先日、新設した酒ブログで書いたのだが、近年になって競輪場・競艇場・オートレース場で続々と酒類の販売が解禁されたのは、集客目的ももちろんあろうが、今の高齢化した客層では、たとえアルコールが入ったところで騒擾事件などには発展するまい、という判断もあったかと思われる。
そんな話を、昨夜遊びに来てくれた競輪ライターのS君と話していたら、
「そういえば僕、昨日競輪場でケンカしたんですよ」
「え、珍しいねぇ。なになに」
聞けば、共にレースを観戦していたオヤジ客(汚な目)が、ゴール後
「なぁ、今のは1−3だよな」
と聞いてくるので、
「いや、3−1でしょ」
と答えたところ、
「いや、1−3だ」と譲らない。
すぐさま場内放送で、結果は3−1。
S君が「ほらみろ、3−1だろうが」と、ぶっきらぼうに言ったところ
「何を、この野郎!」
で、揉みあい…と。
他愛もないことだが、確かに今でもこのぐらいのイザコザは方々でありそうな気がする。
彼らにアルコールを供することの是非は置いておいて、高齢化したギャンブル客とはいえ、その内側にはまだまだ眠れる闘争心が潜んでいることを感じさせるエピソードではあった。
最近公営業界人と話をしていると、普段は「お客様は神様…」とか言っておきながら、その実「あの汚いジジィ共、どうにかなんないですかね」と思ったり言ってくる方は多い。新規客・ヤング客を呼び寄せる上でも障害となっていることは確かだし、そりゃ当然思うだろうな。しかし、ちょっと考えても、ギャンブル場にガラの悪い人間、汚いオヤジがいなくなることはないだろうし、だいいち現在の主要顧客層だ。汚いオヤジ客を排斥すべく入口で服装チェックをしたり、ツバを吐いたり、他人に悪態をついた客は即強制退場、なんてことをやっていたら、売上激減につながるだろう。このあたり、現在の業界最大のジレンマなのだろうな。
レース場は汚いオヤジ(客単価低い)だらけ
↓
初心者・ヤング客(将来の売上を担う層)敬遠
↓
オヤジ客はだんだん来なくなる(ま、死んだりとか)
若い客は増えていない
↓
売上、入場数ともに激減
というのが目に見えている近未来の公営レースの姿で、いくら競艇業界がスター選手育成制度を発動させようとも、この側面ばかりは避けようがないのではあるまいか。
いっそのこと、高齢者は家で打っていただくようにしてはどうか。
シェア上昇の一途である電話・ネット投票を、高齢者をターゲットに普及させる。
逆に、若い層にはレース場へ来て生レースを観戦したくなるようなPRを。
一方で、本場よりネット投票の方がどうしても客単価は低くなってしまうわけで、
「客単価低い年金ギャンブラー=在宅打ち」
「客単価高い30〜50代ギャンブラー=本場でがんがん打っていただく」
のスタイルの方が理にかなってもいると思うが。適材適所、ってやつですか。
老人向けの「かんたん携帯」のような、ネットライブ観戦とネット投票に特化した安価軽量の端末(できればタダ同然で配布したいところだ)を製作し、「もうわざわざレース場へお越しいただく必要はありません!」とPRすれば、乗ってくる高齢客は多いのではないか。毎日の予想紙なんかもネット配信してやればよろしい。もちろん種銭は年金受給の口座直結で(笑)。
かくして、全国の各レース場からは若手客を遠ざけるガラの悪いジイさんはいなくなり、所持金・欲望ともにお盛んな年齢層を中心に集客・購入額は上昇。ギャンブル場には健全な熱気が戻ってきたのでありました…となればいいが。
お断りしておくが、私個人はオヤジ客は決してキライではない。今までも各所で書いている通り、人生の、ギャンブルの先輩としていつでもお話など交わしたいと思っております。でも、やっぱり世間のイメージってのもデカイからね。
さて、本日は青森親王牌決勝。
昨晩酔っての予想会では、私は逃げる永井3番手の井上昌が昨年GPよりも早めに動くとみて、大塚健一郎からのワイド2点で(相手は内緒)。関東2段駆けで3番手の神山が獲る? そんなことやったら競輪はますますダメになるし、決まるとも思えない。
