浅草の自宅から前橋ドームまで、ドア・トゥ・ドアで行きが1時間半、帰りは1時間45分。新幹線って偉大だなー、と思った昨日。でも帰りの新幹線では麦酒を呑み始めたと思ったらあっというまに上野到着で、もっと旅気分も味わいたかったな、とも。こりゃ再来週の弥彦記念も日帰りで行ったろうかい。ともかく昨夜は、群馬遠征といえば土産はコレでしょ! という定番中の定番、高崎・だるま弁当と横川・峠の釜めしを酒のつまみに一気食いして早々に寝ちまいました。
親王牌決勝は最終HSで早々に海老根を捨てた地元・手島の自力捲りで番手の後閑信一が差して優勝。2車単の7−2はスジで4000円ポッキリという好配当。これはさすがに買えなかった。だいたい、今回はさんざん予告していた通り、岡部芳幸の車券を買いに行っていたのでね。ドームに到着したのが5R発売中ぐらいだったのだが、決勝直前に迷ったりするのもイヤだし…と、到着直後にまずコレ↓を先に買ってしまうという気合の入り方。
まぁ、こういう行き過ぎた思い入れがある車券ってのは今までの人生、たいてい当たらないのだが。それでも私は見たかった。岡部が自力で捲って佐藤慎太郎に勝つのを。そして微差2着に敗れてホゾを噛む慎太郎の顔を。
展開は赤板で山崎が海老根を抑えて先行。バックから渡部が捲って、岡部はそこからやや離れ気味の3番手。3角で山崎ラインが外に膨れたところを岡部がインにもぐりこみ、HSでは先行の形に。ここで山崎が失速し、慎太郎も岡部に切り替えることはできない。HSでまだ発進しない海老根を捨てた手島が自力発進し、2角で渡部、3角で岡部を捲りきって群馬ワンツー、という具合。
帰路のバスの中ではオジサマ方の愚痴が飛び交う。「なんだ、あの岡部って野郎は」「佐藤と仲悪いんだろ。これでますます悪くなるな」「もう移籍だろ、移籍」…というありさま。私も終わってまで必要以上に岡部の擁護をするつもりはないが、まぁ一般的にはそう見えても仕方がないのかな、とは思う。客席でも「あんなことするんなら最初から(福島の)3番手にいりゃいいんだ」という声が多かったが、でもそれは違う。福島3番手にはいればあくまで今まで同様に自力では動けぬ「3番手飼い殺し」だ。それがイヤで自力を選択したのだから、展開の中でたまたま福島勢と近い位置にいたからといって「3番手と同じ」ということにはならない。今、VTRを見てみると、追走していた渡部が山崎を捲りきれないと見るや瞬時に内に入った判断は素晴らしいし、「海老根を捨てた」手島の判断に結果で負けたということだ。
哀しかったのは、「情報が行き届いていない」というか、場内でも若い層を中心に、岡部が今回自力を選択したに至るまでの経緯・状況があまりにも知られていなかったこと。決勝選手セレモニーでも岡部に対し「おかべー、それでいいのか!?(同県を裏切るとは、という非難の口調)」といった類の罵声が多く飛んでいた。私もそれに負けない大声で「岡部!応援してるぞ、頑張れよ!」と叫びまくりましたがね。
まぁ、競輪・競輪道に対する思いは人それぞれで、今回の岡部の事情を知っていて「だからキライ」という人もいるのだろう。それは全然構わない。だが、できればもっと情報を充実させて、多くの人が事情を知った上で車券を買っていれば、もっと…なんというか、全体的に盛り上がっただろうにな、と思う。自分の好き嫌いはどうあれ、今回の「遺恨・闘争」的なものはエンターテイメント的には大変面白いし、最近競輪でこういう「事件勃発!」みたいなのないじゃないですか(小野vs吉岡・荒井が最後かな?)。
帰りに購入した『内外タイムス』紙(内容はバクチと風俗とプロレス。うーんオトコの新聞だ)では「福島分裂 佐藤慎との確執表面化」とまで書いているというのに、
例えば昨日・今日の『日刊スポーツ』では確執のカの字もなく、逆に「3着佐藤さばさば」と題し「(岡部さんとは)別線。お互い力を出し切った。競争は人が走るものだからいろいろある」という、今までの経緯を考えるとちょっとそれはキレイごとだろ、と言いたくなるコメントを掲載している。
メジャーなメディアがこれだからダメなのだ。「遺恨対決だ!」と騒ぎ立てる方が面白いし、競輪自体も盛り上がると思う。レース部記者の皆さん、もっと公営レースで騒いでくださいな。まぁ、あんまりプロレスみたく憶測記事ばっかりだとマズイので、キチンとした取材活動の成果としてね。もっと言えば『プロスポーツ』紙なんか、競輪専門メディアのトップなんだから、このあたりの詳細は特集組んでもいいぐらいだと思うぞ。あと、TV解説者諸氏にも、こういう裏事情などをばんばんしゃべっていただきたい。一般客と違って裏方に出入りすることのできる方々の役割はまさにそこにあるのだが。
…そんな福島勢は開催終了後の帰路も佐藤・山崎は東北線、岡部は常磐線と、ここでも「別線」であった……ぐらい書いて欲しいんだけどな(笑)。
てなわけで、前橋はアツかった。決勝で大敗したものの、トータル車券成績はプラス。先日紹介した解説者・木庭賢也氏のブログ予想に乗ったおかげ。感謝しとります。特に7Rの1−4は美味しゅうございました。
