今週のバクチ業界最大の話題はなんといっても「6億円の1歳牝馬」だったわけですが、中央の成金馬主さんたちよぉ、そんなに金が余ってるんなら地方競馬に少しでも投資してやってくれや、と叫びたくなる地方の惨状。そんな地方競馬のお話を数時間にわたって繰り広げた「公営レースG7」最新号は近日公開! …と、予告をしておいて。なんだかんだでその地方競馬のニュースが多かった今週。
■岩手競馬 売り上げ目標36億円減 再建計画見直し素案
岩手県競馬組合(管理者・増田寛也知事)は、経営再建論議の焦点になっている再建計画見直しの素案をまとめた。本年度売り上げ目標を36億円下方修正して290億円に設定。賞金額削減など一層のコスト削減策を盛り込んだ。
組合は今月中にも開く組合議会で承認を得たい考えだが、下方修正に見合ったコスト削減は提示しきれず、資産売却が進まなければ当面の単年度赤字は不可避の情勢だ。
再建計画見直しは、関連予算を審議した岩手県議会が「第一・四半期をめどに(実行可能な)新たな計画を策定してほしい」と意見を付けたことに対応して進めてきた。
三連複・三連単馬券の導入やインターネット馬券販売の開始などで増収を見込み、326億円とした当初計画について、見直しでは「岩手商圏内での購買力が低下しており、自場発売の大幅な増加は期待しがたいという判断に改めるべき」と、結論付けた。
第一・四半期の売り上げが計画比90%にとどまっていることを受け、本年度の馬券販売額を290億円に下方修正。来年度についても当初計画比70億円減の292億円とした。
売り上げ減に対応したコスト削減策は、(1)賞金額の削減(2)ボーナスの削減や人員の縮減(3)走路維持管理費などの見直し―などを明記。削減効果については本年度は約1億円と試算するにとどまった。来年度は13億8000万円を見込んだが、売り上げ減に見合う額にはなっていない。
資産売却が進まないと、本年度と来年度が赤字になるのは必至。約290億円に上る累積債務の返済計画も影響を受けることになる。
現行の盛岡と水沢の2場体制については、1場にすれば開催日数の縮減により売り上げが減少するとして、現状通りの2場体制維持を貫く方針。
(2006.07.14 河北新報)
→伝え聞いたところによれば「経営的には今日潰れてもおかしくない」という岩手競馬。今夏の職員ボーナスもほぼナシ、だそう。そこまでやって、なおかつ目標を下方修正…もうハッキリ言って厳しいだろう。経費削減を中心に考えざるを得ないのはわかるが「岩手商圏内での購買力が低下」しているのが最大問題なのだから(地方競馬は場外・電投・ネット投票がどうとかの問題ではなく、地元の購買力が下がるとアウトだ)、地元向けの宣伝予算は削ってはならないと思うのだが。お金のかからない範囲での「競馬場のアミューズメント化とそれに伴う宣伝」など、行われているのだろうか? とにかく、いくらYAHOO!がネットライヴをやってくれようとも、地元でより強力な普及策を講じないことには先行きは暗い。
■ばん馬にけられ男性厩務員死亡…北海道・岩見沢競馬場
ばんえい競馬が開催中の北海道岩見沢市の岩見沢競馬場で、男性厩務(きゅうむ)員(74)が、ばん馬にけられるなどして死亡していたことが12日、分かった。
北海道市営競馬組合などによると、1日午後4時40分ごろ、競馬場近くの厩舎で、デビュー前の2歳の新馬が突然暴れ出した。乗馬していた厩務員は落馬、馬に頭をけられたり踏まれたりして、脳内出血のため死亡した。
