったが、以前からインタビューなどでもそれほどペラペラしゃべる人ではないし、この独特のキャラがオーラにつながっているのもまた事実。こちらもそれで一旦話を切る。だが、イベントが始まると、詰め掛けたサポーター一人ひとりに笑顔交じりで丁寧に応対をする片平選手。特に、子供が目の前に現れた時の相好の崩れようは意外なもので、自らしゃがんで肩を抱き、写真を撮らせていた。普段は近寄りがたいスーパースターの素顔を見た思いで、私ですらちょっと感動。
握手会終了後はお立ち台から挨拶。「また優勝できるように頑張りますので応援してください」と、コメント自体は短いが、その表情は本当に嬉しそうで、拍手するサポーターたちの目線もアツイ。他選手には申し訳ないが、正直、最近場内で催された有力選手出演イベントもいくつかこの目で見たが、他選手の時とはサポーター達の熱狂度が違う、と感じた。
ロッカーへの帰り道すがら、再度話しかける。
TOM:「どうでしたか? 握手会をやってみて」
片平選手:「(微笑しながら)いや、なんか…結構おトシのお客さんが緊張してカチカチになってるのとか、面白かったですね」
TOM:「片平選手じゃなきゃああは盛り上がりませんよ」
片平選手:「いや、今はもっと強い選手がいっぱいいるし…」
TOM「強いだけじゃなくて、片平さんみたいなカリスマ性のある選手がいないんですよ!」
片平:「いやいや…(微笑)。でも、今日みたいなファンサービスはやったほうがいいですよね」
天才・片平もファンサービスの必要性は痛感する昨今なのだろうか。
そしてその後の12R、片平は勝った。優勝した前開催の映像も全て観たが、何よりもスタートが切れているのが大きい。この日も20ハン・5人並びから2番手スタートで飛び出し、早めに前を捌いて最後は独走ぶっちぎりのレース展開。そして雨走路の克服も。このまま順調に進めば、またSG戦線で上位に立つ日は意外と近いのかもしれない。「片平が強くなったのなら、また行ってみようかな」という元・オートファンはかなりいるのではないか? 本日この後の準優勝戦もしっかりと見届けたい。
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6月23日(金)はココで勝負!
【船橋12R 準優勝戦】16:30
1.鈴木将光 30
2.谷津圭治 30
3.片平 巧 30
4.森谷隼人 10
5.縫田雅一 10
6.鈴木啓示 0
7.阿久津正夫 20
8.鈴木章夫 20
今の状態で相手が1・2ならトップSの可能性も大な片平がここも捌く。対抗はS先行条件で森谷。昨日の試走・本走といい、スピードは素晴らしい(若いのにイン捌きもある)のだが、Sが不安。縫田に先行されるどころか、阿久津先生に食われるかも。ピンピンで来てる章夫オジサマも時計あり要注意。
3連単 3−48−148