「公営レース賛成派」vol.3が掲載の『週間レース』誌は本日発売。今回は誰もが思ってても書けなかった「いいかげん客席のオッサン達の服装をどうにかせい」がメインテーマ。どんな反響・反論があるか、楽しみ楽しみ。
親王牌決勝は最終HSで早々に海老根を捨てた地元・手島の自力捲りで番手の後閑信一が差して優勝。2車単の7−2はスジで4000円ポッキリという好配当。これはさすがに買えなかった。だいたい、今回はさんざん予告していた通り、岡部芳幸の車券を買いに行っていたのでね。ドームに到着したのが5R発売中ぐらいだったのだが、決勝直前に迷ったりするのもイヤだし…と、到着直後にまずコレ↓を先に買ってしまうという気合の入り方。
まぁ、こういう行き過ぎた思い入れがある車券ってのは今までの人生、たいてい当たらないのだが。それでも私は見たかった。岡部が自力で捲って佐藤慎太郎に勝つのを。そして微差2着に敗れてホゾを噛む慎太郎の顔を。
展開は赤板で山崎が海老根を抑えて先行。バックから渡部が捲って、岡部はそこからやや離れ気味の3番手。3角で山崎ラインが外に膨れたところを岡部がインにもぐりこみ、HSでは先行の形に。ここで山崎が失速し、慎太郎も岡部に切り替えることはできない。HSでまだ発進しない海老根を捨てた手島が自力発進し、2角で渡部、3角で岡部を捲りきって群馬ワンツー、という具合。
帰路のバスの中ではオジサマ方の愚痴が飛び交う。「なんだ、あの岡部って野郎は」「佐藤と仲悪いんだろ。これでますます悪くなるな」「もう移籍だろ、移籍」…というありさま。私も終わってまで必要以上に岡部の擁護をするつもりはないが、まぁ一般的にはそう見えても仕方がないのかな、とは思う。客席でも「あんなことするんなら最初から(福島の)3番手にいりゃいいんだ」という声が多かったが、でもそれは違う。福島3番手にはいればあくまで今まで同様に自力では動けぬ「3番手飼い殺し」だ。それがイヤで自力を選択したのだから、展開の中でたまたま福島勢と近い位置にいたからといって「3番手と同じ」ということにはならない。今、VTRを見てみると、追走していた渡部が山崎を捲りきれないと見るや瞬時に内に入った判断は素晴らしいし、「海老根を捨てた」手島の判断に結果で負けたということだ。
哀しかったのは、「情報が行き届いていない」というか、場内でも若い層を中心に、岡部が今回自力を選択したに至るまでの経緯・状況があまりにも知られていなかったこと。決勝選手セレモニーでも岡部に対し「おかべー、それでいいのか!?(同県を裏切るとは、という非難の口調)」といった類の罵声が多く飛んでいた。私もそれに負けない大声で「岡部!応援してるぞ、頑張れよ!」と叫びまくりましたがね。
まぁ、競輪・競輪道に対する思いは人それぞれで、今回の岡部の事情を知っていて「だからキライ」という人もいるのだろう。それは全然構わない。だが、できればもっと情報を充実させて、多くの人が事情を知った上で車券を買っていれば、もっと…なんというか、全体的に盛り上がっただろうにな、と思う。自分の好き嫌いはどうあれ、今回の「遺恨・闘争」的なものはエンターテイメント的には大変面白いし、最近競輪でこういう「事件勃発!」みたいなのないじゃないですか(小野vs吉岡・荒井が最後かな?)。
帰りに購入した『内外タイムス』紙(内容はバクチと風俗とプロレス。うーんオトコの新聞だ)では「福島分裂 佐藤慎との確執表面化」とまで書いているというのに、
例えば昨日・今日の『日刊スポーツ』では確執のカの字もなく、逆に「3着佐藤さばさば」と題し「(岡部さんとは)別線。お互い力を出し切った。競争は人が走るものだからいろいろある」という、今までの経緯を考えるとちょっとそれはキレイごとだろ、と言いたくなるコメントを掲載している。
メジャーなメディアがこれだからダメなのだ。「遺恨対決だ!」と騒ぎ立てる方が面白いし、競輪自体も盛り上がると思う。レース部記者の皆さん、もっと公営レースで騒いでくださいな。まぁ、あんまりプロレスみたく憶測記事ばっかりだとマズイので、キチンとした取材活動の成果としてね。もっと言えば『プロスポーツ』紙なんか、競輪専門メディアのトップなんだから、このあたりの詳細は特集組んでもいいぐらいだと思うぞ。あと、TV解説者諸氏にも、こういう裏事情などをばんばんしゃべっていただきたい。一般客と違って裏方に出入りすることのできる方々の役割はまさにそこにあるのだが。
…そんな福島勢は開催終了後の帰路も佐藤・山崎は東北線、岡部は常磐線と、ここでも「別線」であった……ぐらい書いて欲しいんだけどな(笑)。
てなわけで、前橋はアツかった。決勝で大敗したものの、トータル車券成績はプラス。先日紹介した解説者・木庭賢也氏のブログ予想に乗ったおかげ。感謝しとります。特に7Rの1−4は美味しゅうございました。
「公営レース賛成派」vol.3が掲載の『週間レース』誌は本日発売。今回は誰もが思ってても書けなかった「いいかげん客席のオッサン達の服装をどうにかせい」がメインテーマ。どんな反響・反論があるか、楽しみ楽しみ。