同組合は遺族の意向などもあり、公表していなかった。
(2006.07.12 読売新聞)
→ばん馬に蹴られ…うわぁ、それは痛そうだ。ご冥福をお祈りしたい。
■優勝馬間近に「興奮した」 笠松競馬でファン投票レース
経営再建中の笠松競馬が売り上げ振興を狙って新設した、ファン投票によって出走馬を決定する重賞レース「オッズパークファンセレクションイン笠松」が7日、同競馬場で行われた。
当日はファン投票に参加したファンから抽選で選ばれた29人が特別観覧席に招待され、表彰式に参加。その中から選ばれた3人は、優勝馬の口取り式に騎手や調教師らと一緒に手綱を手に取って参加した。
この日の売り上げは1億1100万円余り。重賞のなかった前年同時期の開催最終日と比べて、16%も増えた。
口取り式に参加した瑞浪市の会社員安藤広樹さん(20)は「レース直後で首筋に血管が浮き出ている競走馬の近くに立てて、興奮した」と、喜んでいた。
(2006.07.08 中日新聞)
→今回の「G7」で、地方競馬普及策の一つとして「ファンが馬やレースをより身近に感じるようなイベント・企画」というのが上がったが、昨年実行された安価での馬主制度をはじめ、この手の企画に積極的な笠松。「ファン」「馬」「レース場」「厩舎」などを絡めればまだまだ多くの企画の可能性があると思うので今後も期待したい。
明日・日曜は川口オート・キューポラ杯に参戦&取材予定。またまた永倉選手の追っかけで、CS中継放送に競輪選手代表としてゲスト出演、予想までされるのだそう。そういや、今まで書いていなかったが、永倉選手は自身も全競技打ち(もちろん競輪以外)というギャンブル好きで、競輪選手がどのようにオートの予想をするのか、というのも非常に興味あるところ。皆様もぜひCS、もしくはネットライヴでご覧を。出演時間帯以外には、客席で「ベーゴマ大会」の講師をされるそうで。これには篠崎実、森且之の両選手も参加するようで、オートファンにも競輪ファンにも楽しげな感じ。こちらもお楽しみに。
レース場でのライヴといえば、最近は競艇場を中心にお笑い系の出演が花盛り。今月末の若松・オーシャンカップのお笑いライヴでは、今や人気絶頂の「小梅太夫」と「桜塚やっくん」が共に出演予定。この組み合わせは…見てぇ〜! 特にやっくん。『エンタの神様』などでの芸風は、客の婦女子を指名して紙芝居の合いの手を取らせる、といったものだが、レース場では客のオヤジを相手に指名するのだろうか? それが見たい。
この週末の競輪は弥彦記念。私的には本日・準決勝からの参戦で、10R・小橋−榊枝の2車単24倍を取って結構プラスになった後の11R、矢口の逃げで藤原−阿部康がバカ売れしていたものの、矢口が早逃げして藤原が早めに出る展開になれば、先日の川崎以来まだ調子自体はイマイチとみる藤原、そして直線長い弥彦だけに3番手・阿部の突き抜け。別線3番手を選択した渡辺晴智が切り替えて阿部−晴智になりそうだ、と思い、その7−1(40倍見当)を大量購入。結果は…あと10メートルあればそうなってたかも、の2着3着(藤原が1着で2車単は十分の一の400円)。それでもやはり藤原の脚色自体は良くは見えない…これが地元パワーというやつか。そして明日の決勝には地元の主力3人が揃って進出。さて、どうなるか。
==========
7月16日(日)はココで勝負!
