公営ニュース

『公営レース賛成派』のブログです。衰退する公営競技の楽しさ・面白さを宣伝し、売上向上→未来永劫存続を目指します
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県知事が競輪を語る20分
 今週は色々な方と話し、そして飲んだ。水曜は最近お知り合いになった公営競技実況でおなじみの蘇武直人氏と地元・浅草で痛飲。…まさに痛飲で、2軒目のラウンジバーでは床にぶっ倒れ、どうやって帰宅したのか記憶にないほど。お酒はほどほどに<自分。それでも、お互いバクチ好き・酒好き・旅好きとあって話は尽きず。そもそもなぜお会いいただくことになったかといえば、現在某社より依頼を受けている旅打ち企画へのアドバイスをいただくため。なにしろ蘇武氏といえば、3競オート全競技での豊富な実況経験と、地方競馬に至っては全国全場(ばんえい4場含む)での実況経験アリという素晴らしい経歴の持ち主。色々と面白いお話を聞かせていただき、旅打ち紀行の方向性を考える上で大いに参考になりました。

 そんなわけで、今月下旬から約1年半ぐらいで、競輪・競艇・オートレース・ばんえい競馬、全国81場を回るぞ! ばんば以外の地方競馬については今回はオミット。理由は、私自身まだ平地競馬に関してはプロとして書ける自信がないため。この1年半で勉強し、ちょっとは自信がついたら続編(おまけ編)としてやりますかね。そんなわけで、旅をはじめるにあたって全国各場の客席で(もちろんアフターレースも可)ご一緒いただける方々を募集いたします。一般ファン、選手、施行さん、職員さんなど、公営レースを愛する方なら誰でもオッケー。短い時間ではありますが、その場で語らい、共に打ちましょう。今後の私の旅打ちスケジュールは決定したものから当欄で公表してゆきますので、もしその時ご都合合う方はぜひメールを。

 …などと、旅立ちに浮かれている間に深刻な状況が一つ。借り上げ施行者の相次ぐ撤退表明でにわかに存続問題となっている埼玉・西武園競輪場。そんな中、このところの数々の交渉の中心として動いていた全輪協(全国競輪施行者協議会)会長でもある埼玉県・上田知事が、15日の定例記者会見で約20分間にわたり競輪事業について述べた。お時間のある方はムービーをどうぞ。

 それにしても長いので、知事自ら発した言葉を要約・箇条書きにしてみた。「→」以下の白文字はワタクシの感想・ツッコミである。

「市が撤退する以上、県がやらざるを得ない」
→やってくれることについては心から感謝したい。本心ではやめたいんだろうに。
「でも、(市側が)今までは儲けておいて、売り上げが落ちたから県が面倒みてよ、と簡単な話ではない」
→確かに。経営努力もしないで「赤字だからやーめた」は本当にアタマにくるぞ。
「(各市側との折衝が)紛糾も十分ありうるが、結果的にはまとまるでしょう」
「受ける場合の対策は検討済み(民間委託)」

→ふむ。もう県施行&民間委託で話は進んでいるということだね。もっとハッキリ言えばいいのに。
「納付金(施行側から日自振などへの交付金)の額減少については各方面と議論はするも、今国会での改革には至らず残念」
「暫定策として、進歩的改革を目指す場に対して、場の近代化・設備投資などに交付金の一部を還付する形を取ることは決定した」

→その暫定策でも結構な進歩であることは確かだが、果たしてどの程度の金を戻すつもりなのか? 寄生虫のような競輪諸団体を潰す方が先だろう。
「競輪の窮状や制度改革の必要性を議員等へ働きかける度合いが場により温度差があり(全国でも儲かっている場は熱心に動かなかった)、それが交付金改革の妨げになった面はある」
→非協力的な場とは具体的にどことどこだ!? 公表してしまえ。いまだに「自分の所さえ良ければ」と思っている施行がいるのか!? 愚かな。
「県民に迷惑をかけない・財政への寄与、が基本条件で、県で一元化運営をしてもダメなら当然撤退もあり得る」
「撤退すれば交付金そのものがなくなり、困るのは経産省や日自振。共生の論理で考えれば、やはり最後は交付金改革しかない」

→上でも書いたが交付金改革プラス組織改革、だね。天下り集団をブッ潰せ!
「存続が目的ではなく、財政への貢献ができる体制にもっていくことが目的」
→それはもう無理でしょう。この先は「(このレジャーの)存続が目的」という考えのもとに、広報宣伝・経営努力をするしか生き残る道はないと思うぞ。
「コストが削減できる形での民間委託を行う」
「民間委託に当たっては県は一定のマージンを確保する(常に黒字、ということになる)。だから、委託を受けた民間が儲かるか損をするかはなんとも言えない」

→ということは、手を挙げた民間業者とて、かなり厳しい県の審査(具体的事業計画など)を受けるということか。そうまでして、こんな儲かる可能性の薄い斜陽レジャーに参入しようとする会社があるのか!?

…というわけで、明るいんだか暗いんだかよくわからない会見内容でありました。まぁ、色々と具体的な形になってきたことは間違いないので、見守る我々も今後はより具体的にツッコミを入れていきましょう。


 最後に、このところすっかり連載っぽくなっている雑誌表紙ネタ。前号では「東京ウォーカー」の見事なパクリで度肝を抜いた『ボートボーイ』誌の最新号。しばらく「ウォーカー」風でいくのか、それとも有名各誌のパクリシリーズでいくのか…と予想していたら、どうやら方針は後者の模様。今月は「ビッグコミック」でした。



 うーん…でもこれ、二番煎じなんだよなぁ。8月の競輪・松戸記念のポスターは本家本元のイラストレーター・日暮修一氏の筆によるもの。よくぞ起用を!と拍手したのだった。



 実写の場合はまだしも、イラストの場合はパクリだとどうしても全体イメージがしょぼくなっちゃうからね。今号はイマイチ。30点…と言いたいところだが、モデルが大好きな横西奏恵なので40点にしておこう。これが上●や西●だったら10点だったが(笑い)。

 雑誌といえばついでにもう一つ。最近講談社から鳴り物入りで創刊された新男性誌『キング』とやら。キャッチフレーズが「日本のオトコ再生マガジン」とかで、結構期待して読んだのだが、中身はといえば服だ時計だ街角オンナに聞いた「こんな男がカッコイイ」だのと…従来のヘナチョコ男性誌と全く変わらないノリにガッカリ。オトコ再生とブチあげるなら、もっと「飲む・打つ・ヤル」で攻めてみろ、と硬派なお兄さんは思うのでした。それにしても、営業すれどもすれども、いまだ「公営競技企画」に乗ってきてくれる一般雑誌はナシ。くそー、がんばるぞ!

●沢ともゆきの全国旅打ち企画:現在の日程決定分。
当日連携いただける方(年齢・性別・国籍・役職不問)は、ぜひメールを!

9月30日〜10月1日 岩見沢競馬場
10月5日 大宮競輪場
10月7・8日 韓国・光明競輪場(これはムリか)
10月19日 桐生競艇場
10月27日 函館競輪場
10月28日 青森競輪場



【2006.09.16 Saturday 22:10】 author : TOM | - | comments(1) | trackbacks(2) |
コメント
さすが全輪協会長、言うことは言う、その姿勢は明快!
「県は一定のマージンを確保する」と言うのは浜松オート方式で、委託者に最低保証をさせるってことでしょう。
【2006/09/17 11:56 PM】 通りすがり |
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