公営ニュース

『公営レース賛成派』のブログです。衰退する公営競技の楽しさ・面白さを宣伝し、売上向上→未来永劫存続を目指します
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旅メディアとの連携を!
 昨日は競輪ボイコット中の身ながら花月園に参戦。さすがに近所で特別の決勝があるんじゃ行かないわけにはいかんでしょ。決勝戦前に大雨が振ったがそれも小康状態となった頃に発走。完全濡れ走路で先行有利なコンディションだったものの、先行一車・武田豊樹(茨城)が最終ホームで流したところをカマシた井上昌己(長崎)が一周逃げ切って見事な優勝。3角あたりでは場内の誰もが井上番手・高木隆弘(神奈川)の差し切り優勝を信じて疑わなかったが、ゴール前わずかに差せず。場内は地元・高木に期待した向きが多い…と思われたが、ゴール後は井上への惜しみない祝福の声援で溢れる。色々な意味で、やっぱり特別競輪の決勝はいいものだと思わせてくれた。

 さて、書くのが遅れたが、先日の夏休み中に訪れた北海道・ばんえい競馬の件を。存続の危機に立っているばんえい競馬に、映画『雪に願うこと』、『BANBA王』(インターネットテレビ「Gyao」にて放映中のばんえい競馬完全中継バラエティ)に次いで第三の助っ人が現れた。旅行情報メディア最大手の『じゃらん』だ。全国的に有名な同誌、各地域版も出ているのだが、その北海道版『じゃらん 北海道発』(リクルート北海道)が、このところ毎月これでもかとばんえい競馬情報にページを割いてくれ、同社が発行するDVD付季刊誌『おとなのいい旅北海道』の今年夏号では、なんと6ページにわたってのばんば大特集。単なる観光記事にとどまらず、レースの仕組みから馬券の買い方まで、立派な「ばんえい競馬教科書」といえる内容。「北海道遺産」に指定されたばんえい競馬を、地元出版物として頑張って盛り上げようという意志が見て取れるのだ。



 この記事を眺めながら岩見沢競馬場に向かった。



 場内インフォメーション脇になにやら人だかりが。覗くと弁当のようなものが売られていて、その名も『賭け支え弁当』。北海道じゃらんが企画・制作したオリジナルの弁当だ。名称は読んで字のごとく「馬券を買って競技を支えよう」という、当『賛成派』の「打って残そう公営競技」と全く同じコンセプト。これは買わせていただこう、ということで2個購入。早速開けてみると、中々にアイデア豊富な弁当で、4つの枠がばんえい4場(旭川、岩見沢、北見、帯広)をそれぞれあらわしているのだとか。これにばんえいオリジナル缶の緑茶がついて700円ナリ。


 
 正直、コストパフォーマンス的にはもうちょっと…という感じであるが。何しろ同じ日に場内で催されていたジンギスカンコーナー(日祝限定のようだ)が肉500グラムにモヤシがついて600円だからねぇ。



 しかし、貪欲かつ食欲旺盛な我々一行は、弁当、ジンギスカン共に平らげ、なおかつ馬券もしこたま買い込んで一日遊びまくったのであった。そして場内を見渡せば、雑誌効果か、確かに以前よりも家族連れや観光客らしき客層が増えているように見えた。



 こうした「旅メディアとのタイアップ」というのを全公営競技がもっと考えていい。確かに旅ネタとして「北海道&ばんえい競馬」というのは、他競技に比べてかなり形にしやすいし(こう言ってはナンだが)簡単だ。これを例えば競輪なんかでやろうとすると、かなり表現的に難しい。可愛いお馬サンはいないし、家族連れで楽しめるような場所でもないし…ね。『じゃらん』級の大手では特に、イメージ的にも回避されてしまう可能性は高いだろう。しかし、関係者による真剣なアピールがあれば何とかなる。今回のばんえい競馬の場合も、前回旭川で市営競馬組合の方から伺ったところによれば、組合側から『じゃらん』への働きかけをされたそうだ。だから例えば、施行である各自治体の公営競技担当部署(公営競技課など)が、同じ役所内の観光課との連携を強くし、旅メディア側が取材に来た折には、必ずレース場を情報の一つとして提出してもらう、というというような流れを考えたい。

 バクチ打ちにとっての最大のレジャーは「旅打ち」であり、これまでもそれを扱った文章は数多いが、やはり一般観光客に向けたものではない。観光客側からレース・レース場に興味を持つように仕向けるにはやはり普通に旅行情報の一つとして扱いたいところだ。私自身、過去に旅行ガイドブックの編集を生業にしていた目で見させていただくと、今回一連の『じゃらん』の記事展開は中々お見事。「今までの一般誌にない突っ込み方で競馬を紹介」しつつ、「ギャンブル色を極力薄め」、「レジャー情報として」まとめ上げている。この企画・編集の方向性自体、既存のレース系メディア・広告は見習うべきだと思うが。

 そして私は今月末にもまたまた渡道し、10月1日の岩見沢記念を取材の予定。今年は全4場の記念競争全てに現地取材し「ばんえい競馬の四季」的なものをまとめるつもりで、同時に現在の「キング・オブ・ばんば」であるスーパーペガサス(牡10歳)の最後の1年(今年で定年引退。前馬未踏のばんえい記念5連覇を達成してそのまま引退、というドラマチックなシナリオはできているのだが…)を追っかけているつもりが、前回の旭川記念は直前になって出走回避(悲)。今度こそは走ってくれるのだろうか…?

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【2006.09.09 Saturday 01:05】 author : TOM | - | comments(0) | trackbacks(0) |
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