【弥彦11R 決勝】
←6高峰賢治−2藤原憲征−9小橋正義−5阿部康雄
8岡村潤−3渡邉晴智−7佐藤慎太郎−4俵信之
1榊枝輝文
前回の松阪記念決勝に続いてまたわけのわからない並びが出現。ついに地域重視ライン戦の崩壊が始まったか!? 地元新潟3人衆を引っ張る高峰(山梨)は「お世話になってるし、地元を引っ張りたい」とコメント。そして佐藤・榊枝の福島二人は、同門というのに別線だ。これは佐藤が榊枝の後ろを嫌ったのか、榊枝が積極的に単騎を選択したのか…は定かではない。ともあれ、地元勢の後ろ・6番手から捲るのはさすがにキツイと思う岡村も積極的に逃げそうで、展開は早そう。となれば、最終的に自力で捲り追い込める脚を持っている選手が有利で、やはり調子が悪いなりに地元パワーのオーラを感じさせる藤原がメインか。小橋よりも、阿部が今回の調子から言ってもこの位置なのはもったいない…あぁもったいない。
2車単 2=9 2−5 2−3 2−1 3−7 穴9=1
■岩手競馬 売り上げ目標36億円減 再建計画見直し素案
岩手県競馬組合(管理者・増田寛也知事)は、経営再建論議の焦点になっている再建計画見直しの素案をまとめた。本年度売り上げ目標を36億円下方修正して290億円に設定。賞金額削減など一層のコスト削減策を盛り込んだ。
組合は今月中にも開く組合議会で承認を得たい考えだが、下方修正に見合ったコスト削減は提示しきれず、資産売却が進まなければ当面の単年度赤字は不可避の情勢だ。
再建計画見直しは、関連予算を審議した岩手県議会が「第一・四半期をめどに(実行可能な)新たな計画を策定してほしい」と意見を付けたことに対応して進めてきた。
三連複・三連単馬券の導入やインターネット馬券販売の開始などで増収を見込み、326億円とした当初計画について、見直しでは「岩手商圏内での購買力が低下しており、自場発売の大幅な増加は期待しがたいという判断に改めるべき」と、結論付けた。
第一・四半期の売り上げが計画比90%にとどまっていることを受け、本年度の馬券販売額を290億円に下方修正。来年度についても当初計画比70億円減の292億円とした。
売り上げ減に対応したコスト削減策は、(1)賞金額の削減(2)ボーナスの削減や人員の縮減(3)走路維持管理費などの見直し―などを明記。削減効果については本年度は約1億円と試算するにとどまった。来年度は13億8000万円を見込んだが、売り上げ減に見合う額にはなっていない。
資産売却が進まないと、本年度と来年度が赤字になるのは必至。約290億円に上る累積債務の返済計画も影響を受けることになる。
現行の盛岡と水沢の2場体制については、1場にすれば開催日数の縮減により売り上げが減少するとして、現状通りの2場体制維持を貫く方針。
(2006.07.14 河北新報)
→伝え聞いたところによれば「経営的には今日潰れてもおかしくない」という岩手競馬。今夏の職員ボーナスもほぼナシ、だそう。そこまでやって、なおかつ目標を下方修正…もうハッキリ言って厳しいだろう。経費削減を中心に考えざるを得ないのはわかるが「岩手商圏内での購買力が低下」しているのが最大問題なのだから(地方競馬は場外・電投・ネット投票がどうとかの問題ではなく、地元の購買力が下がるとアウトだ)、地元向けの宣伝予算は削ってはならないと思うのだが。お金のかからない範囲での「競馬場のアミューズメント化とそれに伴う宣伝」など、行われているのだろうか? とにかく、いくらYAHOO!がネットライヴをやってくれようとも、地元でより強力な普及策を講じないことには先行きは暗い。
■ばん馬にけられ男性厩務員死亡…北海道・岩見沢競馬場
ばんえい競馬が開催中の北海道岩見沢市の岩見沢競馬場で、男性厩務(きゅうむ)員(74)が、ばん馬にけられるなどして死亡していたことが12日、分かった。
北海道市営競馬組合などによると、1日午後4時40分ごろ、競馬場近くの厩舎で、デビュー前の2歳の新馬が突然暴れ出した。乗馬していた厩務員は落馬、馬に頭をけられたり踏まれたりして、脳内出血のため死亡した。
同組合は遺族の意向などもあり、公表していなかった。
(2006.07.12 読売新聞)
→ばん馬に蹴られ…うわぁ、それは痛そうだ。ご冥福をお祈りしたい。