S君は「そろそろ獲らせたい」で海老根から、だそう。
そんな話を、昨夜遊びに来てくれた競輪ライターのS君と話していたら、
「そういえば僕、昨日競輪場でケンカしたんですよ」
「え、珍しいねぇ。なになに」
聞けば、共にレースを観戦していたオヤジ客(汚な目)が、ゴール後
「なぁ、今のは1−3だよな」
と聞いてくるので、
「いや、3−1でしょ」
と答えたところ、
「いや、1−3だ」と譲らない。
すぐさま場内放送で、結果は3−1。
S君が「ほらみろ、3−1だろうが」と、ぶっきらぼうに言ったところ
「何を、この野郎!」
で、揉みあい…と。
他愛もないことだが、確かに今でもこのぐらいのイザコザは方々でありそうな気がする。
彼らにアルコールを供することの是非は置いておいて、高齢化したギャンブル客とはいえ、その内側にはまだまだ眠れる闘争心が潜んでいることを感じさせるエピソードではあった。
最近公営業界人と話をしていると、普段は「お客様は神様…」とか言っておきながら、その実「あの汚いジジィ共、どうにかなんないですかね」と思ったり言ってくる方は多い。新規客・ヤング客を呼び寄せる上でも障害となっていることは確かだし、そりゃ当然思うだろうな。しかし、ちょっと考えても、ギャンブル場にガラの悪い人間、汚いオヤジがいなくなることはないだろうし、だいいち現在の主要顧客層だ。汚いオヤジ客を排斥すべく入口で服装チェックをしたり、ツバを吐いたり、他人に悪態をついた客は即強制退場、なんてことをやっていたら、売上激減につながるだろう。このあたり、現在の業界最大のジレンマなのだろうな。
レース場は汚いオヤジ(客単価低い)だらけ
↓
初心者・ヤング客(将来の売上を担う層)敬遠
↓
オヤジ客はだんだん来なくなる(ま、死んだりとか)
若い客は増えていない
↓
売上、入場数ともに激減
というのが目に見えている近未来の公営レースの姿で、いくら競艇業界がスター選手育成制度を発動させようとも、この側面ばかりは避けようがないのではあるまいか。
いっそのこと、高齢者は家で打っていただくようにしてはどうか。
シェア上昇の一途である電話・ネット投票を、高齢者をターゲットに普及させる。
逆に、若い層にはレース場へ来て生レースを観戦したくなるようなPRを。
一方で、本場よりネット投票の方がどうしても客単価は低くなってしまうわけで、
「客単価低い年金ギャンブラー=在宅打ち」
「客単価高い30〜50代ギャンブラー=本場でがんがん打っていただく」
のスタイルの方が理にかなってもいると思うが。適材適所、ってやつですか。
老人向けの「かんたん携帯」のような、ネットライブ観戦とネット投票に特化した安価軽量の端末(できればタダ同然で配布したいところだ)を製作し、「もうわざわざレース場へお越しいただく必要はありません!」とPRすれば、乗ってくる高齢客は多いのではないか。毎日の予想紙なんかもネット配信してやればよろしい。もちろん種銭は年金受給の口座直結で(笑)。
かくして、全国の各レース場からは若手客を遠ざけるガラの悪いジイさんはいなくなり、所持金・欲望ともにお盛んな年齢層を中心に集客・購入額は上昇。ギャンブル場には健全な熱気が戻ってきたのでありました…となればいいが。
お断りしておくが、私個人はオヤジ客は決してキライではない。今までも各所で書いている通り、人生の、ギャンブルの先輩としていつでもお話など交わしたいと思っております。でも、やっぱり世間のイメージってのもデカイからね。
さて、本日は青森親王牌決勝。
昨晩酔っての予想会では、私は逃げる永井3番手の井上昌が昨年GPよりも早めに動くとみて、大塚健一郎からのワイド2点で(相手は内緒)。関東2段駆けで3番手の神山が獲る? そんなことやったら競輪はますますダメになるし、決まるとも思えない。
S君は「そろそろ獲らせたい」で海老根から、だそう。