■優勝馬間近に「興奮した」 笠松競馬でファン投票レース
経営再建中の笠松競馬が売り上げ振興を狙って新設した、ファン投票によって出走馬を決定する重賞レース「オッズパークファンセレクションイン笠松」が7日、同競馬場で行われた。
当日はファン投票に参加したファンから抽選で選ばれた29人が特別観覧席に招待され、表彰式に参加。その中から選ばれた3人は、優勝馬の口取り式に騎手や調教師らと一緒に手綱を手に取って参加した。
この日の売り上げは1億1100万円余り。重賞のなかった前年同時期の開催最終日と比べて、16%も増えた。
口取り式に参加した瑞浪市の会社員安藤広樹さん(20)は「レース直後で首筋に血管が浮き出ている競走馬の近くに立てて、興奮した」と、喜んでいた。
(2006.07.08 中日新聞)
→今回の「G7」で、地方競馬普及策の一つとして「ファンが馬やレースをより身近に感じるようなイベント・企画」というのが上がったが、昨年実行された安価での馬主制度をはじめ、この手の企画に積極的な笠松。「ファン」「馬」「レース場」「厩舎」などを絡めればまだまだ多くの企画の可能性があると思うので今後も期待したい。
明日・日曜は川口オート・キューポラ杯に参戦&取材予定。またまた永倉選手の追っかけで、CS中継放送に競輪選手代表としてゲスト出演、予想までされるのだそう。そういや、今まで書いていなかったが、永倉選手は自身も全競技打ち(もちろん競輪以外)というギャンブル好きで、競輪選手がどのようにオートの予想をするのか、というのも非常に興味あるところ。皆様もぜひCS、もしくはネットライヴでご覧を。出演時間帯以外には、客席で「ベーゴマ大会」の講師をされるそうで。これには篠崎実、森且之の両選手も参加するようで、オートファンにも競輪ファンにも楽しげな感じ。こちらもお楽しみに。
レース場でのライヴといえば、最近は競艇場を中心にお笑い系の出演が花盛り。今月末の若松・オーシャンカップのお笑いライヴでは、今や人気絶頂の「小梅太夫」と「桜塚やっくん」が共に出演予定。この組み合わせは…見てぇ〜! 特にやっくん。『エンタの神様』などでの芸風は、客の婦女子を指名して紙芝居の合いの手を取らせる、といったものだが、レース場では客のオヤジを相手に指名するのだろうか? それが見たい。
この週末の競輪は弥彦記念。私的には本日・準決勝からの参戦で、10R・小橋−榊枝の2車単24倍を取って結構プラスになった後の11R、矢口の逃げで藤原−阿部康がバカ売れしていたものの、矢口が早逃げして藤原が早めに出る展開になれば、先日の川崎以来まだ調子自体はイマイチとみる藤原、そして直線長い弥彦だけに3番手・阿部の突き抜け。別線3番手を選択した渡辺晴智が切り替えて阿部−晴智になりそうだ、と思い、その7−1(40倍見当)を大量購入。結果は…あと10メートルあればそうなってたかも、の2着3着(藤原が1着で2車単は十分の一の400円)。それでもやはり藤原の脚色自体は良くは見えない…これが地元パワーというやつか。そして明日の決勝には地元の主力3人が揃って進出。さて、どうなるか。
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7月16日(日)はココで勝負!
【弥彦11R 決勝】
←6高峰賢治−2藤原憲征−9小橋正義−5阿部康雄
8岡村潤−3渡邉晴智−7佐藤慎太郎−4俵信之
1榊枝輝文
前回の松阪記念決勝に続いてまたわけのわからない並びが出現。ついに地域重視ライン戦の崩壊が始まったか!? 地元新潟3人衆を引っ張る高峰(山梨)は「お世話になってるし、地元を引っ張りたい」とコメント。そして佐藤・榊枝の福島二人は、同門というのに別線だ。これは佐藤が榊枝の後ろを嫌ったのか、榊枝が積極的に単騎を選択したのか…は定かではない。ともあれ、地元勢の後ろ・6番手から捲るのはさすがにキツイと思う岡村も積極的に逃げそうで、展開は早そう。となれば、最終的に自力で捲り追い込める脚を持っている選手が有利で、やはり調子が悪いなりに地元パワーのオーラを感じさせる藤原がメインか。小橋よりも、阿部が今回の調子から言ってもこの位置なのはもったいない…あぁもったいない。
2車単 2=9 2−5 2−3 2−1 3−7 穴9=1